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「『生きる』の多面性を見せてあげたい。だからコワーキングスペースで塾をする」up Tsukuba会員インタビュー第1回ーSTUDY PLACE 翔智塾 中村五十一さん

つくば駅前徒歩2分の月額会員制コワーキングスペース「up Tsukuba
コワーキングスペースってどうやって使えばいいの?という声をいただきます。使い方は、利用者さんに直接聞いちゃおう!ということでup Tsukuba会員(通称あっぷちゃん)をインタビューしてみました。

記念すべき第1回はSTUDY PLACE 翔智塾より、代表の中村五十一さんです。

STUDY PLACEは守谷・つくばを拠点とする学習塾。upオープン当初からの法人会員さん。代表である中村さんはもちろん、塾生である中学生が自習教室として使い倒してくれています。テスト前、夏休みなどは生徒が4-5名となることも。どうしてコワーキングに中学生が?と驚かれることもしばしば。
お名前:STUDY PLACE 翔智塾
利用開始時期:2018年10月~

アメリカでの中学生活「なんだ、日本と全然違うじゃん!!」

江本(以下、え):いや、実はわたしは「Labでもいっしょにやってるよ~(教室として利用されている)」というのを堀下から聞いていただけなんですけど、初めましてのときから長年知ってましたよね~ていうレベルで仲良くなりましたよね(笑)

中村さん(以下、中):そうでしたねそうでしたね(笑)

え:STUDY PLACE設立はいつなんですか?
中:ちょうど今年で10年になります。
え:アニバーサリーじゃないですか!ではそこに至るまでの中村さんのヒストリーを教えてください。

中:生まれは静岡市です。静岡のことを「しぞーか」というのは地の人だけなんですよ(笑) 父の転勤で転々としていました。10歳のときに茨城県に来てからは実家自体はずっと茨城です。当時の、1年ごとに転校するという経験は今のコミュニケーションのスタイルに強く影響しています。転校生なんて、部外者として入っていかないといけない状況ですよね。さっき江本さんも仰ってましたが初めましてでも、今までずっと会っていたかのようにコミュニケーションしたいっていうのが根底にあるんです。(笑) いつまで一緒に居られるかわからないというのが基本にあります。

え:そうだ、twitterで知ったんですけど実は帰国子女なんですよね!

中:そうなんです笑 静岡・茨城と来て、中学の3年間はアメリカで過ごしました。アメリカの社会ってもう衝撃でしたね。「日本と全然違うじゃん!!!」って。教育が違うから社会の空気も違って。アメリカの学校は単位制なので年齢バラバラだし、外部に開かれている学校をつくろうという実験校的な側面もあったので、日本よりはずいぶん色んなひとがいるなぁという印象がありました。

え:教育への意識がアメリカで引き出されたんですね。公教育の先生になるという選択肢はなかったんでしょうか。
中:初めて小学5年生で塾に通ってからは(学校よりは塾の方がいいなと)ずっと思っていましたね。より自由にやっていきたいという思いがあって。僕を担任してくれた先生は、学校の先生ながら戦っている先生方が多くて。笑 僕はあそこまでは戦えないなと。塾への思いが強くなったのは渡米してからです。アメリカのような教育を、日本の公教育で受けるのは難しいなと。あとは、教育やりたいよりも、もっと大きなことがやりたかったです。日本の教育の型にはまってしまう方がリスクだと思ったんですね。学部的にも教育関係に進むって言う気持ちはなかったです。

え:大学は茨城県内ですか?

中:都内の大学と、大学院に進みました。先攻は社会学です。文系の院卒だと、研究では食っていけない。なにか手に職をと考えた時に塾だと。自分の名前と腕で食べて行けるってかっこいいなと。それで塾の講師を選びまして、就職はしましたがその時点で独立は念頭にありました。
江原由美子先生とか好きでしたね。大学院は江原さんのもとにいきました。宮台真司先生とかいたりして。(笑)

江:ざっくり言うと、そうやって中村さんが形成されていって、STUDY PLACEになっていったと。(笑) 屋号もSTUDYはついているものの、塾っぽくないですよね。
中:僕自身がSTUDY PLACEという、「コワーキングスペース」をつくりたいという思いが先にあって。その中で「翔智塾」というブランドがあるという位置づけが理想です。

中:最近少子化で、塾だけではきびしいんですよね。そして教育はサービス業、納得いかないことはある。ここでは言いませんけど(笑) 塾だけを軸足に置くというのは難しくなるのかなという考えがありました。STUDY PLACEを立ち上げる前に都内の「勉強カフェ」というところに通っていたのですが、色んな方が勉強して交流しているんです。こんな形と塾を融合できたらいいなと。

「勉強をしても意味がない」と思っていも、大人になったら全く間違いだったと気づくじゃないですか!(笑) そういうのを子どもたちに早めに気づいてほしくて。子どもが、勉強や仕事をしている大人の姿を間近に見るということが大事なんじゃないかなというところにつながっています。

こどもたちに、生きることの多面性を見せてあげたい。

(自習をするSTUDY PLACEの生徒さん)

え:upより前にTsukuba Place Lab(※共同代表堀下が2016年より運営するコワーキングプレイス)との出逢いが先ですが、どういった経緯だったんでしょうか

中:元々別のコワーキングでも塾をさせていただいていたのですが、うまいコラボの仕方を模索していたところで。そんなときにLabができるぞと聞いて。そこからですね。upができるときも、やっぱりどうしても生徒は公共交通機関や自転車を使うので、駅前が便利ということがあって。

え:upとLabって雰囲気違いますよね。
中:そうですね。来てるお客さんの層が違うのでどちらも体験してほしいというのがあります。

え:いやほんとにうちの会員さんもLabほどではないんですが、最近突然ごはん作って食べ始めたりするんで、そういうのどう思ってるんだろうって若干ひやひやしてます(笑) 自由ですいません

中:そういうのが大事なんですよ! 子供たちが大人の姿を見られるのって、家と学校と、、、限られているじゃないですか。すごいがんばって勉強している姿とかを見ることができない。でもLabやupに出入りすることで子どもたちも救われている部分があると思います。

え:まぁー…楽しそうではあると思うんですけど。実はLabよりupの方が仕事しているひとが少ないんじゃないかと思っていて。(笑) 両極なんですよね。
中:全然それでいいんですよね。生きるということの多面性を見せてあげたい。エッセンシャルなものは学校で、多様性やノイズなど雑多な面をこういう場所で見せてあげられたらなと思っています。

中:最近、子どもたちから聞いてすごく残念だったのが「大人になりたくない」っていうことだったんです。褒めて育てる、欲しいものはあげる。そういうことって大事だと思うんです、でも子どもでいるから不満なく人生を送れているけど、数年たったら嫌な上司、嫌な顧客と付き合わなきゃいけないって。やっぱり彼らも賢いからわかってるんですよね、今好き勝手できているのは「自分が子どもだから」だって。大人ってこんなに楽しく生きてるんだぞ、っていうのを見せてあげたいなと。なので、Labやupでたくさんの大人が真面目に仕事していたり、飲んでいたり、悩んでいる。そういう姿を見てほしいと考えています。そこはupでも期待していることですね。というか既に実現されていることです。自分がやりたいことの本質をきちんとつかんでいれば、やれるんだよ。っていうことに気づいてほしい。

たくさんのひとに出逢える、コワーキングスペースで仕事がしたい

え:大人になってもずっと悩むんだ!ていうところは見せてあげたいと勝手に思っています笑交流会とか、中村さんもいるといいなぁ(笑)
中:いやそうなんですよねぇ。どうしてもスタッフの代替わりがあると若手を育成しないといけなくてそれがちょうど今年で。やっと任せられるようになったのでupに来る頻度をあげていきたいなと思っています。

え:upでやりたいってことあります?
中:僕自身がコワーキングスペースで仕事をしたいです(笑) 単純にここに来たい(笑)
従来の塾の形でやるのはどんどん限界が見えてきているので。10年前の立ち上げのときもたくさんの方に会ってお話を聞いてきたし、そういうスタイルでやってきました。自分の会社に籠っていちゃいけないなと。任せられるスタッフを育てておかないといけないけど、今年はその辺を整えたので、見通しがつきつつあります。

一人で社会を変えることはできないけど、そういう種を育てることはできる


え:upで印象に残っていることってありますか?
中:センター広場※upの目の前の広場 でイベントがあったときに、会議室を授乳室として開放していたことですね。
みんなががんばってボランティアしないといけないことは続かないと思うんですけど、授乳室として開放することは今ある場所を使ってもらうだけ。だれも疲弊しないじゃないですか。だけど授乳室って必要なものですよね。そういうバランスをみて、しびれました。ああ、これはいいなぁって。
やっぱり自分一人で社会を変えることはできないけど、そういう種を育てることはできるんじゃないかなって。

え:こういう塾長の思い、知ってもらいたいなぁ。(笑)
中:いや、僕は言葉にした時点で負けだと思っていて。背中を見せてやるという気持ちでいます。なので無理に言葉で伝えなくてもいいんじゃないかって思ってるんです。

え:ああ、それ、とっても共感します。これからも交流会など開催していくので、ぜひ保護者の方も!
中:ほんとにそうですよね。こういう場所で何かが生まれるということを体感していきたいと思います。さっきも言ったんですけど、本当は僕自身がもっとupやLabを使いたいんですよねぇ。今年はもっと活用できると思います。
え:楽しみに待っています。ありがとうございました。
中:ありがとうございました。

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