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【ブランド体験レポート】ガチャガチャコーヒー(GACHA GACHA COFFEE)@六本木

こんにちは、FRACTA  広報の花沢です。今回はFRACTAスタッフと行った期間限定ショップ「ガチャガチャコーヒー(GACHA GACHA COFFEE)」についてのレポートです。ブランド体験記、ということで息抜きにぜひ。

ガチャガチャコーヒー(GACHA GACHA COFFEE)とは

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その名の通り、ガチャガチャでコーヒー豆が買え、さらにその場で豆を挽いてコーヒーが飲めるというワクワクな体験ができるコーヒーショップです。豆は軽井沢のコーヒー専門店 丸山珈琲のものを使用!本格コーヒーが楽しめます。

2019年10月4日(金)〜11月中旬にも期間限定で出店していた同店。佐藤オオキさん率いる「nendo」が手掛けているということで洗練されたデザインはもちろん、そのコンセプトがすてきです。

”「GACHA GACHA COFFEE」とは、人手不足が叫ばれる昨今、スタッフが行っていた作業の一部をお客様に「お手伝い」いただくことで、お客様にもスタッフにも心地よい時間を過ごしてもらうことを目的にnendoが企画したセルフ方式のカフェです。”

日本初のコンセプトカフェ「GACHA GACHA COFFEE」10月4日から展望台に登場!(2019.9.26)
https://tcv.roppongihills.com/jp/news/2019/09/3519/

セルフ式カフェというと、ユーザー側が注文したコーヒーを運ぶだけのイメージですが、ガチャガチャコーヒーでは豆をコーヒーマシンに入れて、ドリップボタンを押すところもユーザー側が「お手伝い」します。家庭用コーヒーマシンを使用するときのイメージに近いですかね。

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▲ ユーザー側の「お手伝い」3STEPの説明POP。ピクトグラムがかわいい。

コーヒーが飲めるまで

それでは手順に従って、まずはガチャを回して豆を購入。豆は全部で6種類用意されていて、種類ごとにガチャガチャ台が設置されています。ガチャのお楽しみ、「シークレット」豆が出る台も!

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ガチャの中身はこんな感じです。このパウチの中に豆が入っているのですが、開封した時の香りが最高です…!これをミルマシンに挽いてもらいます。

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挽かれた豆はドリッパーに出てきます。豆を挽いてるときに、ランプがチカチカして音がするのですが、それが踏切を電車が通るときの音となんだか雰囲気が似ていました。今回、天空の鉄道物語という特別展が隣接していたのでそれに影響されたのかなと思いつつ…。これからいく方にはぜひそこも確認してほしいです。笑

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そうしているうちに最後のステップ。ドリッパーをセットして、抽出方法を2種類(すっきりめ/濃いめ)から選びます。ここでもまたいい香りが広がります。

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完成です!挽きたてアンド入れたてコーヒーのおいしさたるや…です。

ステップ自体は普遍的なのですが、普段とは一風変わったマシンや仕組みがあることで楽しい体験になりました。3月まで開催しているようなのでぜひ足を運んでみてください。


…と、ここまでは楽しいコーヒーショップの体験記でしたが、ここからはブランディングエージェンシー的視点でのお話。

シンボリック・エクスペリエンスのつまった体験設計

ブランディングを支援している私たちFRACTAは、ブランドが提供する体験にはシンボリック・エクスペリエンス(SX:象徴的な体験)が大切とお伝えしているのですが、このガチャガチャコーヒーはSXの活用がとても上手でした。一般的に、ポップアップや期間限定イベントは局所的なインパクトが求められるのでSXを活用するケースは多いのですが今回は特に。

象徴的な体験は、「人は読んだことの10%しか覚えてないが、体験したことの90%は覚えている」と言われるように、五感に訴えかける設計がポイントです。
ガチャガチャコーヒーのSXはタイトルそのままに、「ガチャガチャをして挽きたてのコーヒーが飲めること」です。これを五感に言いかえると以下になります。

ガチャガチャを回す → 触覚(+聴覚)
挽きたてのコーヒーを飲む → 嗅覚+味覚

五感のうち、最大4つの感覚で体験できることがわかります。この感覚の掛け合わせは、ユーザーにとって記憶に強く残る体験となりやすいです。

コーヒーのポップアップイベントでは、こんな例がよくあります。

・コーヒーとの食べ合わせスイーツをこれまでにない新しいものにすることでインパクトを提供
・アパレルや雑貨の限定展開や、クラフトワークショップを同時開催して体験を提供

五感の文脈から述べると、前者は【味覚×味覚】で実はインパクトに欠けます。後者は【触覚×味覚】で一見好ましく見えますが、ここには連動性がありません。コーヒーではなくてジュースでも成立する、ないしはそれらを飲まなくても成立してしまいます。

ガチャガチャコーヒーではコーヒーを飲むための起点である豆の購入体験を、ガチャガチャから得られるようにすることで一連の流れに組み込んでいます。

そして実は、五感全てに象徴的あるいは印象に残る体験が設計されているので参考まで。

五感 → ガチャガチャコーヒーでの体験

視覚 → カウンターに並ぶスタイリッシュなガチャガチャ
触覚 → ガチャガチャを回す
嗅覚 → 挽きたての豆の香り
聴覚 → ガチャガチャを回す音/豆を挽いている音
味覚 → 専門店コーヒーの本格的な味わい

このように、ブランドは五感を意識したSXを設計することで、自社ブランドをより知ってもらう、好きになってもらう仕掛けをつくることができます。

ブランド体験の設計またはブランドそのものの方向性にお悩みの方の参考になれば幸いです。

いやいや本当に困ってるんだよね!助けて!

という方はぜひFRACTAまでお問い合わせください。
弊社でもおいしいコーヒーを淹れてお待ちしてます〜!

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