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新規事業立ち上げのファーストステップ。事業を立ち上げるには?フローを徹底解説

「新規事業の立ち上げを任されたけど、流れがまだよくわからない」
「既存事業の運用と何が違うの?」
「社内に新規事業立ち上げの制度があって、いつか挑戦してみたい」

本記事では、このような方に新規事業の構想からローンチまでの流れを解説していきます。
これまでいくつかの新規事業開発支援を行ってきたFRACTAが、実際のプロジェクトをもとに解説していきます。まずは全体像を知ることで、次の一歩を踏み出す勇気に繋がれば幸いです。


新規事業と既存事業の違いってなんだろう

新規事業と既存事業の一番の違いは「進め方」にあります。既存事業はすでに体系化しているため、順序立てて進んでいくことが多いです。それに対して新規事業は前例がないため、一歩進むにしても「正解」がわからない状態。常に仮説を立て、「この方向で問題ないか」と検証をしながら進めていきます。時には、うまく進んでいると思っていたアイディアでも、検証を進めていくうちにズレが生じ、また初期段階に戻る…なんていうことも度々発生するでしょう。
その大きな違いを理解することが、これから新規事業の立ち上げを担う上での大事な心構えとなっていきます。

新規事業を立ち上げることに!抑えておきたい構想からローンチまでのステップ

新規事業立ち上げ 具体的な行動計画(企画立案〜実行)とポイント

それでは、新規事業の立ち上げにあたり具体的にどのような行動計画を立てていくべきなのかを解説していきます。①〜⑨のポイントは、前述したとおり順番どおりに進めていくわけではなく、仮説→検証のサイクルを常に持ちながら、都度立ち返って進めていきます。

①自社の理念、ビジョン、アセットの確認

自社の理念やビジョンを確認し「どんなことを達成したいのか」「どんな姿を目指しているのか」を明確にした上で、構想している新規事業が達成に向けていかに貢献するかを考えます。その上で、持っている技術や使える知見など、強みの棚卸しを行います。

②アイディアの発想

アイディアの発想にあたり、2つの発想法があります。一つめは、自社の持っているアセットを活用する方法。もう一つは、顧客の実際のニーズや課題からアイディアを発想する方法。2つを組み合わせてアイディアを発想することも多いです。
アイディアの発想には、いくつかのマーケティングフレームワークを活用しながら自由にチーム内でディスカッションするのも良いですね。

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③市場/顧客調査

市場調査と顧客調査が、事業を成功させる上での重要なファクターとなります。そのため入念な市場調査と顧客の声をもとに、事業の根幹となる課題やニーズを把握します。特に市場の大きさ、成長性はあるかどうか、競合はどんなところか、競合が成功している・苦戦している点は、特徴や何に影響されるか…など漏れなく調査することが肝心です。

④事業企画、プロトタイピング

事業の中心には、解決するべき顧客課題があります。企画の際には、顧客が直面している本質的な問題を明確にし、それに対する独自の提供価値を検討することが大事です。
また、事業が成功した場合にスケールアップが可能であるかどうかという成長性での観点や、潜在的なリスクを明確化することでこの後のフェーズでのスムーズな進行を支えることができます。
また、プロトタイピングはアイディアや概念を具体的な形にするものであり、即座にかたちにして、早い段階での評価とフィードバックが重要です。実際の顧客となりうる層やステークホルダーからの意見を柔軟に取り入れ、変更・改善を重ねることでプロトタイプを磨いていくことがポイントとなります。

⑤ビジネスモデルの作成

ビジネスモデルの作成は、事業の持続性と成長を確保する上で重要なフェーズです。事業として成り立つか、収益を上げるための価格戦略を検討します。競合状況や市場の受け入れ可能な価格帯を考慮し、収益を最大化する価格を見極めましょう。また、収益だけでなくコストを最適化することも念頭におく必要があります。事業運営にかかるコストの把握が、効率的なプロセスの構築に繋がっていきます。
また、競合他社との差別化ポイントを確保することで、他社にはない自社でしか実現できない独自の価値や強みを発揮したサービス/プロダクトをつくり出すことができます。

⑥テストマーケティング

テストマーケティングでは、ビジネスモデルをサービス/プロダクトとして形にしたものを実際の市場で評価してもらい、修正や改善を行うためのフェーズです。
ここでは、フィードバックの収集とそこで得たデータの分析と評価、そしてスピード感をもった修正と改善が求められます。同時に、プロモーションの効果測定も行うことができます。広告や宣伝の方法、チャネル、メッセージの効果を測定することで、PDCAを回します。
フィードバックの収集には、対象となる方々の特性を考慮してオンラインかオフラインか、集団か個別か、自由記述か、選択式か、などさまざまな手法を活用して、利用体験で得られたフィードバックを収集します。

⑦事業計画の作成

事業計画の作成は、今後の進むべき道筋となる大切なフェーズです。
まずは、クリアで具体的な目標の設定が求められます。目標を立てることで、運用する上で「自分たちが今どの位置に立っているのか」の進捗状況が明確になります。
また、財務計画と予算の策定も含まれます。資金繰りを適切に管理することで、必要な投資やランニングコストを見積もり、できるだけリアリティをもった予算を立てることが、事業計画を作成する上での重要なポイントです。

⑧必要なリソースの確保、環境整備

まず、事業をスタートする上で最重要となる人的リソースの確保です。新規事業に必要なスキルや経験をもった人材を確保することが重要です。事業の特性や業界に適した人材を、どの位置にどのように、どれだけの人数配置するのかを吟味し、確保しましょう。
また、特に製造業や商品提供を行う場合は、安定した供給源を確保することも重要です。信頼性の高いパートナーを見つけ、関係を築くことが進行をスムーズにさせることに役立ちます。

また、予算への視点も忘れてはいけません。予算を事業に対して適切に配分し、必要なリソースに十分な資金を提供します。開発、マーケティング、人材獲得、PRなど、各分野それぞれに優先順位をつけ、どこにどれだけの予算をかけるか検討します。
また、新しく必要な場合は設備やオフィススペースなど物理的なリソースも整備します。新規事業に集中して取り組める環境づくりを事前に整えましょう。

⑨新規事業本格開始

いよいよ新規事業の本格始動です。
ここで重要なのは、意思決定プロセスの明確化。事業がスタートしてからは、より一層スピード感をもった迅速な意思決定が求められます。意思決定のプロセスを明確にし、迅速かつ効果的に実行に移せるための仕組みづくりを事前に明確にしておくことが大切です。

まとめ

いかがでしたか?本記事では、新規事業の構想からローンチまでの全体像をフェーズごとに解説していきました。既存事業との違いを理解し、仮説→検証を繰り返し実行していくことで、他社が真似できない自社だけの提供価値を生み出すことができるはずです。

FRACTAではこれからも、新規事業立ち上げを担う方々の一歩を後押しできるようなコンテンツを発信していきます。
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最後までお読みいただきありがとうございました。


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