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私の00smusic#36

#351 Hey Hey by The Elms

インディアナのインディロックバンドのデビュー作Big Surprise。たまたま見つけた感じだったんですけど、個人的にはポップロックの隠れた名盤の1枚だと思っていて。彼らはその後10年くらい活動するんですが、どんどんブルースロックベースのバンドになっていったので、純粋にポップロックアルバムと言えるのは、このアルバムだけかも。
※Spotifyになかったので、代わりにプレイリストにはPromisesが載っています。

#352 Crows and Ravens Grouped in Clusters by Low Season Combo

スウェーデンのピアノロックバンドのデビュー作。こんなことを言うとアレですが、90年代からの日本のギターポップ/パワーポップファンが瞬時に喜びそうな掴みの強さが印象的なバンドでした。

#353 Absolutely (Story of a Girl) by Nine Days

ニューヨーク州ロングアイランドのバンドで、デビューアルバムを9日間で録音したことから、バンド名になったんだそう。この曲が収録されているThe Madding Crowdは4作目で、元々はメタルバンドをやっているところから、ポップなギターロックに照準を定めて、鳴かず飛ばずでやりながらも、ついにこの曲がヒットしたということで。こう聞くと、一発当てるのも、いかに大変だということが伝わりますが、アルバムもかなりクオリティレベルの高いポップロック作になっております。

#354 When Did Your Heart Go Missing? by Rooney

元々はソングライターであるロバート・シュワルツマンを中心に、学校の友達を集めて始めたバンドで、制作していたデモを伝に、いきなりゲフィンと契約を結ぶ流れだったそうです。本作は2作目Calling the World。60'sや70'sのポップロックの魅力がゼロ年代に見事甦ったような傑作で、元々曲がポップで親しみやすいとこも良いですが、メロディやフレーズが印象的なとこが多くて、すぐ覚えて、すぐ鼻歌しちゃいそうな誘惑がすごいです。

#355 There Goes My Heart by Enuff Z'nuff

スタジオアルバム9作目の10は、彼らが持たれてる、いわゆるグラムメタルのイメージからは一番程遠い作品の一つだと思うんだけど、それを象徴しているのが、ノスタルジー色溢れるポップロックで、アルバムリーダートラックにもなっているこの曲だと思う。歌詞を覚えると、もれなく曜日と月が順番に英語でスラスラ言えるようになりますね。ソロ終盤のドッタドッタドッタドッタが地味に好きです。

#356 Inside Out by Silver Ginger 5

ワイルドハーツが最初の解散をした後に始まったジンジャーのソロプロジェクト。以降、ワイルドハーツとは別に、こうしたソロ作品を数々作っていくようになりました。この曲のAメロのベースラインの美しさには、息を飲みます。

#357 Come Back Home to Me by Ricky Warwick

The AlmightyやBlack Star Ridersのフロントマンのソロ2作目。正直、嗄れ声の厳つい男のソロアルバムが、こんなに彩りのある聴かせる曲が並んだアルバムを作るとは思わなくて、想像を遥か右斜め上を行っていて、失礼ながら驚いてしまいました。

#358 Superior by Tim Christensen

Dizzy Mizz Lizzyのフロントマン3作目ソロのタイトルトラック。評判良かったデビュー作に続いて、前作では本国デンマークのアルバムチャートで一位に輝くことに。アビーロードでのスタジオライブアルバムを経ての本作。もはやバンドマンのソロアルバムというよりは、より個人的な内容のSSWアルバムに仕上がり、繊細で印象的に聴かせることにフォーカスした曲が並びます。

#359 False Alarm by Sloan

カナディアンロックバンドの7作目Action Pact。本国で安定した活躍をする彼らが、まだ上手くやれていなかったアメリカ市場を意識していきます。その成果なのか、ラジオで流れてもインパクトを残せるような刺激を乗せたギターロック色が本作では強いイメージ。

#360 Rollin in My Sleep by Velvet Crush

ベルクラの5作目Soft Sounds。この曲は、60年代に活動していたThe Box Topsというバンドのカバー曲。何にも考えず聴き出すと、これまでのイメージとは裏腹のこの穏やかすぎる雰囲気に、どうした?お腹でも痛くなったか?あれ?エリオット・スミスかなんかと間違えたか?と動揺するけど、ジャケの色合いとタイトルの念押しを元に改めて聴くと、実は異色&出色の出来。こういうのが出来るなら、いつもの調子のパワーポップアルバムと平行して、こんな作風のやつも、ベックみたいに交互に出してほしいくらい。


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