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編集者やっています。 気が向いた時の、日記がわり、備忘録がわり。 どこにも書き留めてお…

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編集者やっています。 気が向いた時の、日記がわり、備忘録がわり。 どこにも書き留めておけないような思いつきや、四方山話の類いを綴っていくつもりです。

最近の記事

もしトラからほぼトラへ

太平洋の向こう側で、トランプさんが有罪評決を受けましたね。 しかし、熱烈な支持者は擁護のために集会に足を運び、資産家は相次いで大口の献金をしています。むしろ大統領選では氏への投票を後押しする勢い。 昔、テキサスを旅した時、博物館が大好きなわたしはヒューストン自然科学博物館というミュージアムを訪いました。 アメリカの博物館は、たいていどこも圧倒的なコレクションの量で見る者を驚かせます。自然科学博物館にも膨大な数の展示がありまして、時代区分に応じて、巨大恐竜の骨格標本やら、ネ

    • 世界禁煙デー

      5月31日は世界禁煙デーなんですってね。 実はもう5〜6回は失敗してます。禁煙。 自分では決して意志薄弱だとは思っとらんのですが、これだけはなぜかダメだったんです。学生の頃、盛んにやってたパチンコ、麻雀、競馬は、もう一切やってないし、酒もやめようと思えばいつでもやめられます。女性? もはやそんな元気はどっかにいっちゃったし(お下品ですみません)。でも煙草だけは…。 よく、化かされそうなときは煙草を飲め、などといいます。 わたしの父方の祖父は、生前マタギをやっていまして。

      • ちょっとだけ嬉しかったこと

        先日、某観光局さん主催のプレス向けイベントに伺ってきました。 いろいろ差し障りがあるといけないんで、どこの観光局さんかはナイショの方向で。また、文中、若干の脚色もお許しいただければなお幸甚です。 観光局さんというのは、例えば、イタリア政府観光局や韓国観光公社のように国単位で対外向けの観光広報を担ったり、ハワイ州観光局やブリティッシュコロンビア州観光局のように州単位、ニューヨーク市観光会議局やシカゴ観光局といった具合に都市単位でPRを行う組織もあります。 最近だと、香港政府観

        • 〆切を守らん奴はやっぱ好かんな

          溜まってた数本の原稿を昨晩ようやく脱稿しました。こうして夜に書いているnoteの方はまったく悩まないんですが(クオリティはともかく、です)。ここんとこ、仕事のほうでは筆が乗らず。ほとほと困っておりました。 でも、とりあえず〆切だけは死守できてホッと安堵。本日も来週〆切が待ち構えている別のインタビュー記事を書いておりました。 さて、〆切から発想を飛ばしてみましたら、時間にルーズな人の共通点ってのがいくつかあるらしいですね。 その一つに整理整頓が不得手で、予定をメモをしないって

        もしトラからほぼトラへ

          縛りをかける

          『呪術廻戦』のキャラクターで好きなのが、個人的には“みんな大好き”伊地知さん。そしてもう一人は、主人公の虎杖くんを一人前の呪術師に導くナナミンこと七海建人です。 ナナミンは、脱サラ呪術師で「呪術師なんてクソ、労働はクソ」と吐き捨て、過重労働をことさらに嫌うキャラです。仕事は「1日8時間まで」と自分に縛りをかけて、そこから先は「時間外労働」とし、ネクタイを緩め、めんどくさそうに眉間に皺を寄せ、自らの呪力を増加させながら対象となる敵に対峙します。 たぶん普段は、8掛けくらいに抑

          縛りをかける

          PREP法に物申す

          文章の書き方や文章術のカテゴリーでよく見かける、文章指南的な意図で書かれたであろう投稿の数々。それらを眺めていていつも思うのは、これって一体、誰に対して届けたいメッセージなんだろうってことです。 まるで金太郎飴のように、どっかで聞いたような、思い込みにも似た文言が並びます。(おっ、我ながらなんという挑戦的な書き出し 笑) 特に、結論を先に書くというのがいっつも引っ掛かります。 これはですね。わたしからいわせれば、仕事のメールでお相手に要件を簡潔に伝えたい、報告書や企画書

          PREP法に物申す

          徹夜のあとの、春はあけぼの

          春はあけぼの。やうやうしろくなりゆく山ぎは、       少し明かりて紫だちたる雲の、細くたなびきたる。 NHK大河ドラマの『光る君へ』で、いよいよファっサマ演じる清少納言が『枕草子』を書き始めるくだりが描かれましたね。 土曜日は溜まっている原稿を一本だけ書き上げ、「余勢を駆ってさぁ次も!」と思ったんですがね。なんだかいつになく、気分が乗らずに怠けちゃって。そのまま眠れず、noteを書いたり、Netflixでドラマなんかをダラダラと観てたら、ついに日曜の朝を迎えてしまいま

          徹夜のあとの、春はあけぼの

          母、その後

          最初に申し上げておきますが重たい話です。 わたしは自分自身に向けた備忘録としてここに書き留めますが、できれば読み飛ばしていただいたほうがいいかもしれません。 現在、わたしの母は老健施設というところにいます。 今日も面会に行ってきました。あ、日付が変わったんで昨日ですね。 昨年の今頃、いや、もうちょっと前……春先でしたかね。 遊びに行った叔母の家で転倒し、頭を打って、救急車で病院に運ばれました。 急患対応の先生からは「覚悟をされておくように」といわれました。 一時は頭蓋内部

          母、その後

          鏡よりスポンジ

          以前、同じ魔除け属性のパワーストーンでも、邪気を跳ね返すタイプと、邪気を受け流したり、じんわり受け止めて持ち主に干渉させない(なかったことにする)タイプがあるとされる話を書きました。 わたしは、わりといらんところで、負けん気が強かったり、熱くなってしまったりするのが悪い癖で、ふだんはなるべく粗相がないよう自重しています。それでも自分でケツを拭ける場面では、あんまし後先考えられなくなるんですよね。万が一、ロジハラなんてされようものなら、その上をいくロジハラで応戦しますし、一緒

          鏡よりスポンジ

          編集者の使い途

          雑誌編集者は、そのメディアを形作るにあたって、世に溢れる膨大な情報から読者に届けたいネタを掬いあげ、どうしたら的確にその内容を伝えられるか、併せてどういったメッセージを持たせられるか、テキスト、写真やイラストといった視覚的要素、それらの構成やデザイン、装丁などにも目を配りながら、コンポーズしていくのが主な仕事です。 例えば、ライターさん、カメラマンさん、イラストレーターさん、デザイナーさんを、その制作過程の各パートを担う「演者」とするなら、編集者は全体を指揮する「監督」であ

          編集者の使い途

          「俺のワープロ」

          お世話になっていた編プロを退職した際、わたしと入れ替わりで入ってきたのがAさんでした。彼は、わたしがやっていた編集業務をはじめ、広告クライアントも悉く引き継いでくれていました。 おそらく地頭がいいんでしょうね。どうすれば編集長から「いいじゃん、それ」といわれるネタを捻り出せるか、どういう原稿を書けばOKが出やすいか、何事にも妥協なく取り組んで、答えめいたものを掬い取っていくセンスがあるんだと思います。 あと、周りをよく見ているんでしょう。先輩編集者たち(わたしにとっては後

          「俺のワープロ」

          厄介事こそが人を煉る……と思う

          特殊な状況や条件“込み”で、編集業務や原稿執筆を完遂しなければならないことがあります。 かなり前のお仕事なんで、もうお話しちゃってもいいかな。その昔、ある大手ソフトウェア開発企業さんの「導入事例」というものをやらさせていただいてた時期がありました。 その後、ソフトウェア業界に限らず、いろんな分野で「新たな試み」やら「新サービス」やらを紹介する機会をいただきましたが、仕組みやメリットを長々と並べた説明より、やっぱり中身を理解していただくのに事例を挙げるのが一番手っ取り早いん

          厄介事こそが人を煉る……と思う

          LUUP初体験

          こないだ、電動キックボード? でしたっけ? 初めて乗ってみました。 ちょうどウチの近所にポートっていうんですかね。 駐輪場みたいなのが何ヶ所かできていて、気になっていたので。 使い方は簡単です。 スマホでアプリをダウンロードして、支払い用のクレカとか、運転免許証とかをあれこれ登録して、12問の交通ルールクイズ(あんなもんはテストとはいわん)に答えるだけ。 運転免許試験場の筆記テストって、わりと引っかけ問題的な底意地の悪い質問がたまにあるもんですけど、このLUUPのは悪意の

          LUUP初体験

          バイアス

          TVの報道番組などで、よく中継に使われる場所は、その時々によってトレンドのようなものがあると思っています。 街頭インタビューなら、最近は有楽町駅の銀座口改札前にある広場ですかね。以前まで街頭インタビューといえば、サラリーマンの聖地と呼ばれる新橋駅のSL広場がポピュラーだったかと思いますが、なぜか最近は有楽町の駅前広場。スーツ姿の会社員さんが多く、時間帯によってはほろ酔い気分のオジサマがうようよ出没する新橋より、お買物で訪れたマダムやお子様連れの主婦さんなどがいらして、老若男

          バイアス

          ネガティブスパイラル

          昨日は久々に何の宿題もない休日でした。 ホントはいろいろと溜まってるんですが、来週でいいやとブン投げられるものばかりなのでね。介護施設にいる母を訪ねたあと、カミさんと一緒に駅前の繁華街へお昼ごはんを食べに出かけました。 で、そのあと駅ビルをブラブラしまして、本屋さんにいくことに。 「あのさぁ、何か読みたい本を買うんだったら、ついでにこれもお願いね」と、カミさんから一冊の美容本を手渡されたので、わたしも数日前から気になっていた目当ての本がないか、あちこち探してみることにしまし

          ネガティブスパイラル

          抑制

          なんとなく腑に落ちないことや、その場で納得しがたいことを誰かに告げられたシーンって、いつまでも鮮明に覚えているもんです。 その誰かが、自分自身にとってどうでもいい人ならいいんです。はいはい、そうですかーって、軽くいなして、あとは気にしなければいい。どうせすぐに忘れてしまいます。 忘れられずに抱え込んでいるということは、その誰かさんに劣等感を抱いているからかもしれません。その誰かさんが仰ったことを、絶対に肯んじられないと否定しつつも、どこかでそうかもしれないなって、薄っすら