見出し画像

超ライティング大全――「バズる記事」にはこの1冊さえあればいい【感想・書評】

ライティングに関しては、この一冊で十分!

もしライティングに関する本を何か一冊上げろと言われたら、この本を上げます。それが本書「超ライティング大全――「バズる記事」にはこの1冊さえあればいい」です。

本書はウェブライティングに特化した本で、ブログやTwitter等、ウェブ上でライティングする事全般に役に立つ内容を、ぎゅっと凝縮した一冊です。

もともと著者である、東 香名子さんは、「100倍クリックされる 超Webライティング バズる単語300」や、「100倍クリックされる 超Webライティング バズる実践テク60」等で有名で、私もこれらの本を読んだ事があるのですが、とても勉強になる本です。

今回の「超ライティング大全」は、さらにその進化版とも言える一冊で、「バズる記事にはこの1冊さえあればいい」、という副題がついていますが、まさにこの言葉通り、ライティングにはこの一冊があればいいでしょう。

とはいえ、内容が凝縮されているので、一回読んだだけでは、ライティングをマスターするという訳にはいきません。何回も読んでは読み返し、参考にしながら読み直し、書いた文章を推敲して読み直すというプロセスが必要です。

内容は多岐にわたり、文章を書く上でのテーマの決め方、下準備の仕方、記事のフォーマット、文章の書き方、推敲の方法、PVを上げる方法、ライターとしてやっていく為の知識、といった具合にそれぞれ1章を割き、親切丁寧に教えてくれます。

具体的なテクニック・方法の宝庫

まず第1章では、「どういう文章がバズる」=「人気がでる」かの話題選びからです。どのようなジャンルの、どのような話題がバズるか具体的な例を出しながら教えてくれます。

さらに、そもそも話題を収集する為に、どういうものを利用するかと言ったような事も教えてくれます。この本を読んで、わたしもあるアプリを即座にダウンロードしました。

実際に何をダウンロードしたかは、本書を見て頂くとして、このようなすぐに実践出来るトピックに、枚挙に暇がありません。

第2章の「バズる記事が速くうまく書ける6つの下準備」では、文章を書く時の取り組み方が語られます。

もしライターとしての文章が書いてみたいけど、何も書いた事がないから、どうしたら良いか、わからないという人は、2章に書かれている事通りにやってみるのも良いかも知れません。

正直、私は、この本を読む前からライター仕事をしているので、本書通りに文章を書いていませんが、初めて文章を書く方はこの順番通りでいいと思います。もっとはやく知りたかったですね。

第3章は文章のテンプレートについて語られています。例えばちょっと文章の書き方を検索してみると、PREP法なんていうのが出てくると思います。

ご存じない方に簡単に説明するとPREP法とは、

  • Point(結論)

  • Reason(理由)

  • Example(例)

  • Point(結論)

という順番で文章を書くとわかりやすいというもので、その頭文字を取ってPREP法といいます。

世の中には、こういう文章のテンプレートというものが、結構存在しているのですが、本書では、おすすめのテンプレートを7つ紹介しています。

絶対に文章はこういう風に書かなければいけないという訳ではないですが、目的に応じてテンプレートを使い分ける事で、初心者でも効果的に文章が書けるようになっています。

また、ライティング初心者にとって、あるあるかと思うのですが、推敲を嫌がるという事があると思います。自分の文章を見返すというやつですね。

自分の文章を読み直すのは面倒くさいし、恥ずかしいという気持ちもわかるのですが、ライティングには必須です。

しかし、推敲が嫌だという気持ちも良くわかります。そこで第5章「手っ取り早くバズる文章に変わる5分でできる推敲のコツ」です。推敲する時に、特にどのポイントに絞って見返すべきかという事がわかります。

ここは自分にとってはとても勉強になった所で、今まで、推敲の方法を学ぶという事がありませんでしたから、大いに参考になる章でした。

他にも、これから文章を書こうという人にもありがたい、具体的な例としての「初心者でもバズるタイトルテンプレート29」や、巻末の「バズる単語136」は、まずは真似してみようという気持ちになります。

文章のテクニックだけではなく、仕事としてのライターの心得

さらに、これからライターとして仕事をしていきたい人には、第7章の「バズる記事を量産!売れっ子ライターになるための必須条件」は、必読なのではないでしょうか。

ライター経験0の人間が文章で食べていく為の具体的な方法が順番に書かれています。

例えば、「いくら初心者ライターでも、文字単価2円以下の仕事は、安すぎて割に合わない」というような、実践的アドバイスがあって、右も左もわからない駆け出しライターには、ありがたい指針となるでしょう。

ちなみに、私は文字単価1円以下の仕事を受けた事がありますが、私も安すぎると思うので、受けない方がいいと思います。

まあ、長々と書いてしまいましたが、それぐらい濃密で為になるテクニック満載の一冊で、これからライターを始めようという方も、単純に上手な文章を書きたい方もおススメです。

この記事が参加している募集

ビジネス書が好き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?