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母の心配

母と先日、ビデオ通話で話していたら、「キレイにしなさいよ」とまた注意されてしまいました。部屋の掃除のことじゃなくて、恥ずかしながら私の顔のことです。
言い訳になりますが、ビデオ通話って、光の加減とか写す角度によって、すごく暗く見えたり、やつれて見えたりして、普通通りに自分を見せるって、なかなか難しくないですか・・・?

昔の母といえば、中学生の時に私がおしゃれ心を出して髪の毛を結ぶのに時間をかけていると、「勉強しなさい!」とか、メイク用品に興味津々でいると、「まだ早い」とか、私をたしなめていたものです。

が、最近の母は、画面越しで私の顔を見るようになってからは特に、色々目に付くらしく、「髪の毛が」とか「シミが」とか、よく言うようになりました。先日は「もう40も半ばでシミも出るわよ」と私が言うと、「私は40代ではまだシミはなかったわよ」なんて、私の怠慢を指摘したいのか、はたまた自慢話なのか・・・。

一時期は勤めながらメイクスクールに通ったりして、私も美容に興味はあったのですが、結局は肌が弱いこともあって、ナチュラル志向に落ち着き、幸い会社もそういう事にうるさくなかったので、どんどん薄化粧になっていきました。そして今はマスクをしているのを言い訳に、眉毛ぐらいしか描かなくなって、他のパーツはメイクをしたい気分の時だけしています。

母の言葉に腹を立てたりすることはないのですが、でも、結婚して40代半ばの娘に「きれいにしなさいよ」って言う母の気持ちってどういう所からくるのかしら?と考えてしまいました。
私の結婚の行く末の心配か、おばさんになってしまった娘への落胆か、自分がお手入れにもっと力を入れておけばよかったと思っている後悔があるのか、はたまた単純に本当に私の状態がひどいと見えて言ってくるのか・・・。

いずれにしても、母にどんなことであれ、心配をかけるのはよくないので、次回のビデオ通話では、光の具合と写るアングルによく注意して、ちょっとでもキレイに写るようにして登場してあげようと思ったのでした。
ちなみに、母の方は、シミもシワもいっぱいですが、いつも笑顔な人なので、私はそんな母の笑顔をみるだけで、どこか安心している所があります。笑顔で人を安心させられる・・・私が目指すのは本当はそういうところなんですけどね。

今日も読んで下さって有難うございました。

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