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やるとなったら楽しみたいし楽しませたい

◎『実は私、露店商やってました』で思い出した

先日、西尾さんの企画に再び乗らせていただいて書いた記事が
実は私、露店商をやってました」なのですが、これがきっかけになっていろいろ思い出したことを書いてみようと思います。

露店商は、小学生が一夜限りの綿菓子屋を開いた話なんですけど、そこそこの売り上げをあげたんですよ。

基本的に大人になってからの私は、自分から音頭を取って、なにかイベント企画したりできない性分なのですが、やるとなったら楽しみたいし楽しませたい性分みたいなんです。

◎子供会の会長になってしまった!

娘が小学6年生の時、子供会の役員が回ってきました。

順番だから仕方ないのですが、中学受験も控えていたうえ、仕事は相変わらず締め切りに追われ忙しく、よりによって今年巡ってくるなんて、ついてないなぁと思っていたのです。

せめて去年だったらもう少し気持ちに余裕が持てたのに、と思いましたが、こればかりは仕方ありません。

しかも、会長になってしまった!

会合にも毎回出られないこともあるだろうし、みんなに迷惑かけちゃうな……と思っていたのです。

が、この年の役員さんは本当にチームワークが良くて、へっぽこ会長の私は助けられっぱなしで、楽しく子供会役員を全うすることができたのです。

子供会では季節ごとにイベントなどをするのが一般的だと思うのですが、私が所属していた子供会では、毎月のように何かしらイベントがありました。お楽しみ会が年に2回、夏のラジオ体操(しかも1週間だけ)にクリスマス会。

夏は町内会のお祭りがあり、夜店をだしたり、子供神輿を出すという大役がありました。お正月は町内会の餅つきのお手伝いなど、やることがてんこ盛りでした。

私が子供の時は、子供会の行事で、親子そろって日帰りバス旅行へいったり、芋ほりをしたり、クリスマス会だけでなく、ちょこちょこ大きなイベントがありました。

自分が親になってみると、一緒に親も出かけていかなくてはならないので、大変だったろうなと思います。

◎【回想】~昭和の子供会~やかましおばさん再び登場

そういえば、芋ほりの時、またやかましおばさんにやられたことを思い出しました! きいー、思い出したら腹が立ってきました。

母が仕事で来られなかったため妹と2人で参加していました。
子供だけで参加していたのは私達だけでした。

私は頑張って、ものすごく大きなお芋をたくさん掘ったのですが、露店商をつぶしに来たやかましおばさんに、「こんなにいらないでしょ」と言われて大きいのをいくつも持っていかれたんですよ。

子供が一生懸命掘ったお芋をかすめ取るなんて、せこい。
そんなこともあって、私はこのおばさんが大きらいでした。
食べ物の恨みは忘れませんよ。

◎平成の子供会~チャレンジ企画~

話を元に戻しましょう。

役員は6人で、そのうち2人はいろいろ問題があって、大変なこともありましたが、揉め事には発展せずうまく回っていました。

#1 バス旅行

最初のイベントを決めるときに、ふと私が「バス旅行」はどうかと提案してみたのです。事前にプランを検討して、バスのチャーター先なども調査してから臨みました。

毎年お楽しみ会ばかりでは、高学年の子は退屈だろうなという気持ちもあり、小さなイベントを減らして、その分大きなイベントを一つやってみたらどうかと思ったからです。

場所は市内の子供向けの科学館で、バスは市営バスを借りることができる事を調べていました。

その科学館へは、子供を連れて何度か行ったことがあるのですが、見て楽しめ、体験して楽しめる、子供が楽しく科学を体験できる人気のスポットでした。

ただ私たちの町から行くには、バス→電車→バス、と移動が大変なことがネックでしたが、バス旅行なら近所までバスが迎えに来てくれてそのまま現地までいけるので移動問題は解決できそうです。

市営バスは時間貸し可能で、料金もお安く、なにより市内をよく知る市営バスの運転手さんつきですから安心です。

提案すると、予算的には問題ないし、楽しそうだということになり、近場ですが貸し切りバスでの子供会初のバス旅行が採択されました。市営バスを貸し切りにするというのが楽しそうということで、役員の皆さんの士気も上がりました。

日程が決まり、バスの予約も完了した後で問題が発生しました。
なんと、バス旅行の当日が、娘の中学受験の第一志望校の説明会と重なってしまったのです!
幸い志望校は科学館から電車で1駅のところだったので、途中で抜けさせてもらえないかと相談したところ、快く承諾してくれただけでなく、「バス旅行は私たちに任せて説明会に行ってこい」と送り出しくれたのです。

会長にもかかわらず、仲間のご厚意に甘えさせてもらい、無事説明会へも初めから参加することができました。
代わりに、申し込み用のチラシ作り等のパソコン作業は全部私が引き受けることにしました。

こうして所属する子供会では初めてのバス旅行を実現することができました。

バス旅行はとても好評で、子供たちも小さな冒険を楽しんでくれたようです。

#2 ジャグラー招致

中学受験を控え、志望校のオープンキャンパスにも足を運んでいました。

学校の雰囲気をつかむには、学生の姿をみて直接触れてみることが大切です。

そのオープンキャンパスに、校門のそばで中国ゴマを披露している学生がいました。

え? なに? なんかめちゃくちゃうまいんですけど!

次々とジャグリングなどを披露していきますが、とんでもなくうまい!

この学校、なんかすごい生徒がいる! と思いながら、いったんその場を離れました。
敷地が広いので、移動に時間もかかるし、他にも見たいところがあり校内の様子なども見ていると、先ほどジャグリングをしていた男子生徒さんに遭遇。

チャンスとばかりに思わず声をかけてしまった私は、「子供会とかでも来てもらうことできますか?」と聞いてしまうような、図々しいおばちゃんでした。

そしたらね、その生徒さん、名刺出したんですよ!

なんか兄弟でジャグラーやってて、世界の大会で賞を取っているすごい人でした!

次の子供会の行事はこれだ!

ピンときた私は、さっそく子供会で提案しました。

この企画もあっさり通過しまして、晴れてジャグラーを招致することとなりました。

言い出しっぺは私なので、ジャグラー兄弟の出演交渉はやらせていただきました。

天井が高いところでないとできない。

ということで、小学校の体育館を借りることになりましたが、ママさんバレー等定期的に利用している人がいるなど、体育館は人気が高いようで抽選でした。
しかも申し込みは平日のみ。ここはおうちにいる他の役員さんが申し込みに行ってくれました。

せっかく招致したのだから、たくさんの人に見に来てもらわなくては、というプレッシャーもあり、ポスターを作り誰でも見に来られるように、小学校の学区全域の町内会掲示板にポスターを貼らせてもらいました。

当日はおかげさまで多くの人が集まってくれました。

イケメンのジャグラー兄弟は手品まで披露してくれて、子供だけでなく、大人も楽しませてくれました。

彼らには感謝です。ちなみにお二人は今、会社を設立してプロとして活躍されています。

#3 夏祭り

子供会で一番大きなお仕事は、町内会の夏祭りのお手伝いです。

所属していた町内会は、個人商店を営んでいるかたが多く所属していたこともあり、夏祭りは近隣地域ではかなり力を入れていたのではないでしょうか。
豪華な景品が当たるビンゴ大会が目玉で、わざわざよその町内会からもたくさんの人が詰めかける人気イベントです。

今は後継者がなく次々廃業されていますが、当時はまだ皆さん現役バリバリでした。
2日間にわたって行われる夏祭りでの、子供会の役割は、子供神輿の引率と夜店でした。

坂の多い地域なので、炎天下の中、おみこしを引く子供に付き添って、大うちわで扇ぎながら、大声で応援しつつ長い急坂を上るのは堪えました。熱中症で倒れるかと思いました😅

夜は駄菓子屋と、おみくじ、ヨーヨー釣りを出しましたが、駄菓子は駄菓子問屋を知っているママさんが安くてレパートリーに富んだお菓子を仕入れてくださったおかげで、子供たちに大人気でした。

2日間にわたる夏祭りは大盛況のうちに終わり、子供会の夜店も歴代子供会最高額の売り上げをあげました。(0の数が1桁多かったのです!すごくないですか?)
これもみんな、駄菓子問屋まで仕入れに行ってくれた仲間のおかげです。

◎役員を終えて

秋には連合町内会という、町全体の町内会が一体となって行う行事がありました。一年おきに交互に行われる、運動会と馬を引いて歩く伝統行事。
この年は運動会でしたが、何とか無事に終えることができました。

役員を終えて、次の年度の方に引き継いだ後、近所のフレンチレストランでお疲れ様会をしました。
ここのフレンチは、とても本格的で美味しいのにリーズナブルで、ランチもやっているのです。こんな田舎町に、よくぞお店を開いてくれました!ありがとう(≧▽≦)

中学受験と子供会と仕事の掛け持ちは、正直大変でした。
へっぽこ会長を助けてくれたママさんたちには、本当に感謝しています。

あれから18年が過ぎましたが、コロナで町からマスクが消えた時、近所のドラッグストアでマスクを買う行列に並んでいたら、当時一緒に役員をやっていたママさんにばったり会いました。その後一度も会っていないのに、お互いすぐにわかったのも、あの濃い一年があったからかなと思いました。

楽しませることに全力で取り組み、全力で楽しんだ一年でした。

大変な一年でしたが、過ぎてしまえばそれも良い思い出です。若かったからできたのだと思います。今同じことをやれと言われても絶対無理ですねぇ😅


長くなりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

子供の数がだんだん減ってきて、共働きの親御さんも増えているせいか、子供会も昔ほど活発ではないと聞きました。私も別の町内に引っ越したこともあり、子供も大きくなりだんだんそういう話題とも疎遠になりました。

基本ものぐさですが、楽しいこと、楽しませることが大好きだったことを思い出しました。子供が生まれる前は、よく狭いアパートに友達を招んでよんで手巻き寿司パーティーなどもやっていました。

しかし楽しむのも、楽しませるのも体力が必要ということが、今になってよくわかります。最近は何をするにも腰が重くなってしまいました。

これからの自分にも、楽しみながら人を楽しませることができる瞬間があるだろうか。そういうものを見つけたいと思います。

今週もよい一週間となりますように。




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