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転がる石ころ

チョンっと蹴った石ころは転がり続けるようにみえて、元いた場所のように止まる。
ずっと、そこにいたかのように。

悔しいので、ポンっと蹴っ飛ばす。
でも、やっぱり元いた場所のように止まる。

イライラして、バシッと蹴り飛ばす。
勢いよく弾け飛んだ石ころは、民家の塀にぶつかり、排水溝に落ちていく。

小さく下に届いた音が鳴る。

嬉しいような、悪いことをしたような気持ちで学校に向かって走り始めた。

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