【介護日記】#21 父 他界
◎11月28日 午後3時4分 父他界
11月28日 午後3時4分 父が永眠しました。
90歳の誕生日を祝って5日後のことでした。
28日に呼吸が止まったことに気づいた施設職員から、すぐに来るように妹のところに連絡があったようですが、
死亡宣告は家族立ち合いなしでしていただき、翌29日に迎えに行きました。
施設としてはすぐにでも遺体を引き取ってもらいたかったようですが
葬儀社に連絡して、翌日午前9時半ごろ迎えに来てもらうことになりました。
私達姉妹も同じころ施設に向かい、最後のお別れをしました。
葬儀社に引き取られた後は火葬当日まで、顔を見ることはできないとのことでした。
父は眠っている間に息を引き取ったようでした。
施設の方が気づいたときには呼吸をしていなかったそうです。
正直なところ、まだ実感がわいていません。
葬儀は行わず、近親者で火葬のみとすることにしましたが
火葬場の空きがなく、12月3日まで預かっていただくことになりました。
ですので、まだ火葬前なので何もできる事がありません。
忌引きをとらせていただいていますが、この4日間は遺言執行人の司法書士の先生に連絡したり、今後の手続きについて調べたり、水道光熱費の名義人を変えたりするくらいしかできる事がありませんでした。
火葬後の方が区役所に行ったり、年金の手続きをしたりやることがたくさんあるので忌引きは来週にしたかったのですが
29日に施設に行った際、遺体の保管のため父の部屋には冷房が入っていたため風邪を引いたようで、29日の夜から悪寒と激しい頭痛、のどの痛みが始まりました。
結局29日は有休にしてもらい、30日から忌引き扱いにしてもらうことにしたのです。
4日からは役所での手続きに奔走しようと思っていましたが、戸籍の変更までに死亡届から1週間ほどかかるときいて、すぐには動けないことを知りました。
施設で横になっている父の顔を見た時、生きているときとは全然違うなぁと感じ、「死者の顔」だと思ました。
そのとき一瞬涙が出そうになった自分に驚きました。
それまで悲しいとか寂しいという感情が全くなかったからです。
誰も父の呼吸が止まった瞬間を見ていませんが、最後はサチュレーションがかなり下がっていたので多少は苦しかったのだろうと思います。
しかし意識もなかったのだろうと思うと、あまり苦しまずに逝ったのではないかと思っています。
母は思ったより元気でしたが、時々父が亡くなったことを忘れるようです。
ついさっき一緒に父に別れの挨拶をしたばかりなのに
「おとうさん、死んじゃったんだよね?」と聞いてみたり。
まだ母自身も実感していないのかもしれません。
父の死で、母まで急に元気がなくなるなんてことがないといいなと思っています。
3月から今日まで、ばたばたと慌ただしい日々でしたが、長かったような早かったような、最後はあっけない感じでした。
それにしても父の生前に遺言を作っておいて本当によかったと思います。
明日は最低気温が5度の予想でかなり冷え込むようです。
火葬は午前9時からで、8時40分までには集まるように言われているので暖かくして出かけようと思います。
これからの方が忙しくなりそうですので、体調管理に気を付けたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
まだ父が亡くなったといういう実感がわいていません。
諸手続きが終わったころにじわじわとくるのかもしれませんし、卒業式などでも泣いたことがないので、もしかしたらこの先も泣かないかもしれません。
11月30日は猫さまの13歳の誕生日だったのにきちんと祝ってあげることもできなかったなぁ……などと思ったりしている自分がいます。
こんなことを思っている私は結構薄情な人間なのかもしれません。
気温の変化が激しい毎日ですが、みなさま風邪などひかないようにご自愛ください。
よい週末をお過ごし下さい。
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