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そういえば、日本製

どうもfoufouのマールです。去年からちょくちょく学校やイベントでお話させてもらうことがありそれ用に資料を作っているときに「どうやったら自分の作ってるものを知ってもらえるのか」について考えていて気付いたことがあります。

それは接客や営業、ビジネスの場で普段の人間関係でできていることを忘れてしまい急に押し付けがましいこと言い出しちゃいがちということ。

例えば、リアルショップでの接客やWebショップの発信。いきなり商品のスペックの話をしますが、あれは果たしてどうなんだろう。

自分のことを相手に知ってもらおうと思うシーン、友人関係でも恋愛関係でも営業でも置き換えてみると、いきなり自分の細かいスペックの話だけをする人なんてあまりいませんよね(いてもちょっと身構えてしまいません?)
まずは相手との空気感を合わせながらお互いのことを知っていくんじゃないでしょうか。僕がこれまで出会った人たちでいきなり自分の話だけし始める人はあまりいませんでした。相手が自分に興味、共感を持ってくれるような小ネタを挟みつつ押し付けがましくないように会話やコミュニケーションを進めますよね。

しかしどうしてビジネスの場になると、「とにかく知ってもらおう」と「うちはめっちゃいいものを作ってる!」という想いが強すぎて、相手が人間だというのを忘れてしまいがちです。まあでも確かに月次の売上目標や会員数の目標を上司や会社から押し付けられていたらそうなってしまうのもわかる。

もちろんブランドやサービスが目指すイメージによってや手段の1つとして、またブランドの段階によってまずはスペック訴求からはじめてもいいかもしれません。ただやるにしてもプラスで製作者の「エモい」部分をちゃんと入れて伝える必要はあるかと。なぜこれを作ったのかという原体験や動機です。それがないとただ「すっごい押し付けがましい人」になってしまいます。さらにインターネットだと画面の向こうをかなり意識していないとやってしまいがちかもしれませんね。

僕も昔は「うちは原価率はハーフだし、日本製だし、送料無料だし、それを伝えたいんだー!」と押し付けがましい投稿や言葉を使っていた気がします。今では商品の説明すらインスタに載せないという距離感。笑
僕が怖いのは前にも話した通り、「意図せず売れること」なんです。
だから押し付けて誤解されて購入されるとこちらもまた誤解してしまい、とっ散らかってしまいそう。

僕は「日本製」にすごく誇りを持ってますが、それを全面に出すことはしません。昨今の「クールジャパン」には少し違和感を感じますし、「日本ってこんなにすごいんだ!」という”日本人向けの”テレビ番組なんかはちょっと痛いなぁとすら思ってしまいます(出てくる職人さんやものづくりは本当に素晴らしいですが見せ方がなんか押し付けがましく感じることがある)
でもなんかほんとは「日本人なんだから、当たり前に日本のものを使ってた」って状態がシンプルで良くて、だから僕の場合では「あ、foufouって日本製なんだ!嬉しい!」みたいな気付かれ方がいいなぁなんて思ってます。

「そういえば日本製だ!」みたいなね。それもあってあまり「日本のものづくり、わっしょーーーーい!!どやーーーー!!!!」みたいな見せ方は僕はあまりしません。しないだけで、誇りと感謝はいつも持っています、しっかりと。

僕が日頃、インスタやここに投稿している文章を書くときに意識してるのは花森安治さんの実用文10訓です。

1.やさしい言葉で書く。
2.外来語を避ける。
3.目に見えるように表現する
4.短く書く。
5.余韻を残す。
6.大事なことは繰り返す。
7.頭でなく、心に訴える。
8.説得しようとしない(理詰めで話をすすめない)
9.自己満足をしない。
10.一人のために書く。

「頭で訴えたり押し付けるのでなく」、「エモさで心に訴える」こと。下手でもいいから自分の気持ちを書くこと。
そして同じ価値観を共有できる、誰か1人に向けて。


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