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【外国語学習者必見】5ヶ月でゼロから中上級レベルのスペイン語を習得した勉強法

大家族フォーサイス家のJoeです。

20歳の時、通訳として世界中をまわりましたが、その中でも以下の3点で中南米は非常に強烈な印象を残しました。

①スペイン語の世界の広大さ(22か国、5億6000万人)
②歌のようなリズミカルな声調
③「今を生きる」人々のメンタリティ

①英語が出来れば世界中と話せるかと思いきや、スペイン語圏で出来た友達と意思疎通を図ることができませんでした。米国でも約6000万人のスペイン語話者がいるとされており、オーストラリアでもスペイン語圏の移民が増えてきています。

②また、言語としても、歌を歌っているかのような抑揚のある響きが心地良かったです。

③そして何より、日本とは対極にあるようなラテンの人々のメンタリティに惹かれました。僕の周囲の日本人は、20代の頃から老後2000万円問題について気にしていますが、私が出会ったラテンの多くの人々は、今この瞬間を全力で楽しむために、今晩2000円をどう使うかを考えているようでした

日本とラテン、両方のメンタリティーを人生に取り入れれば、理想の状態ではないかと思い、まずは言葉を覚えようということで、通訳として働いて貯めたお金を手に23歳の頃スペインに5ヶ月留学しました。

自分でも驚いたのですが、スペイン語力ほぼゼロから5ヶ月で中上級レベルまで上達させ、DELEというスペイン語の試験のB2レベルに合格しました。B2は、場合によってはスペインの大学院入学レベルのスペイン語と規定されていることもあります。

今回は、わずか5ヶ月でスペイン語が飛躍的に上達した4つの理由を自分なりに考察しましたので、外国語学習者の皆さんの少しでもお役に立てればと思います。

①環境を徹底的に変える

語学を習得するには、最適な環境を自ら作り上げる努力が鍵となります。スペインに住むというのはその際たる例ですが、加えて以下のような環境を整備しました。

・スペインで英語が話せない家庭でホームスティ
・iPhoneの言語設定をスペイン語に変更
・自炊の際にはスペインの料理番組を視聴して調理
・日本語のコンテンツが恋しくなった際には、スペイン語バージョンを視聴
(クレヨンしんちゃんをよくスペイン語で見ていました。スペインで人気があり、テレビでやっていました。文脈がわかるので、内容が入ってきやすいです)


②Input→Outputを意識する

次に重要だと思うのが、アウトプットの場を多く設けることです。
僕の平日のスケジュールは次のようなものでした。

【平日のスケジュール】
08:00             起床
09:00-14:00  語学学校(30分の昼休憩挟む)
15:00-16:00  学校の課題 
16:00-18:00  Language exchange
21:00-22:00 夕食 (ホストファミリーと雑談)
22:00-23:30  Meetupのイベントに参加
24:00             就寝

アウトプットの時間は語学学校、language exchange、ホストファミリーとの雑談、Meetupのイベントと多めにとっていました。

<語学学校>
僕が通った語学学校では、単語や文法よりもアウトプット重視のところで、授業も「昨日何をした?」から始まり、色んなテーマに関する議論やプレゼンテーションをする機会が多くありました。文法を間違ったり、詰まったりすると他の生徒や先生がフォローをしてくれます。また、北欧、アジア、ロシア、アフリカなど、生徒の国籍や年齢がバラバラで、スペイン語で色んな国の文化や考え方に触れることができ増田。(以下、語学学校の生徒の年齢と国籍)

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<ホストファミリー>
ホストファミリーはスペインに到着した後ネットで検索し、英語が話せない家族をあえて選定。ただ、何かしら共通点がないと意思疎通が図りにくいと思い、4人家族で娘二人がラグビーとサッカーをしている家庭に決めました。一緒にサッカーを見たり、長女のラグビーの試合を見に行ったりして最初のスペイン語が話せない状態の時に打ち解けることができました。宿題も手伝ってもらうことができたし、学校で習った表現をホストファミリーに使うことでアウトプットもできました。

<言語交換>
Language exchangeとMeetupがおそらく一番上達に繋がったと思います。Language exchangeのアプリ(tandem, hellotalkなど)を使い、日本語や英語を学びたいスペイン語圏の人とつながり、コーヒーを飲みながら練習をしました。Language exchangeのパートナーが7人いたため、ほぼ毎日1時間コーヒー一杯(200円程度)で練習ができ、スペインや中南米の人たちから教育制度や政治、世界観や他国をどう思っているかなど、知ることができました。

Meetupでは、ほぼ毎晩どこかのバーでlanguage exchange のイベントが開催されていました。Language exchangeもMeetupもポイントは、英語のレベルが高くないパートナーを見つけること。すると、向こうが持ちうる英語を話しきったところで全てスペイン語で会話をすることで、学校で習った表現の練習や新しい表現を学ぶことができる。

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(上記画像はイメージ)

こうして、インプット&アウトプットのサイクルを高速で回していき、生きたスペイン語を習得していくことが出来ました。

③色々な種類の外国語に触れる

世界21カ国で公用語として使用されており、5億人以上の話者がいるスペイン語は、国や地域によってアクセントや文法、使う単語が異なります。どのスペイン語が本流というのはなく、DELEの試験でもリスニングでは色々な国のスペイン語が出題されています。Meetupでは、スペインのみならず、ベネズエラ、アルゼンチン、チリ、ドミニカ共和国、コロンビア、ペルー、メキシコ、キューバなど、様々なスペイン語圏の人と練習をすることができ、次第にスペイン語を聞くだけでどこ出身かが分かるようになってきました。英語にも同様のことが言え、米国やブリテッシュ英語だけでなく、多様な英語に慣れることが大事だと思います。

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④その言語で何かを学ぶ

上達の1番の近道は、言語をツールとして何か新しいことを学ぶことかもしれません。ラテンアメリカを旅していて衝撃を受けたのが、ダンスがコミュニケーションの手段としてかなり重要であることです。ラテンのメンタリティーを理解するのは、スペイン語だけでなく、ダンスもかじらなければと思い、僕はラテンのダンスであるサルサとバチャータを数ヶ月習いに行きました。授業中は円になり、男女がペアで一つ一つの動きを習い、ローテーションしていきます。参加していた女性の多くは遠慮がなく、僕がもたもたしていると表情に出たり、「ちゃんと聞いてた?」などストレートにダメ出ししてきます。

恥をかきたくない一心で、週3回2時間のレッスン中は全神経を集中させて先生の指示に耳を傾けた結果、リスニング力がかなり向上したと思います。
(残念ながらダンスのほうは、初級レベル突破に留まりました...)
語学を単純に学ぶだけでは行き詰まったり、人によっては勉強が苦手だったりすると思います。その場合は、ダンス、料理、スポーツなどを習いに行って、周りの人とコミュニケーションをとりながら語学を身につけるのも上達の近道だと思います

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(上記画像はイメージ)

スペイン語を習得して思ったこと

新たな外国語を習得して得た一番大きな財産は、「どこでも生きていける」という安心感です。ゼロから言語が話せるようになり、世界22か国あるスペイン語圏で生きていけるとなると、世の中に居場所が増えたような気持ちになります。大袈裟ですが、翼が生えてより自由になった気分です。また、世界を見るレンズが増えたとも思います。

言語の習得は、当然若いうちの方が吸収が早いため、23歳という年齢も5ヶ月でスペイン語を習得できた大きな要因かもしれません。そして、第三言語の方が第二言語よりも早く覚えられるというのもあると思います。

しかし、日本の中学〜高校の6年間の英語教育を経ても英語を話せない人が大多数いる一方で、5ヶ月でまともな会話ができるようになったのも事実です。

今は留学に行けないなど、実践できないこともあるかもしれませんが、少しでも外国語学習者の方の参考とモチベーションになればと思います。コロナが明けて留学をされる方の参考になれば幸いです。

語学習得に関して、ご質問がある方はインスタグラムでご連絡ください! Instagram: @joerexflynn

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ラパヌイ(イースター島)

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キューバのバラデロ

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南米最南端の都市、ウシュアイア

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マヤ文明の遺跡チェチェンイッツァ

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