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「あの人なんかすごいかも」と思われる人が持っている最強のスキル

こんにちは。フォレスト出版・編集部の美馬です。

「あの人オフィスでは影が薄いほうなのに、なぜか重要な仕事をよく任されているな」とか「あの人が発言しただけでなぜか会議の空気が変わるな」なんてことを思ったことはありませんか? でもなんとなくその人を表現する的確な言葉が見つからないのではないでしょうか。

それは、じつは「存在感(プレゼンス)」を持っているか否かということなんです。存在感とは言っても、目立つような言動や発言をする、アピールをしている、というわけではありません。控えめで影響力がない目立たない人でも「信頼」と「実績」を生み出すことができます。

その秘密を、4月新刊『「存在感」はつくれる』(大塚ちづる・著)で大公開しています。

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【著者プロフィール】
大塚ちづる  Chizuru Otsuka
人事コンサルタント・アドバイザー/エグゼクティブコーチ
日系総合商社勤務を経て、米金融大手ゴールドマン・サックス証券株式会社ニューヨーク本社とアジアパシフィック支社にて25年以上の人事経験を有する。その間、様々なグローバルリーダー達の信頼できるアドバイザーとして、5,000人以上の人材育成及び管理に携わる。2014年に独立し、グローバル企業での経験を活かしたイノベーティブな働き方を追求、人材育成に特化したコンサルティングを提供。さらなる時代に沿ったソリューション提供を目指し2017年にASG Worksを設立。多種多様な業界のシニアマネージャーのエグゼクティブコーチ・アドバイザーを務めるだけでなく、多数のハイポテンシャルなキャリア女性の育成や、スタートアップ向けの人事コンサルティングも手掛ける。2018年に多業界の女性エグゼクティブが所属する会員制コミュニティー:THE CHOICEを創設。グローバル人材育成に特化した独自開発プログラムである『Presence Builder(プレゼンスビルダー)』や『IMAGE & IMPACT(イメージ&インパクト)』は企業向け、個人向けを問わず好評を博す。専門は、人材・組織開発、リーダーシップタレントマネージメント、ダイバーシティー戦略等。New York Universityにて、Organizational Development(組織開発)認定取得。
 
ASG Works:https://www.asgworks.com/
THE CHOICE:https://www.thechoicenet.com/
Presence Builder Instagram:presence_builder_salon

本来備わっている能力を発揮できずにくすぶっている「もったいない人材」でいるか? 誰からも一目置かれつねに選ばれ続ける「輝く逸材」になるか? 誰しもが後者のような存在になりたいと思うのではないでしょうか。
そんな存在になるためには、本書でお伝えする「プレゼンス」を高めることが重要です。 

プレゼンスは、直訳すると「存在感」となりますが、
◎その場にいるだけで議論をコントロールしてしまう
◎直接話していなくても信頼してしまう
◎つい仕事をお願いしたくなってしまう

 こういった場を動かす「影響力」というふうに捉えることもできます。

人は見た目が9割と言いますが、まさにその通りと言えます。自分がどれだけ有能なスキルを持っていたとしても、残念ながら自分の本当の可能性は他人の目からは見えませんよね。

大事なのは、その可能性を持っている人間だと思わせることです。その可能性は印象で判断されるということになります。これから仕事を頑張っていこう! と思っている一般のビジネスパーソンには名声や肩書きという目に見えるアピールポイントがありません。だからこそ、プレゼンスを磨いて、本当の自分の可能性を示すことが大事になります。

可能性を示すポイントの一つに「第一印象」があります。第一印象は3〜5秒で決まると言われていますが、驚くべきことに相手が成功しているか、重要な仕事を任せられそうか、などのシビアな品定めももう20秒ほどで行なっていると言うのです。 

それだけ第一印象が重要ということですが、逆に言えば、最初の20秒さえクリアすれば、プレゼンスは変えられます。そうすると控えめで影響力がなくてどんなに目立たない人であっても、重要な仕事を任せてもらえるようになったり、大事な場面での発言権を得ることができたり、自分の提案が通りやすくなったりします

それはなぜか?
プレゼンスは、あなた本来の能力を最大限に引き出してくれるからです。

 本書では、そんなプレゼンスの大切さを皆さんに自分事として理解してもらうために、ストーリー仕立てで解説を挟みながら構成しています。日本の外資系企業で働く「もったいない人材」が、ニューヨーク帰りのメンターによってプレゼンスを磨かれ、本当の自分の可能性を発揮していくというストーリーです。 

舞台設定や登場人物などは架空ですが、ちりばめられているエピソードは、著者がゴールドマン・サックス勤務時代に世界各国の同僚や上司から学んだことやプレゼンスビルダーとして数多くのエグゼクティブにアドバイスをしている中で得たリアルなものです。年齢、性別、業種に関係なく、すべてのビジネスパーソンに役に立つ1冊となっています。

本日は特別にのプロローグの冒頭部分と本書の目次を公開します。気になった方はぜひ最後までお読みになってみてください。

プロローグ
プレゼンスとは?

 プレゼンス(存在感)とは、自分の可能性を引き出すための魔法です。
 本来の能力を十分に発揮できずにくすぶっている〝もったいない人材〟から誰からも一目置かれ、つねに選ばれ続ける〝輝く逸材〟へと変身してみませんか?
 私は、日本の総合商社勤務を経て、米国投資銀行ゴールドマン・サックスの東京支社、ニューヨーク本社とアジアパシフィック支社にて約20年勤務してきました。その間、さまざまなビジネスリーダーとかかわり、アドバイザーとして5000人以上のグローバル人材の育成および管理に携わりました。
 そんな私がビジネスパーソンのコーチングにおいて最もっとも重視しているのが、「プレゼンス」です。プレゼンスとは、直訳すると「存在感」ですが、その場にいるだけで議論をコントロールしてしまう、直接話していなくても信頼してしまう、つい仕事をお願いしたくなってしまう、そういった「影響力」もプレゼンスに含まれます。
 第一印象も大事なプレゼンスの一つです。ビジネスパーソンにとって、第一印象や周囲にどう見られているかということは、キャリアアップや転職において欠かせない要素です。なぜなら、ジョブ型採用が浸透している昨今では、自分の本当の実力を上司や取引相手に正しく認めてもらえなければ、目指すキャリア、やりたい仕事を手に入れることは難しいからです。
 人は見た目が9割と言いますが、まさにその通りです。自分の本当の可能性は他人の目からは見えません。大事なのは、その可能性を持っている人間だと思わせることです。
 私がプレゼンスを意識するようになったのは、ゴールドマン・サックス東京支社に入社して2年後、ニューヨーク本社に転勤した頃です。それまでは「人を見た目で判断してはいけない」と強く思っていましたが、ニューヨークではその真逆で、見た目で仕事ができる人間だと判断されなければ相手にされません。あるとき、上司から「明日はどんなことをどんなふうにプレゼンするのか」と聞かれたので資料を見せたところ、「そんなことではなくて、どういう格好、どういう表情、どう話して、どう盛り上げて相手にプレゼンするのか」と問われたことがあります。
 人に会うということは、相手のメモリーに刻印されるということです。一度刻みつけられた第一印象は二度と変わらないのだから、資料以前にプレゼスが大事なのだということに気づかされました。これが私の、プレゼンスとの最初の出会いでした。
 (中略)
 なぜ、本当の能力を理解されづらいのか? そのヒントはミーティングやプレゼン、上司に報告をしている際などに見つけることができました。
 彼らはせっかく良いアイデアがあっても、積極的に発言しようとしません。練りに練った企画なのに、プレゼンでは「どうですか、見事な案でしょう!」と胸を張って言うことはありません。上司に素晴らしい成功を報告するときも、まるで失敗を報告するかのように控えめにしか言いません。
 自分を打ち出す力、つまり「エネルギーレベル」が低いのです。これは、アジア人、とくに日本人に多い特徴です。

エネルギーレベルを高めてキャリアを「卒業」する

 エネルギーレベルとはどういうことかというと、デートのときを想像するとわかりやすいと思います。どんな服を着ていこうか、どんなふうに話そうか、食事をする場所の雰囲気は、別れ際にはなんと言って次のデートを約束しようか、一生懸命考えるのではないでしょうか? そのときのエネルギーレベルは非常に高い状態です。
 欧米では、これを仕事の場でも意識してやっています。つまり、自分のイメージを意識的に作っていくということです。
 たとえば、ある人が1年後にCEOになるかどうかもイメージでわかります。見た目や佇たたずまいがガラリと変わるからです。服装も髪型も表情もしぐさもCEO然としてきます。中身がCEOに相ふさわ応しくなったから、見た目が変わったのではありません。意識して見た目をCEOらしくしています。これもイメージ戦略の一つです。
 この話を日本人にすると、「まさかそこまで!」と驚かれますが、欧米ではごく当たり前の行動と変化です。まわりに選ばれる人は自分が目指すレベルに合わせてプレゼンスを変革し続けています。
 これを私は「キャリアの卒業」と呼んでいます。小学生から中学生になるとき、あるいは大学生から社会人になるとき、卒業式や入学式を境に雰囲気がガラッと変わることがありますよね。わずか数日の違いなのですから、突然中身が変化するはずはありません。種明かしをすると、ランドセルが通学カバンに、Tシャツがスーツに変わることで、プレゼンスがワンランク上がるからです。
 もしもオフィスに、よれよれのTシャツを着た若い社員がいたらどう思うでしょうか? 彼がどんなに仕事ができる優秀な人材だと聞いていても、大事なプロジェクトを任せたいとは思いません。それほど視覚情報が私たちの脳に与える影響は大きく、論理よりも見た目の判断が勝ってしまいます。
 怖いのは、そうした見た目での判断も、コミュニケーションの一つだということです。会って話す、メールでやり取りするのと同じくらい、プレゼンスはその人のイメージを固定させてしまう重要な要素です。
 打ち合わせはオンライン、情報交換はチャットという昨今においては、コミュニケーションにおけるプレゼンスの重要性はどんどん高まっています。腹を割って話せばわかり合える、きちんと仕事をしていれば多少愛想が悪くても良いという時代は、とっくの昔に終止符が打たれてしまっています。

『「存在感」はつくれる』
プロローグより

【本書の目次】
プロローグ
◎プレゼンスとは?
◎もったいない優秀人材であふれている日本
◎エネルギーレベルを高めてキャリアを「卒業」する
◎タイムコスト意識で自ずと存在感はつくられる
◎プレゼンス否定文化ができた理由
◎集団ではなく「個」で活躍しても良い時代
◎一般人だからこそ「見られ方」が重要
◎第一印象はプレゼンスで変えられる
◎最初の駆け引きは見た目で制される
◎プロとは「一流」であること
◎プレゼンスは可能性を引き出す魔法

本書のコンセプト

第1章 選ばれる人になるための初めの一歩
◎もったいない人材の運命を変えた日
◎プレゼンスがあらゆるチャンスを生み出す
◎「いつも同じ人」であることこそがプロ
◎花柄のワンピースの何がダメ?
◎選ばれるかどうかを左右するアイテム
◎選ばれたいならどんなときでも選ばれる服装で
◎選ばれる人材になれるかどうかの分岐点

第2章 第一印象を変える武器としてのプレゼンス
◎見た目は地味でもいつも心は戦闘モード
◎プレゼンスは100%他人が決めるもの
◎その涙が、変わるきっかけ
◎人は見た目で損をしている
◎自分を知ってもらうにはより多くの打席に立つこと
◎引き算と足し算でプレゼンスを高める
◎身につけるものを心から「イケている」と思えるか?
◎身なりの変化はポストに就く前か後か?
◎上に立つ人ほど「見た目」で存在感をつくる
◎メッセージはいつでもどこでも飛んでいる
◎プレゼンスは自分らしさを表現する最強の武器

第3章 プレゼンスを高める3つの戦略
◎プレゼンスを得るまでの3つのステップ
◎【ステップ1】ゴール=目指す自分の姿を決める
◎最初のゴールは「who」で考える
◎自己イメージを膨らませる「自分への質問票」
◎何かを失ってでも実現させたいゴールかどうか?
◎無限大の可能性を広げる自己分析
◎【ステップ2】一貫性を持たせる
◎「持続できる」ことが信頼を得るための武器になる
◎【ステップ3】戦略的に準備する
◎「何を持っているか?」で人は選ばれる
◎オシャレだけが人を惹きつけるわけではない
◎身につけるアイテムには昇格試験と卒業がある
◎未来の自分をイメージする金曜日の習慣
◎捨てるのが「もったいない」はプレゼンスを損なう「もったいない」行動
◎一貫性があればたまの変化もプラスに働く
◎自信をくれるパワールックを見つける

第4章 人に理解されるためのコミュニケーション
◎「変わった」と思われてからが本当のプレゼンス
◎コミュニケーションは「伝えること」が目的ではない
◎エネルギーレベルを高める表情
◎そのボディランゲージは自己イメージに合っているか?
◎チャンスは叱られるときにも潜んでいる
◎プレゼンス上級者は「謝らない謝り方」で許される
◎閉鎖的に見えてしまう何気ないしぐさ
◎理解されるにはオープンマインドであること
◎好感度を下げないポーカーフェイス
◎一流の人こそ不機嫌な顔は許されない
◎立ち方や歩き方よりも自分に似合う座り方
◎TPOに合った座り方で印象は変えられる
◎立ち方一つで威厳はつくれる
◎プレゼンスを味方につける

第5章 プレゼンスを味方につけるための習慣
◎オンライン画面での存在感のつくり方
◎相手を不快にさせない環境を整える
◎オンラインでは足し算より引き算
◎対面しなくてもエンゲージメントは高められる
◎鏡の中の自分を売り込めるか?
◎習慣化の鍵はわずか6週間
◎「好かれる人」と「支持される人」の違い
◎支持し合える仲間がいるからこそ仕事はうまくいく
◎信頼感を阻害するほどの腰の低さ
◎謙遜するなら自信満々で
◎信頼感を高める心の温度
◎プレゼンス力とパフォーマンスは比例する

第6章 いつも心にエレガントさを秘める
◎年齢を重ねても自慢できる「顔」でいるために
◎エレガントとは敬意を払うこと
◎見栄よりも他人の「快」を求める
◎相手の立場になって初めて敬意は生まれる
◎本気さが人を動かし自分を変える
◎思考にも影響を与えるプレゼンス
◎最高の宣材写真で思考を変える
◎プレゼンスの魔法

エピローグ

謝辞

最後までお読みいただきありがとうございました。

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