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【新社会人、就活生のみなさんへ】テレビ業界の先輩たちが新人だった頃の4つの話。

こんにちは!入社1年目の宮川です。
僕はテレビ番組のリサーチ会社フォーミュレーションの関連会社の放送作家集団「ライトクリップ」の社員で、フォーミュレーションで作家に必要なリサーチを絶賛勉強中です!

明日から4月!
4月といえば、年度も切り替わり新生活の時期。
新生活での環境の変化に期待を膨らませる人もいれば、
本格的に就活が始まるけれど、特にやりたいこともなく悩む就活生や、
これから新社会人としてデビューするにあって、ちゃんとやっていけるのか不安を感じている人もいると思います。

僕もやりたいことがわからなく悩んでいた時期がありました。
実は5年ほど、お笑い芸人をやっていました。しかし、限界を感じ辞めてからは、他にやりたいことがなく、次の道を見つけられませんでした。
けれど、やっぱりテレビが好き、お笑いが好きで、芸人の時はネタを作っていたので、それに携わることがしたいと思いこの道にたどり着きました。
この仕事始めて半年くらいですが、まだまだわからないことも多く、不安もありながらも、部の先輩方に助けてもらってなんとかやっています。

芸人時代、デビュー1年目の宮川

背中が大きく見える先輩方。
そんな先輩方はどんな新人時代を過ごしていたんだろう?興味があったので、今回は、先輩方に仕事を選んだきっかけや当初の話を聞いてみました!

【話をお聞きしたメンバー】

僕が所属する4部のメンバーのみなさん。


【①テレビ番組のリサーチの仕事を選んだきっかけ】


【井上】(リサーチ歴14年目)
もともと役者やダンサーなど、出役としての活動をしてたけど、なかなか食ってもいけず。
そろそろ定職につかなきゃなと思った28歳の時に、たまたまフォーミュレーションの採用広告を見て応募しました。
面接は当時国際チームを仕切ってた身長190cmのアメリカ人。聞かれた質問が、人生で一番危ないと思った事とそれをどう切り抜けたか。
アメリカで少年ギャングに襲われた話したら、こいつは面白いってなったようで、その人の一押しで採用になったらしい。

【秋田】(リサーチ歴10年目)
テレビ周りの仕事に興味があって、大学でメディア学を学んだり、映像制作をしたりしていて。就活では制作会社を見ていたのですが、フォーミュレーションの採用も見つけて、説明会最終日にぎりぎり申し込みが間に合って、そのまま選考が進んでいった…という感じです。
制作会社からも内定を頂いていましたが、選考で実際に作業をさせてもらった時に、リサーチの方が自分に合っているのかなと感じました。

【奥野】(リサーチ歴2年目)
僕が就職活動をしていた21卒は、コロナが流行り出した直後に就職活動をしなくてはならない代でした。
採用中止、そもそも採用活動を行わない企業などなど、正直かなりきつい時代に就職活動していたなと思います。
テレビっ子だったこともあり、何気なく見ていた就活サイトのメディア業界の欄の中で、今まで見たことも聞いたこともなかった「リサーチャー」という言葉を見つけて、興味を持ったことがきっかけです。


【➁始めた当初の大変だった話】


【井上】
労働環境ですね。今でこそこの業界自体の労働環境改善が推奨されてて、基本、土日は休みになったけど、当時は大変でした。
今でこそ映像素材はデータでサッと送れるけど、当時は大きなテープだったから、それこそ海外素材は郵送で送ってもらってて、いつも間に合うか不安でした。

【近江谷】(リサーチ歴9年目)
私はリサーチでとりあえず最初に大変だったのは、ブラインドタッチ、そしてそのスピードですね。
リサーチャーの人は…ほんっとに、文字を打つのが早い!資料作成も早い!さらに、ショートカットキーも使いこなすし…。
正直学生時代は、ゆるゆるとパソコンに触れていた私には入った当初は毎日修業でした。


【秋田】
私も資料作成のスピードを上げるのにだいぶ苦労しました…。周りの人がどうやってスピードを上げているのか聞いて、自分にも取り入れていっていました。
電話作業も、ある程度慣れるまでは大変でした。一番最初にした電話は、大学教授にこの情報が間違っていないか…を確認する業務だったのですが、すごく緊張したのを覚えています。

【丸山】(リサーチ歴8年目)
仕事を始めて割とすぐに番組出演交渉の電話リサーチ業務をやったのが大変だったなと思います。あまり経験のない状態で番組出演交渉の電話リサーチ業務のある番組についたので、最初は見よう見真似でやってました。相手の人に質問をたくさんしたり、聞かれたことに対して答えられなかったり、どこまで答えていいのかわからなくて「確認します」って言って何回も保留したり、1時間近く電話してたような記憶があります。特にそのときの業務が大変だったからというわけじゃないですが、今でも番組出演交渉の電話リサーチ業務は苦手です(笑)


【奥野】
僕も基本的なことにはなりますが、パソコンの使い方という部分が1番慣れるまでに時間がかかったことだと感じてます、、、
学生時代は基本的にはipad、時々スマホでレポートや課題をしていたのでパソコンの使い方どころかタイピング自体慣れ親しんでいるものという訳ではありませんでした。
研修の時にショートカットキーの使い方等々教えてもらってやっと2年目にしてそれなりのスピードで資料が作れるようになったかと思います。(まだまだですが、、)


【③始めた頃と今と比べて】


【丸山】
以前は終電後も会社に残る人がいて、自分もすることが割とあったんですけど、最近は23時すぎにはほとんど人がいなくてすごく変わったなと思います。人が減り始めると妙に焦ります(笑)
個人的にはリサーチで使うボキャブラリーが増えたなと思います。ストレートにそのワードだけで調べるんじゃなくてちょっと違った言い回しとかで調べることができるようになったかなと。例えば「話題のなにか」を調べるときに「話題」だけじゃなくて「注目されている」とか「反響がある」とか「殺到している」みたいなものが割とスッと出てくるようになったかなと思います。

【高木】(リサーチ歴19年目)
時代が変わって、リサーチャーは"調べる"の意味がドンドン広くなってるなと思います。
始めた頃ってまだパソコン全盛期でもなくて。だから、リサーチ=探し出す ことが多かったです。図書館行ったり、人に聞いたりしました。
それが今はネットに情報がありすぎて(苦笑)。探し出すより…精査するってコトが多いです。発注にあった情報だけを集めたり、正しい情報かどうか確認したり。
この先、もっとネットとAIが進んだら、リサーチャーはまた違う業務になりそうだなって思います。

【長尾】(リサーチ歴18年目)
仕事内容として今も昔も変わらないのは、他のnoteの記事にもあるような人探し系のリサーチ。この会社に入って最初にやったリサーチが、当時流行っていたオレオレ詐欺の被害者を探すというものでした。今だったらとりあえずインターネットでアンケートというところからスタートするんだけど、当時は協力してくれる弁護士さんをまず探すというところから始めてました。方法は時代によって変わるのかもしれないけど、このあたりのリサーチはAIでもまだできないから、番組からの依頼としては残るのかもしれないですね。


【④この仕事をやっててよかったこと】


【丸山】
もともとトレンドとか流行りとかはそんなに気にしてないタイプだったけど、流行系の番組を担当したおかげで少し気にして生きるようになったことです。今こんな食べ物流行ってるとか、こんな場所が流行ってるみたいなのをなんとなく私生活でも意識してみたりできるようになりました。
あとは普段生活してたら見つけられないようなおいしそうな食べ物とか、面白そうなものをリサーチしてて見つけられることです。お題に合わずに資料にはできないようなものでも自分のメモにストックして、実際に食べたり、その場所に行ったりすることもあったりします。
自分が行かなくても「あの店はあそこにあったな」とかなんとなくでも場所がわかったりするのも割と私生活でも仕事でも役に立ってると思います。

【近江谷】
1番は…自分が調べた事が形になって、それを演者さんが楽しんでくれていて、その先の視聴者の人も楽しんでくれているのが嬉しいですかね。
私は『チコちゃんに𠮟られる!』の担当をしていますが、やっぱりネタを制作の人と生み出して、調べて形にして、収録の時に演者さんの「ん?なんだ??考えてもみなかったぞ?」という反応が見られると、結構嬉しいです。(笑)
そしてそれがOAされた時に、身近にいる視聴者(私の場合は両親と友人ですけど)の方が「あれわからんかったわ!」とか「これは私答えられた」とか言ってくれると嬉しいし、ありがたいなーて感じます。

【長尾】
自分の場合は、昔からほぼテレビを見ない家庭ということもあって、実家とかから「番組見たよ」みたいな連絡が来ることも無いです。
やっぱりそこは、集めた情報をディレクターが見て喜んでくれて、それが形となって視聴者からの反応があるということが一番かもしれないですね。


最後に

いかがでしたでしょうか。
普段は中々、聞くことのできない貴重なお話が聞けました。今では平然と仕事をこなし、聞けば何でも教えてくれる先輩方にも、資料作成やパソコン業務に慣れるのに時間がかかった話を知れると、まだまだ苦戦している僕にとって少し励みになりました。
就活生の方や新社会人になる方にも何かの参考になれば幸いです。
ありがとうございました。

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