見出し画像

私の00smusic#45

#441 Get Back by The Beatles

これを入れて良いものか、わかりませんけど笑。リマスターやリミックス作業を進めることで、ビートルズ作品がまた新たに21世紀にも大事に遺されていく中で、かなりの衝撃のリリースだったのが、これ。ファンの間でも賛否に割れましたが、ビートルズ側がマッシュアップというリミックス方法を容認することは、かつて録音テープを切ったり貼ってたりして、音楽制作を面白がっていた意識レベルの彼らからすれば、それ面白いじゃんで済む話だったのかもしれない。活動時の彼らは、40年をも先に行っていたんだろう。

#442 Fine Line by Paul McCartney

裏庭の混沌と創造。ビートルズ解散後の各ソロ活動は、当時はあんまりきちんと追ったことがなくて、せいぜいベストアルバムを聴くくらいだった。そして、タイミング的には、ここでちゃんとオリジナルアルバムを聴く、最初くらいの感じだったと思う。プロデューサーには、ナイジェル・ゴッドリッチが選出されて、どんだけ地味で暗くなるのかと思ってたら笑、単独録音で制作に挑んでいたせいもあってか、良い意味で親密な感じが出ていたし、どう環境が転んでも、やっぱり変わらないあのポール・マッカートニーだった。

#443 Distracted by L.E.O.

このE.L.O.をもじったグループは、ボストンのミュージシャンBleuを中心に、マイク・ヴァイオラ、アンディ・スターマーといったコラボレーターと共に生まれたプロジェクトで、ジェフ・リンの制作手法に則って作られた作品。客観的評価で精巧なモノマネだといえば、それもそうなんだけど、好きが高じて、ここまでのものを仕上げられるんだとすれば、素晴らしいリスペクトとトリビュートになり得る作品。曲も良いしね。ジェフ・リンはどう思ったのかな。

#444 Come 'N Go by Bleu

前作Redheadリリース時、ゴツいモミアゲのパワーポップアーティストとして認知されましたが、個人的に思う彼の真骨頂は、感情を伴った歌謡を載せたスロー~ミドルナンバーで、その集大成と言うべき3作目の本作A Watched Pot。レーベル離脱で、権利関係から4年くらいお蔵入りせざるおえなかった音源が、晴れてリリースされた超名盤。

#445 Runway Feeling by The Thorns

マシュー・スウィート、ショーン・マリンズ、ピート・ドロージの3人で固めたスーパーグループの作品。プロデュースは、ブレンダン・オブライエン。聴くと、CSN&Yやアメリカを想起させますが、フォークギターと共に、ウェストコースト的な風通しの良さと、軽やかに歌とハーモニーを奏でていく感じ、こういうの、いくらあっても、困んないよねえ。

#446 Your Loss by Paul Steel

界隈で話題になり、ネットのクチコミからさらに広がって、XTCのアンディ・パートリッジやヴァン・ダイク・パークスからも気に入られた、当時21歳の若き英国のポップオタクの作品Moon Rock。メジャー契約もして、シングルを発表するも、チャートランク外。レーベルと揉めて、やがて契約が破談になり、完成した本アルバムはセルフリリースに至ってしまう。言わずもかな、ブライアン・ウィルソンやジェリーフィッシュを遺伝子に持つ偏執狂ポップ。本当に21歳?
※Spotifyに曲がなかったので、代わりにプレイリストには、Aprilが載っています。

#447 Roll Up! by David Potts

ニューオーダーのピーター・フックのサイドプロジェクトとして始まったデュオ、モナコでの相方として活躍していたマンチェスターのミュージシャンによるソロアルバムComing Up for Airから。60年代回帰していった90年代UKロックミュージシャンのような良作ソロで、当時ももっと話題になって、評価されて欲しい作品でしたが、特にこの曲の神曲っぷりは、すぐにお気に入りになりました。ベースはフッキーが弾いているのだそう。

#448 One Hit Wonders of the World Unite by Badger

ノルウェーのポップロック/パワーポップバンドのセカンドアルバムC'mon Girls!。こういうの聴いちゃうと、メリーメイカーズとかもそうだけど、北欧のポップロックは凄いなと感心してしまうのだけど。しかもこんなめちゃ良いのに、なぜかこの雑すぎなアルバムタイトルに、この牛のジャケット。よくわからないまま、とりあえず何となくユージニアスのアルバムを思い出してしまった。原子心母の仲間ではないよな。(謎

#449 Herman Cherry by Seth Swirsky

作家、映画制作、そしてグラミーノミネート曲を始めとする楽曲提供のソングライターのソロデビュー作Instant Pleasure。「ビートルズと私」という映画で、監督もしていた通りのビートルズ愛好家で、このソロ作品の作風も、如実にその影響が窺える。何となくあらゆる分野で、自分のとても好きなことは、自分の得意な特技に変えていけてしまう力のある人なんだろうなあという感じで、曲を聴いてても、自分はこういうのが好きなんだよな、みたいなのを実演してくれている感じすらあるかも。

#450 Ooh Girl by The Red Button

セス・スワースキーとマイク・ルークバーグからなるアメリカのパワーポップバンドのデビュー作She's About to Cross My Mindから。当時の界隈のメディアから絶賛されまくっていたイメージ。どっかで年間1位アルバムにも選ばれてたっけ。もちろん今聴いても、愛好家達には喜ばれる作品なのは間違いなし、これがもし60年代に出ていたレコードだったら、後世の名盤リストに選ばれてても、不思議じゃない。そんなクオリティを携えていた。


この記事が参加している募集

私のプレイリスト

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?