2023ドラフトルーキー5巡目 星野ひので

182cm84kg 右投げ右打ち 外野手 背番号は68。
通算16発の強打の外野手。高2夏に肘の手術をし、そのリハビリ期間で肉体強化、69kgから84kgまで増強し大幅パワーアップ。
高校では群馬大会の3回戦までで甲子園の出場はなく、心身の消耗もそれほど高くなさそう。

構えはオーソドックスなスクエアスタンスで、特にこれといった特徴的なところは見えない。
スイングは前が大きく、ともすればヒッチからの動きがやや「こねり」やすい感じがあるが、
それを持って直ちに弱点とまではいえないだろう。
ただ、しっかりバットに乗った時の角度が非常によく、バットのややグリップ側にスポットがあって、そこにハマると「これだ!」という打球が飛ぶ感じ。
だからと言ってむやみやたらな大振りでもないので、しっかり見て捌いて短いあたりにも適応することができる、割と器用な感じもする。
スイングした後のバットの残りが良くて、いわゆる全力フルスイングのタイプではなく、
オリックス杉本裕太郎のようなスケールの大きな打者に重なるイメージが持てる。逆方向への打球の延び方なんか見てるとそっくりまである。
現状では恵まれた体躯を生かしたパワフルさが目立つ素材形といえる。
いかんせん高卒野手、下位指名、将来性はあるがとてつもない武器があるわけでは現状ない。
なので出てくるにはそれなりの時間がかかることは覚悟する必要がある。
今現在有薗や阪口樂といった長距離砲の卵がまだまだ成長中であることを鑑みても、最低でも5年は見ておく必要があるが、
それだけの価値がある素材であるのもまたたしかであるように感じる。
担当した高橋スカウトは「無垢」と評しており、これからどんな色が彼に現れるのか楽しみ。
野球と直接関連はないが、本名のひらがなで「ひので」で選手登録となればNPB初のひらがな登録選手になることが指名時にちょっと話題になりました。
ひので君の実家は群馬県で花屋を営んでおり、きょうだいは5人、姉2人、ひのでくん、妹、弟。
全員ひらがなというユニークなきょうだい。ひのでという名前には、お父さんからの「周りから待ち望まれ、期待されるように」という思いがあり、その通り誰からも期待される大きな成長を遂げてほしい選手。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?