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未来と文化の交差点#011 〜未来は常に、宇宙技術から生まれる(かもしれない)〜

こんにちは。本記事では、音声メディア「FRACTA Future Forecast|未来と文化の交差点」の第11回の様子をお届けします!

前回に続いて、ゲストの株式会社リワイア代表取締役・加藤さんとともに、今回は宇宙をテーマにお話しました。

3Dプリンタで物理的制約を超える

チャーリー:今回宇宙関連のお話しということで、日本だったら堀江貴文さんだったり、イーロン・マスク、ジェフ・ベゾスといった世界トップレベルのビジネスマンが宇宙開発に携わっていることが当たり前になりましたね。

加藤:宇宙開発が当たり前になるって面白いですよね。とりあえず宇宙に行っておこうみたいな。

つっちー:なぜ彼らのようなトップの人が宇宙に行くのかって、人間ってどこまでも開拓者精神があるのかなと思います。地球でやれること、やりたいことをやり尽くしたから行ったことのない場所に行くみたいな方向になるのかなと。

加藤:本能ですかね。

チャーリー:宇宙を出てから、地球では試すことのできない衣食住の分野で面白い実験をやっている話をよく聞くのですが、加藤さんはどの分野に興味を持たれていますか?

加藤:僕は宇宙開発そのものをどうやっていくかという話が好きです。エンジニアリングで突き詰めるというところですね。
そこで個人的に面白いなと思っているのは、3Dプリンタなんですよ。あまり家庭で普及しているものではないと思うのですが。

チャーリー:そうですね。ビジネス界隈だと話は聞きますが、一般家庭ではまだ普及していないのかなと思います。

加藤:宇宙開発の部品って、基本的にたくさん使われる部品ではないですよね。あくまで宇宙開発のために作られる部品だと思います。しかもトライ&エラーを繰り返さないといけないので、金型から作って……という訳にはいかないんですよね。

チャーリー:だいぶ非効率な感じがしますね。

加藤:そこで3Dプリンタの出番があります。自分が設計したものがそのまま出力される世界じゃないですか。製造自体は非効率なのですが、完全にフィットした状態のものが出来上がると言う意味でめちゃくちゃコスパが良いです。

チャーリー:なるほど。しかも金型のような準備は不要だから、余分な資材まで作らなくて済むということですね。

加藤:そうです。さらに面白いのが、3Dプリンタは宇宙に持って行けるんですよね。何をするかというと、部品を作っているんですよ。例えば、もし部品が足りなくなったら、送ってもらうとしても、とてつもなく工数がかかる世界なんです。
もちろん大きいものや資材によっては持っていくのですが、宇宙で必要なパーツが足りなくなったときは、現地調達になります。つまり3Dプリンタと材料さえあれば、製造ができる。距離と関係なく作れる環境が面白いなと思いますね。

以前家庭用に3Dプリンタを購入して、自分がデザインしたものを作りました。作った時の感動はもちろんそうなんですけど、そのデザインをWebにアップしたら、アメリカに住んでいる人がそれを出力してくれたんですよ。反対に僕は、そのアメリカの人が作ったデザインを自分の家で出力できるんです。家から一歩も出ずに、手に入れることができる。

チャーリー:面白い。

加藤:3Dプリンタの面白さは「一点ものが効率的に作れるんだ」と思っていたんですけど、物理的距離を越えられるというところにあるなと思いました。

チャーリー:開発は地球でやって、出力は宇宙空間のどこか惑星でも良いという。

加藤:そうです。設計と生産がわかれるタイミングで、物理的な制約がなくなることになるんですね。現地調達で材料を手に入れることもできるじゃないですか。そういうことができるのが面白いなと思いました。宇宙開発が進むにつれて、技術がどんどん民間レベルで使えるようになって、浸透する可能性があるところがロマンだなと思って。

チャーリー:確かに面白いですね。

食品の再構築

つっちー:3Dプリンタの事例で、IKEAさんの取り組みを思い出しました。障がいがある人や、そのままではIKEAの既存商品を使えない人に対して、3Dプリンタを使って補助器具を作ってサポートする取り組みです。すごく良い取り組みだなと思って。
ちょっと未来すぎるかもしれないですけど、一家に一台3Dプリンタがあれば、こういうこともできるんだなと思いました。

加藤:3Dプリンタを使って、価値をプラスにできるんですよね。
僕が前に少し関わらせてもらっていた、3Dプリンタで義手を作るプロジェクトがあって。義手って精密機器なので、時間もお金もすごくかかるんですよ。かつ子供で義手が必要な子って、大人になるにつれて義手自体を取り替えていかないといけない。パーツを全部入れ替えることを何回もすると、すごくコストがかかるんですよね。

チャーリー:それに輸送のコストや時間もかかりますよね。

加藤:そうです。なので例えば日本で開発して、義手を必要としている発展途上国に3Dプリンタと材料と設計データを送る。そうすると必要な分だけ出力して、組み立ててもらうことができますよね。

チャーリー:持っていく、移動する概念をそもそも超えてるという意味で、色々な課題が解決されていきそうですね。

加藤:そうですね。あと面白いのは、日本のお寿司を人工的に3Dプリンタで構築するプロジェクトがあります。米が出てくるのではなくて、タンパク質から作るんです。

その機械がアメリカにあれば、アメリカでお寿司が作れるし、宇宙に行ったら宇宙でお寿司が食べられる。今はフリーズドライの技術が宇宙での生活に役立っていますが、そのもう一歩先に進んだSFみたいな話ですよね。

チャーリー:食感とか、鮮度が再現できるようになったら、食品そのものを運ばなくて良いという話ですよね。プリプリのマグロ寿司が宇宙で生まれると。

加藤:そうです。もちろんコストはすごくかかると思うのですが、宇宙で生魚を食べる発想は面白いなと思います。あとは特定の成分だけ抜いた状態で作ることもできるじゃないですか。例えば食感や風味は同じでも、糖質オフで作るとか、そういうことも3Dプリンターの構成上できるようになるんですよね。

チャーリー:確かに。食品の再構築ですね。

宇宙開発がもたらしてくれるもの

加藤:なんで宇宙まで行って、わざわざ寿司を3Dプリンターで作らなきゃいけないんだってなるじゃないですか。でも宇宙というエッジから、遡って考えることに価値があると思います。色々な人が宇宙開発に携わるのは、多分ロマンを突き詰めた時に残った足跡がめっちゃ良いみたいな感じだと思うんですよ。

チャーリー:先ほどから話している食品の技術を地球側に適用したときに、保存や輸送コストを削減できるかもしれないという話になりますよね。

つっちー:大量生産大量消費と言われる世の中で、このテクノロジーによって適正適量になるかもしれないですね。

加藤:そうですね。

チャーリー:SFの中で描かれる未来の食品は、大体ぺちゃっとしたやつになってますけど、今の話を聞くとだいぶ夢を持てますね。

加藤:あれが効率化された世界だとしたら、効率化をさらに進めた先に品質を上げる方向になりますよね。
SFで見た、電子レンジみたいなものをピッと押したら食品が出てくる世界になるかもしれない。

つっちー:あながちあり得る未来ですね。

加藤:ちょうどそれこそWIREDに書かれていた記事で、宇宙食の研究をされているMITの研究者の方が、フリーズドライではなく、無重力で漂うことを前提として、どの角度から見ても綺麗なコース料理を開発しているそうです。
360度球体状に盛り付けられていて、3Dなんですよ。どこからでも見られる状態が生み出される調理法だったり考え方が出てくると思うと、1個次元が上がると話が変わってくるんですよね。
自分の住んでいる世界と異なる世界を行き来することで、気づくことが多分あると思うんですよ。

チャーリー:希望が持てる話ですよね。宇宙開発にしてもメタバースにしても、そちら側のテクノロジーが発展して状況が良くなると、現実の価値が相対的に下がるように話されることが起きると思うのですが、むしろ現実の価値も上がっていくのだなと思いました。


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