オーストラリアの民主主義はソーセージの香り
大家族フォーサイス家のJoeです。
日本は選挙の真っ只中ですね。
駅前では候補者が演説をしたり、後援会やボランティアの方々がビラを配ったり。選挙カーが走っては、候補者の名前が響き渡る。そんな日々もあと1日ですね。
そんな中、ふと思い出したのが5年前にFacebookにアップしたこの投稿です。
そこで今回は、オーストラリアの民主主義の隠れたヒーロー「ソーセージ」について解説します。
民主主義の象徴はソーセージ
投稿文に書いているように、親戚や周りにオージーを見ていると、ソーセージを食べに行くついでに投票をしているようでした。太宰府天満宮に初詣に行くついでに梅枝餅を食べる福岡の人たちと重なりました。
選挙期間中になると、#democracysausageというハッシュタグが流行ります。なんと、2016年には流行語大賞に選ばれました。
そして.... 投票所のソーセージをマッピングしたサイトまであります。
おいしいソーセージの投票所がSNSで拡散されることも... インスタ映え効果か!?
#democracysausageはインスタで11.5kも投稿がありました。
(上)ソーセージマップ
(上)この投票所はケーキもあるようだった。営業時間や車椅子対応など記載あり
(上)#democracysausage の投稿画像
でも待てよ... 投票所は各々決まっているはずなので、
「他の投票所のソーセージを見たところでどうすんだ?」と思いますよね。
実は、投票場所は有権者が登録されている州であればどこでもいいんです。
投票場所の選択肢の多さが、ソーセージの選択肢の多さにつながっています(笑)
◆他にも、オーストラリアの選挙には興味深い特長があります。
投票は義務
オーストラリアでは、18歳以上の有権者は投票が義務となっており、投票しないと二千円程度の罰金が科せられます。(正当な理由があれば免除されますが)。よって投票率は常に90%を上回ります。
また、期日前投票や在外投票はもちろん、郵便投票も可。視覚に障がいがある方には電話を使った投票も可能です。投票方法の案内も30言語以上でされています。
ちなみに、被選挙権は18歳なので、10代の若い候補者もいます。
候補者全員に番号をつける「優先順位方式」
オーストラリアでは、投票する際に当選させたい候補者を順に1から番号をつけます。この優先順位に従って票を分配していき、当選者を決める方法をとります。
死に票が少なくなるというメリットがあるやり方です。
結構複雑なので、ご興味がある方はこちらの記事をご覧ください。
(上)とあるオーストラリアの投票所の様子
いかがだったでしょうか。日本の選挙と結構違いますよね。
もちろん、国の成り立ちや文化が違うので、どちらが良いかという比較は一概にできませんが、他の国の事例を知ることは単純に面白いですよね。
これからもオーストラリアの様々な一面を紹介していきますので、質問やリクエストがあれば、コメントお願いします!
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