サイエンスフィクションなララたん
20XX年。
人類は、エネルギー革命の後、安全かつ無尽蔵に利用出来るエネルギーを得ることが出来たが、これにより人口の爆発が起こり、新たな地を求めて火星への移住計画を押し進めた。
この物語は、スペースコロニーより火星移住計画の中で起こったドラマである。
火星が、太陽からほぼ地球と同じくらいの位置にあり、水や大気があった事は広く知られている。
大量の爆弾により地中の氷を気化させ、大気を作り、暖かい循環型の環境を整えた火星は、大型のスペースコロニーを経て植物によって地球環境に近い状態に作り変えられた。
ララは、そのスペースコロニーで火星の環境整備の為の仕事をしていた。
ララは、コロニー内でいつもと変わらない作業に追われていたが、ある日、突如!目を疑う物体が目の前に現れた!
にゃんだ! これは?
ララの目の前にどうしてこんなものが
どこから現れたのだろう?
ララは、注意深く物体を観察した。
すると、なんと、
その物体がララを襲ってきたのだ。
物体は赤く光り、まるで口を開くかのように放射線状に開いて、ララに迫ったのだ。
突然のことに驚いたララも、必死に応戦した。
未知なる物体は、幾度となく
激しくララに襲いかかって来た。
あ!
危ない! ララたん。
にゃにゃ
たまらず、ララたんは目をふせた。
間一髪、攻撃をかわしたララだった。
こうしてばかり、いられにゃい
防戦一方では、必ずやられてしまうにゃ
やられる前にやっつけにゃいと。
ララたんは、反撃に出た。
勇気を振り絞り、未知の宇宙生命体に挑んでいったのだ。
そして!ついにララは、相手を捕らえた。
敵の真っ赤な攻撃をかわし、ララの右パンチが炸裂した!
ネコパ〜ンチ
しかし、相手もまだ攻撃の手が緩まない。
危ない!
にゃにゃにゃ〜
また、強烈な攻撃がララを襲う!
イテっ
あ~っ
まただ、あぶない
いや、
よけた~!
ひらりと身をかわし、ララは攻撃をよけた。
おっと〜危ない所だったにゃ
よし、反撃にゃ
絶対にやっつけてやるにゃ
ララの攻撃が相手にヒットした。
このチャンスを逃してはと、ララは必死に攻撃を続けた。
にゃにゃにゃ
にゃっにゃ〜〜!
攻撃と防戦の一進一退の戦いの中、ついに相手を仕留めた!
勇敢に戦ったララがついに勝利したのだ。
WIN❗️
未知な物体は、エイリアンだった。
エイリアンもまた、新たな環境を求めて地球に迫る者たちであった。彼らとしても自分達の子孫の為に必死だったのかもしれない。
しかし、彼らの侵略に屈する訳にはいかない。
我々にも大切な未来がある。
ララによって人類は、瀬戸際で救われた。
まさにララは地球のヒーローだ!
この激戦に疲れ果てたララは、
ただただ放心状態だった。
ちかれたにゃ〜
20XX年
スペースコロニー滞在記より抜粋
コロニー在住。ララ隊員による報告。
突如現れたエイリアンの襲撃に対し、防戦す。
エイリアンとの交戦に対し勝利。
エイリアンの身柄確保。
地球に遺体を送った。調査されたし。
以上、報告終わり。
追試、やばかった。今はやっと安心している。今回の事で改めて神に感謝している。
と、報告された。
ララは、手を合わせ、地球と我が身の平和に改めて感謝して祈るのだった。
SFなララたん 完
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