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アニメ「おさるのジョージ」の魅力

「おさるのジョージ」(Curious George)は、1941年に刊行された絵本のシリーズです。
2021年で80周年を迎えたこの作品群は、NHKで放映しているアニメも13年目を迎えました。
2歳になった息子もジョージが大好きで、「ジョージ見せて!」「がんめんバッシャ、見る!」(アニメのエピソード名)、と毎日要求してきます。

息子と一緒にアニメを見ていると、大人でも楽しめる、学びになる点がたくさんあることに気づきました。
今回はそんなアニメ「おさるのジョージ」の魅力を紹介します。


大まかなストーリーの流れ

主人公のジョージは、「黄色い帽子のおじさん」と暮らしている、とても知能の高いお猿。
原題「Curious George」の通り、好奇心旺盛なジョージは、好奇心の赴くままに毎回何かしらの騒動を巻き起こし、周りを巻き込みながらも、「終わり良ければ全て良し!」が毎話の流れになっています。
短編で構成され、大きくストーリーが動かないので、どの話から観ても問題なく楽しめます。

ジョージをとりまく環境

ジョージは、博物館の学芸員である「黄色い帽子のおじさん」が保護するお猿ですが、おじさんはジョージを守る対象として「過保護」「過干渉」に接するのではなく、かなり対等な関係を築いています。

それはおじさんとの間だけではなく、ジョージと関わる人々はほぼ全員、
ジョージを動物としてではなく、対等に接します。
まるでお猿が街を歩いているのが「普通」であるように生活しているのです。少し不思議に思いつつも、多様性ってこういうことなのかなぁ、と優しい気持ちになりました。

けして怒らない、制限しない関わり方

はじめに私がアニメを見た時、
「なんだこのお猿は、迷惑をかけることばかりして…とんでもないお猿!」
「毎回騒動を起こされるとわかっていながら、なぜ野放しに?」と思っていました。
しかし、登場人物たちは全くそうは思っていないようです。

ジョージがおじさんのギターを水洗いし壊してしまっても、留守中に部屋を水浸しにしても、「おいジョージ、なんだこれは?」と驚きこそすれ、けして叱りつけたりはしません。
「なぜこんなことしたの!」「もうコレには触らないでね!」とは言わず、
「そうか、○○だからこうしたんだな?なるほど!」と答えるんです。
イヤイヤ期に差し掛かった子を育てる親として、目から鱗の対応でした…!

たとえ相手を違う方向に導く場合でも、
一度相手の話を聞き、尊重し肯定したのちに、話し合う。
これは育児でも仕事でもなんでも、他者と接する上で
とても大事な関わり方なんじゃないかな?と思い、少し感動しました。

好奇心・探究心の塊であるジョージ

ジョージは人語を話せませんが、何を考えて行動したか、ナレーションが解説してくれます。
(登場人物たちはもちろんナレーションを聞くことはできないのですが、ジョージの反応から「○○ってこと?それいいね!」と、ジョージの思考を受け取る力が高すぎて、本当にすごいです。笑)

「○○をしたいな、どうやればいいんだろう?」
「これはこうやって作られているんだ!すごい!」
「この仕組みを使えば作れそう!やってみよう!」と、
毎回やりたいことに対して真剣に取り組むジョージの姿が本当に素敵!
我が子も、たくさんの好奇心・探究心から行動できる子になれたらいいなぁ、伸ばしてあげたいなぁと思わされました。


さいごに

子供も夢中なのに、大人が見ても面白い作品って素晴らしいと思いませんか?
アニメ「おさるのジョージ」は、AmazonPrimeやNETFLIXなどでも配信されているので、ぜひ見てみてくださいね。
(岩崎良美さんの日本語版OPも良いですが、英語版のOPも色々な楽器の音が楽しくて好き!)
原作絵本の「ひとまねこざる」は、文章が多いので、息子にはまだ早かったよう…いつか原作を一緒に読みたいです。

それではまた!

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