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明るい機会損失

foufouはいわゆる「機会損失」ばかりしている。

そもそも新作は月に平均3型しかでない。
基本的には注文したらすぐに届いてほしいので在庫販売(送料無料)、約100着作って、販売日に売るとその時点で8割は売れる。THE DRESSシリーズ(黒いワンピース)など人気になりそうなものは事前に「予約注文」の枠も設けている。合計で200近くになるときもある。
それでも多くは1週間前後でなくなってしまう。
そして次の新作や再販売があるまではオンラインのお店になにもない。まともなMDさんからすれば機会損失しすぎだから在庫を積んだりしろと言われそうだ。
でもなんか作りすぎるのってなぁと心がざわつく。
だから考えてみた。

"機会損失は、簡単に言えば、「稼ぎ損ない」や「儲け損ない」のことをいいます。 "とネットで調べてみたところ書いてあった。
考えると納得。僕は「稼ぎ損ない」(きたねえ言葉だなこれ)や「儲け損ない」(なんかやな言葉だな)はしていない。
どちらかと言えば、購入したいのに買えない人に悪いと思っている。なので頑張って再販分を作ることもあるし新作も力を入れている。

例えすごい人気の商品でも、僕が見切ったらもう作らない。
でもその変わり次の新作と活動に時間を使う。長い目で考えれば、そのほうがお客さんにとってもいいのではないかなと思う。
この「機会損失」という言葉、一見すごくまともそうだしかっこいいから使いたいけど(ビジネスとかわからないので)、あまりにも売り手目線すぎない?売り手目線なのは当たり前なのか、、、ちょっと難しくてわからん。
ただ僕が何より恐れているのは「売れなかった」ことよりも「意図せずたくさん売れてしまうこと」だ。自分が意識的に管理できるスケールで続けていくほうが何かと齟齬がないし正直そこまで売り上げをつくることに意識していない。ゆっくりと土台をつくりながら次の階段をのぼる。LINE@の登録数やアクセス数、売り切った数量など、出てきた数字から次の動きを決めたい。

更に目の前では機会損失でも、遠くを見れば全然違ったりしている気がする。何もないからもう買わないと思われたらやはりそれまでだと思う。
「何もなくても見ていたいブランドやコンテンツ」を作らなきゃいけない。目先の売上よりその深さのほうがよっっぽど価値がある。
「売ろう売ろう」という姿勢にならないために日ごろからやるべきことだけを淡々とやっていたい。「美しく生きるために選ばれたい服」でいたいなら売り手の姿勢もなるべく美しい姿勢でいないといけないのかもしれない。何着も買ってもらえるのはうれしいけど、無理ない関係でいたいからそういう形もあっていいかなとは思う。


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