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書いたらから安心ではない

先日、私が尊敬する相続コンサルタントの方が話していた話をします。確かにととても腑に落ちました。

相続の生前対策で代表的なものが遺言書というのは誰もが知っています。一度くらいは耳にしたことがある言葉だと思います。

遺言書を残すことで、残された家族は故人の意思を尊重しようとして遺言通りに遺産を分割しますね。ちゃんと書いてくれていたんだね。これならもめないねと家族は安心するはずでした。

故人(被相続人)が、信託銀行の方と万一のために遺言書を策定していました。あくまでも故人の考えのもとで遺言書は書かれました。これは、何も間違っていません。当然に争いにならないようにと故人は書いたはずです。ところが、結果は争族になってしまったとのことでした。

故人の考えと残された相続人との考えはやはり異なります。異なるのは致し方ありません。ただ、故人の方は争いが起こらないようにと書いたはずです。ですが、結果は違いました。

遺産の分割自体は遺言書が条件を満たしていればその通りになります。ものはどうにかなりますが、人には感情があります。その感情がある故に、その家族は絶縁状態になったとのことでした。

では、どうすればよかったのか?

その尊敬する相続コンサルタントの方は、できる限り、遺言書の内容を生前に相続人の方々とコミニュケーションをとることをおすすめしたいとのことでした。遺言書を書くだけでは、本当の円満な相続にはならない可能性があるとのことです。

最終的に、家族同士が争い、絶縁になることを故人もそうですし、家族も望んではいません。

なので、家族だからこそオープンに話をしていくことが、1番の円満な相続につながるのだそうです。

亡くなってからでは、一度始まった争族はほぼ収まらないそうです。

遺産の分割はできても、家族が分裂しては、誰も幸せにはなりません。

ぜひ、書いたら、元気なうちに家族とお話しすることを尊敬する相続コンサルタントの方は推奨されていました。私も推奨していこうと思います。

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