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Novated LeaseとFBT

ノベーテッドリースとは?

従業員が選択した車両を雇用主が購入し、それを従業員にリース。従業員毎月分割払いで支払いし返済していくシステムです。リース終了時に車両を購入することもできます。

利点

  • リース料が給与から控除されるため、節税効果あり 

  • リースした車両はプライベートで使っても良し

欠点

  • リース期間中、車所有権は雇用主。

  • ガソリン代などの運用コストは従業員負担

個人の観点からみると車のローンを雇用主が肩代わりしてくれ、さらに節約までできてしまうというお得なシステム。きちんとお得なノベーティッドリースができるように注意点を説明します。

ノベーティッドリースと切っても切れない関係なのがFBT。

こちらではFBT概要は割愛させて頂きます。ノベーティッドリースとは、従業員の税引前給与から自動車とそのランニングコストをリースする事で、課税所得を減らすことができます。しかし、従業員はこの取り決めによって利益を得ているため、税法上「フリンジベネフィット」とみなされます。

その為、ノベーティッドリースFBTの計算は、実際に支払うFBT(税金)が給料に支払われるはずの所得税よりも低くすることが重要です。

ノベーティッドリースFBTの最適化

オーストラリア税務局は、従業員がリース車両のランニングコストを税引後で拠出することを認めています。Employee Contribution Method(ECM、従業員拠出方式)と呼ばれています。

ECMを使うことで、従業員が税引後の拠出金によってノベーティッドリースの固定資産税額を減らすことができます。また、FBTを支払う必要がなくなり、税務効果を最大化にすることができます!ノベーティッドリースのFBT Liabilityを除くための税引き後の金額は、毎年、車両のGST込みの価格の約20%といわれています。(概算です)

続いて雇用主側の観点からご説明します。

雇用主側の対応

従業員にノベーティッドリースを給与パッケージの一環として提供することでより魅力的な報酬体系を示し、求人を有利にさせることができますが、気を付けるべき事がいくつかあります。

通常ノベーティッドリース会社が従業員へのノベーティッドリース手配やFBTの金額を無償で提供しています。(無料という意味ではなくサービスに含まれている)

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