『OuterWilds』プレイした。 #ゲーミング饂飩


って言われたので、忘れないうちに書いてみる。
何も考えずだらだら書いてたらめっちゃ長くなった。

●はじまり

 昔から宇宙が好きだった。特に「宇宙の起源」とか「宇宙の終わり」とか「星の一生」とか、その辺の宇宙理論とかのあたり。ニュートンムックの「宇宙」の特集巻で、粘性体が波打ってるみたいなイメージで描かれた「宇宙が誕生する前のイメージ」の図がめっちゃ記憶に残ってる。
 とはいえ未だに宇宙の事はよく理解できていない。『無から生まれる』とか『時空のゆがみ』とかが普通に出てくる学問世界なので、普通の学問よりよっぽど理解力…というか「想像力」がいるんだと思う。雰囲気で楽しんでる。

 併せて、超巨大な宇宙の構造も好き。自分がいる地球どころか太陽系超えて銀河系自体が、この宇宙の中ではただの砂粒以下のレベルの存在で…みたいなアレが好きすぎる。そういう意味で宇宙空間のイメージ動画とかも好き(「VAIENCE」の「宇宙シリーズ」とかいいよね)。

 そんな自分に対して、「お前絶対ハマるからこれやった方がいい」って勧められたのが「Outer Wilds」だった。

 言われるがままにSteamで購入してインストール。
 そして―あっさり1年が経った。

今確認したら、ちょうど今日で1年だったわ

 寝かせていた理由は特にない。普通に仕事が忙しかったり、他にやりたいゲームがあったり、クイズのイベント作問があったり。今年は久々に「けもケ」にも参戦したのでその編集作業も被った。

 で、今月の11月16日。Switchでの配信が決定した旨のニュースがあった。

 うっかり呟いたら速攻で外堀が埋められた。ガチ勢怖い。

委員長は真ん中の緑パッツンの子。こんなのにハッシュタグ作んなくていいから。

 11月25日(土)。プレイ済み勢にDiscordでニヤニヤ見守られながら初プレイ。
 事前情報はゼロ。実況動画も解説サイトもプレスリリースも公式トレイラーも何にも見てない。この1年寝かせっぱなしで積極的に情報収集してなかったので、良くも悪くも一切情報を入手しなかった結果である。マジで「宇宙系のゲーム」って事しか知らなかった。

 結果としてめっちゃ面白かったので、メモ代わりにだらだら書いてきます。ネタばれあるよ!(3年前配信開始のソフトでネタバレも何もない気はするけど)
 あとクリアまでは全然まだまだ遠いので、情報とか用語とか間違ってたらすまんな!


●こんなゲーム

 主要舞台となるのは、こことは違う宇宙世界の「太陽系」(っていうのかここ?でも中心恒星の名前が「太陽」なんだよなぁ)。地球的な惑星の「木の炉辺」で生活する主人公が、1人乗りの小型宇宙艇を操って宇宙を探索する。系内にはいくつもの惑星や宇宙浮遊物、彗星があり、様々な星を巡って冒険をしていくのだが、キーとなるのが「Nomai」の記録である。
「Nomai」は自分たちよりも遥か昔に栄えていた旧種族。現在は絶滅しているが技術はかなり高度に発展していた模様で、宇宙(少なくとも系内惑星)のあらゆる場所にその痕跡が見受けられる。この痕跡をもとに宇宙の探査を進めて、宇宙の謎を解いていくのが一つの目標である。

 もう一つ、このゲームを語るうえで欠かせないのが「タイムループ」。ゲームを進めていくと、概ね(実時間で)20分を過ぎた頃に、謎の閃光に包まれてゲームがブラックアウトする。その後、逆再生される走馬灯を経て、主人公は20数分前の世界に戻ってくる。この部分がこのゲームの肝。
 何度プレイしても、20数分後には謎の閃光(言ってしまえば太陽の超新星爆発)に巻き込まれて太陽系は消滅するが、そのたびに時が遡って爆発前の「木の炉辺」に引き戻される。自分だけ(厳密には自分だけじゃないけども)がループに気付いているこの状況下で、いったい何が起きているのか解明するのも、このゲームの目的…なんだと思う、多分。
(まだクリアしてないからよくわからん)

親の顔より見たリスポーン地点。

●プレイ記録

 離陸も上々だった処女フライトで向かったのは、「闇のイバラ」だった。どこに行けばいいのかもよく分からなかったので、その時たまたま近くにいたというだけで選んだ星。結論から言えば、コア付近に特攻して速攻でバケモノアンコウ(多分)に食べられてあっさり死んだ。
(今思い返してそう認識してるだけで、プレイ当時はあまりにも唐突過ぎてわけもわからんまんま死んだ。リアクション取る暇もなかった)

 これに懲りて次に向かったのが、確か「巨人の大海」。竜巻が吹き荒れる水系惑星で、浮島的なとこに不時着した(着陸はできなかった)。
 ここではうっかり水中に落ちてしまい、ジェットパックが使い慣れてないこともあって陸まで上がることができず、わたわたしているうちに急に辺りが眩しくなってゲームが終わった。

 (死にゲーだこれ…)
 この辺で悟った。

 「何でもいいから地に足つく(物理)ところに行きたい」って思って次に向かったのが「脆い空洞」だった。やや重力軽めだけど地表はしっかりしてる。たしかここで初めて「着陸」に成功した。
 ジェットパックを使って地表を散策。何度も探索を繰り返しているうちに(この辺りで突然のゲームエンドが「太陽の超新星爆発によるもの」って把握した)、地下へ繋がる階段を見つけた。
 地表とは違ってがったがたに崩れてる地殻内部。下を眺めたら重力レンズ効果が見て取れる星の中央部。どうみてもブラックホール。めっちゃゾクゾクする。
 そうこうしていたらワープリングで水平方向に移動してる真っ最中に、たまたま落下してきた地殻に激突してブラックホールに叩き込まれた。あまりにも不可抗力すぎる。マジでこの事故だけはいまだに許してない。

 ブラックホールに叩き込まれた行先は、ゲームオーバーではなくて太陽系の端の端だった。振り返ると真っ白な光。なるほどホワイトホールだこれ。
 最終的にはここで時間切れを迎え、太陽から最も遠い場所で超新星爆発を見届けることになる。青白い光が球状に膨張していく様がめちゃめちゃ綺麗だった。(スクショ取りまくった)

 その後、砂に埋もれそうになって超ダッシュで洞窟から這い出たり残り酸素0目盛りでホワイトホール近くの避難艇にギリギリ滑り込んだり、自動航行して眼離したら急遽インターセプトしてきた宇宙船の残骸に直撃して操縦不能になったり、よそ見して歩いてたら発射台から転落して無事「60秒以内に死亡」トロフィー獲得したりしつつ、今に至る。

見頃にフラグ回収した。

 プレイ時間、現時点で13時間。多分まだまだ先は長い。


●お気に入りポイント

 今のところは寄り道しつつ死につつ、ちんたらちんたら冒険を進めてる。先人の残したメッセージや遺物を元に世界の謎に挑んでいくのが本来あるべきゲームスタイルなんだろうけど、あまりにも固有名詞が多すぎてちゃんと把握しきれない。(でもあとで艇内の「航行記録プログラム」がうまい事まとめてくれるので、とりあえずしっかり記録取る事に注力してる)
 それはさておき、面白いポイントがいくつかあったのでまとめてみる。まとまってない気はする。

◆とにかく宇宙旅行が楽しい

 架空の天体系に存在する惑星(+α)は千差万別。水と嵐に包まれていたり、どんどん地殻が崩壊していったり、砂に埋もれていったり、船を駐めるのがやっとな大きさの彗星だったり…。宇宙旅行するだけでなく、それぞれの星にも遺跡がたくさんあり、いくらでも冒険できる。終わりどころが分からない。「ココも行けんのかよお前…」みたいなところもいっぱいある。
 今のところ、「今日もとりあえず1遊泳」みたいな感じで冒険続けてる。1ループが20分程度なのも絶妙な長さでちょうどいい。こんな気概だからストーリー自体がちゃんと進んでないんだと思う。申し訳無さの極み。

 個人的には、「宇宙艇自体の燃料と酸素」が無限なのがありがたい。ここのリソース管理が完全に無視できるので、多少無謀な操縦とか長距離航行とかが気軽に可能になる。
 修理モーションさえ行える環境があるなら、ある程度の損傷ならいくらでも直せるのもありがたいところ。(一回調子乗り過ぎて爆発して死んだけども)


◆謎解きが楽しい

 先人のコメントはあるものの、それだけでは情報が不十分。そんな中で自分だけで謎とかシステムが解明できた時がめっちゃうれしい。

 今のところ一番うれしかったのが「巨人の大海」での一幕。この星では常に竜巻が吹き荒れており、竜巻に巻き込まれると浮島ごと宇宙に巻き上げられ、その後ものすごい勢いで重力に引かれて着水する。このため、うっかりふらふらしてると生身(宇宙服)で宇宙空間に打ち上げられ、詰みかねない(何回か詰んだ)
 そんなこの星には、こんな感じの「角」が描かれたプレートがそこかしこにある。

 島の各所にあるこのプレート。このゲームにおいて、こういう紫の感じで光ってるところは、だいたい触れたり乗ったりすると何かいい感じのアレが起こる(重力壁とかワープホールとか)はずなのだが、乗っても撃っても何にも起こらない。そうこうしてるうちに竜巻に巻きあげられる。で、死ぬ。

 何回かやってて気付いた。
 これ、もしかして「角」じゃなくて「竜巻」なんじゃね?

こっちが正位置だコレ、多分。

 足元には、なんかギミックがありそうなヒト1人分くらいの大きさの竜巻マーク入りのプレート。その真上には、よく分からんけどプレートとおんなじくらいの、ちょうど受け口になりそうなサイズ感の輪っか。思い当たる節があって、ちょっと期待しながらプレート上で時間をつぶす。
 程なくして竜巻が襲来。島が暴風で宇宙まで持ち上げられ、無重力になる。そしてその巻き上げとほぼ同じタイミングで、プレートと受け口をつなぐような形で紫色のシールドが展開された。シールド内で安静にしてる限り、少なくとも勢い余って宇宙空間に放出されることはない。

実際にシールドに包まれた状態。奥にも別のシールドが見える。

 プレートは、避難シェルターのサインだった。

 何度かプレイしていてこのギミックに気付いたとき、かなり嬉しかった。こういう「嬉しい」感、なんか久々。大きめのリアル謎解きが解決できた感じ。これも謎解きではあるんだけども。

 でもこのオッサンは素体で空中浮遊回避してた。お前はふっ飛ばされないんだ…へぇ……

 同様に、「重力場付きヘリポート」の存在も後々知った。
 こっちは順序が逆で、どっか止まる場所模索してた時に、ものすごい勢いで引き寄せられて着陸(というか墜落)させられた場所。
 当初はろくにジャンプできないせいで修理もしづらくて「何なんこれ…」って思ったけども、竜巻で巻き上げられても微動だにしない【探査艇▼】のアイコン見ながら、「……あぁ、なるほど……『碇』なのかアレ…」って気付いた経緯がある。空中漂いながら。

たまたま停めたとこがココだった。偶然の産物。

 先人の残したものにはいろいろと意味がある。あとはうまく気付いてうまく使いこなさなきゃなぁ……って思った一件。
 この手の謎解きがまだまだ潜んでいる模様なので、今後が楽しみ。


◆ゲームオーバーが綺麗

 「お前の楽しみ方はおかしい」と言われた一件。

なんでや!一番の見所やろがい!!

 先述の通り、このゲームは20分程度が1ループになっていて、どこにいて何をしていようとも、時が訪れれば必ずゲームオーバーになる。この時の演出が最高すぎる。

 何度も書いている通り、この物語の終焉は「太陽の超新星爆発」。その時が来ると太陽が一点に極限まで収斂し、一瞬の暗闇の後に大爆発を起こす。爆発の威力はすさまじく、系内を出られないこのゲームにおいてはその爆発からは逃れることはできない。どこにいても何をしていても、急速に迫りくる青白い閃光に全てが飲み込まれて、そしてゲームが終わる。
 これがめっちゃカッコいいんすよ。何度見ても飽きない。

極限まで収斂した太陽が、一転して青白い光とともに全てを飲み込んでいく。

 残り1分くらいになると、エンディング専用のBGMがかかる。これもまたかっこよすぎる。時間切れが迫るのを煽るようなアップテンポの曲じゃなくて、むしろゆったりしつつも力強い音調。抗いがたい宇宙の終わりがゆっくり向かってきてる感を感じる。やがてしっとりと曲が終わるのに合わせて、急速に太陽がしぼんでいく。

 自分が好きなジャンルに「アポカリプス/ポストアポカリプス」モノがある。文明が滅びた後の世界とか、世界そのものの終焉とかを舞台にした作品。いわゆる「セカイ系」もこの1ジャンルで、「エヴァ」の終盤とか「少女終末旅行」とかあの辺の感じの世界観。
 そういう「終末好き」と「宇宙好き」が組み合わさった究極のアレが、「宇宙の終わり」系(今回はあくまでも太陽系内だけだけど)。

 終局のBGMを聞きながら、何一つ遮るものの無い宇宙空間の特等席で、全てを飲み込む青い光を最期の時まで見つめ続ける。最高過ぎる。
 宇宙の終焉好きな人はやるといいよ。毎ループ楽しめるよ!

ゲームオーバーコレクション。スクショフォルダが青白い写真ばっかりになってる。

●これから

 進捗は全く分からんけども、おそらく他の人と比べて相当遅れてるとは思う。壮大なスペースオペラの雰囲気は感じ取っているものの、受け取った情報もしっかり処理しきれてないし、探索が完了しきれてないエリアも多い。「もう一回行かなきゃだけど、あっちも面白そうなんだよなぁ…とりあえず新規開拓するかぁ…」って感じでふらふら彷徨ってるおかげで、「探索マップ」は広がりを見せるものの、肝心要な部分が多分抜け落ちてるんだろうなぁ、とは自覚してる。

 とりあえず、まずは「脆い空洞」の探索漏れ潰していきます。かつての人の営みを感じる、打ち捨てられた集落的なエリアのあの雰囲気が好き。

 飽き性だから続き書くかは分からんけども、何かいい感じのアレがあったら、続きかくかもね。
 宇宙好きな方にはオススメなゲーム。よろしかったらどうぞ。
(今ちょうどセール中だし)


今日もひとっ飛び。

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