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オーストラリアのビジネス文化

最近、お話することがあったのでこちらにも纏めておきます。

先日シドニーで久々に開催されたマグティグラもそうですが、オーストラリアは文化的に多様な国です。移民者&多文化で成り立っている国家ですので、平等主義の原則で成り立っています。すべての人は平等で、均等な権利及び機会を有するとの考えの元、法律や宗教の自由を尊重しているといえます。

永住者の肌感でいうと、差別はないとは言い切れませんが、嗜好や文化、出身地などで差別されるというより、特性があってイイね!と認められる雰囲気です。いくつかオーストラリアのビジネス文化のわかる言葉をご紹介します。

  • Fair Go 平等

平等社会あるいは差別のない扱いという意味で、昔政治家はオーストラリア社会について話す際に、"Australia is the land of the fair go"、または "Everybody is entitled to a fair go"(差別のない社会はオーストラリア人全員の権利であると述べてます。国歌も「Advance Australia Fair(公明正大なオーストラリアに前進あれ)」と公平であることが全面に押し出されており、個人の生い立ちや環境に関係なく人を平等に扱う「フェア・ゴー」の精神を重んじていることがわかります。

  • Easy Going 気楽

オーストラリアでフレンドリーと並んで使われる事がこれです。
オーストラリア人=「オージー」は、気楽でリラックスしていることに驚かれます。(ちょっと気を抜きすぎなんじゃないの??っていうくらい)
仕事が好調で、方針や手順が守られていれば、職場は非常にリラックスした雰囲気です。
ビジネスにおけるコミュニケーションも非常に率直で単純明快です。意見が食い違い場面でも、フランクに事実を提示することで後腐れなく問題解決ができると感じています。

  • Mate-ship 仲間意識

オーストラリア人社会の基盤ともいえる要素で、仲間が困っている人は必ず助けるという、助け合いの意識の象徴。そして、その仲間は、日本の友人などの親しさに比べるとかなり広範囲です。友人や知り合いに対し平等さ、忠誠心、友情の心を重んじる文化です。
イギリスの流刑植民地としてスタートしたオーストラリアでは過酷な気候と広大な大地により、助け合わないと生活が成り立たないような状況で、流刑民や移民などで構成された開拓者には本国イギリスの階級社会への反発があったためこのような意識を持つようになったともいわれています。ちなみに“Mate”は英語読みではメイトですが、マイトと読むのがオーストラリアスタンダード。GdayMate =Good day Mateは今でも挨拶のスタンダードです。

日本の丁寧な対応に比べると、時にはRude(失礼)に取られかねないオーストリアですが、とってもフレンドリーで平等な文化だと思っています。

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