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私の00smusic#49

#481 Hey Let's Get It on by AntiProduct

ジンジャーと一緒に共同サイドプロジェクトClam Abuseに参加していたアレックス・ケイン率いる英国のバンド。全体の活動歴がいまいちよくわからないけど、一度ワイルドハーツ来日時に前座出演していて、会場の外で彼らに直接会って、ギタリストのクレアがイケメンすぎて、スタイルが良すぎて、人類でこんな格好良い女性に遭遇したのも良い思い出。またNHKの旅番組で、かまやつひろしさんがイギリスに訪れて、たまたま彼らに会って取材してたっていうのもあったなあ。
※Spotifyにはなかったので、ビーチボーイズのカバーのGood Vibrationが載っています。

#482 Perfect Stranger by Cheap Trick

故郷の名前を冠した15作目Rockford。出会った90年代後半には、あまり活発な作品リリースというのはなくて、ずっとバックカタログを聴きながら過ごしていたんですが、00年代になって、息を吹き替えしたように、良い作品をリリースしていた彼ら。特にこの作品は、彼ららしさが満載の素晴らしいロックアルバムで、こっちもまた熱が上がりました。そして、08年4月に念願の武道館公演を体験出来て。もうHello Thereでショーがスタートした時は、本当に胸いっぱいになりました。
※Spotifyにはなかったので、次作のWhen the Lights Are Outが載っています。

#483 Radio Tokyo by Marvelous 3

アトランタのロックバンドの3作目ReadySexGoから。いきなりダーティすぎるアルバムジャケットで、あれ?君らそんなだっけ?みたいな感じが印象的だった。前作のもっとパワーポップなイメージからすると、本作はスタジアムロック的なアプローチの印象が強く、80年代の華やかなギターロックムーブメントへのリマインド的な作品なのだろうか。前作と同様に、キャッチーかつポップで、シンガロングしやすいフレーズ満載のままの、アメリカンハードロック作品という感じ。

#484 World Wide Suicide by Pearl Jam

8作目のセルフタイトルから。特にこのアルバム、この次のBackspacerあたりから、00年代のアメリカンハードロックの正統という感じになってきた気がします。元々の音楽性が70年代の伝統的なハードロックにパンク気質を交えた世代の代弁者というバンドでしたので、グランジのブームが過ぎ去り、ベテランになるにしたがって、ハードロックバンドの貫禄みたいなのが浮き彫りになってきたような気がします。

#485 Dancin' with My Devils by Mr. BIG

リッチー・コッツェン加入後の1作目Get Over It。日本盤は99年リリースだけど、本国では翌年なので、ギリセーフ?この際リッチー時代に出た2作を並べると、この後の作品Actual Sizeは、ポール時代に合わせたかのようなキャッチーな作風に戻したけど、ここではリッチーを前に押したブルース色の濃い作風で、異色ながらもかなりの佳作。前任のポール・ギルバートとは音楽的素地やギタースタイルの違う、リッチーが混ざることによる化学反応が前向きに披露されている。後にビリーがリッチーやマイク・ポートノイとのトリオバンド、ワイナリー・ドッグスを結成する流れもわかる気がする。

#486 The Oscar Goes to by Gotthard

初期の3作で、ホワイトスネイクのようなハードロック街道を行っていた彼らが、アコースティックライヴアルバムD Frostedを境に、ボン・ジョヴィのようなお茶の間にも届くロック楽曲に変化。ついには本国スイスで初のシングルチャート1位を獲得したHeavenを含む5作目Homerunが、キャリア最大となるトリプルプラチナムのセールスとなって、国民的ロックバンドに。その後ベスト盤を境に、再びハードロックバンドらしさを取り戻しつつリリースされた8作目の本作Domino Effectから。

#487 Dakota by Stereophonics

ウェールズのバンドの5作目Language. Sex. Violence. Other?からの楽曲で、バンド史上初のシングルチャート1位。アルバムはこれまでのキャリアで見ないような派手でカラフルなアートワークで、これまでとの違いを予感させました。フタを開けると、今までにないニューウェーブ色も織り混ぜつつ、尖った刺激的なロックレコードに変化。これまでのレトロでレイドバックしていたところからの、伝統とモダンの振り幅が意識的で、それによって生まれた新鮮さと勢いを取り戻したような作風。ドラマーが替わったことも大きかったのかもしれませんね。

#488 Used for Glue by Rival Schools

ニューヨークのハードコア畑の精鋭が集まって出来たバンドのデビュー作United by Fateから。これはきっとUKツアーをAのサポートで一緒に回ったから繋がりで聴いたんだろうなあ。多分ハードコアが何なのか、まるでわかっていなかったけど、学校のジャージみたいな緑色のジャケットが妙に印象的で、怖くないから手に取れた、みたいな笑。ただスピードやパワーで押してくるようなものでなくて、展開もあって、結構聴かせてくれる場面もあり、単純に格好良いギターロックアルバムとして聴けたのが良かったな。

#489 One Way Mirror by Kinesis

英国ボルトンのバンドのデビュー作Handshakes for Bullets。まだ10代だった彼らは、早くもメディアからの高い評価で、また政治や社会問題意識の高いメッセージ性で、若い頃のManic Street Preachersと比較されていた。本国ツアーのみならず、アメリカの音楽誌主催のイベントやサウスバイサウスウェストへの参加、日本での公演を実施するほどの力の入りようだったものの、あまり売れなかったようで、次の作品を制作して、そのリリース日にあっけなく解散。この作品からライブで披露されることはなかったそうだ。良いんだか、マニックスより潔かったという話。90年代の尖ったギターロックを受け継ぐ希望だったけどなあ。
※Spotifyになかったので、次作からA Voice to Preserveが載っています。

#490 Art is Hard by Cursive

ネブラスカ・オマハのインディロックバンドの4作目The Ugly Organから。これは友達とCD屋に行った時に、友達がこれは良さそうだよと買っていったので、興味を持って聴いたのがきっかけかな。40分くらいのコンパクトな作品でありながら、オルガン弾きを主人公にした葛藤する半生を、三幕に分けて構成したコンセプト作で、エモとポストハードコアを織り混ぜたようなスタイルで、加えてキーボードや管弦楽器、鉄琴等も使い、より複雑かつ豊かな表現で示している。結構あっという間に聴き終わるのが良く、最後は10分の壮大な曲になっているけど、終盤の余韻がまた良い。


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