宇宙やエネルギーのことを学んでいると、必ず「あなたは自分の現実にだけ責任を持っていればいい。自分の現実に責任を持つことが、本当の自己責任」というフレーズにたどり着きます。

これは自分の現実は、自分の意識と波動によって作り出されたもの。現実と言うのは、意識と波動によって生み出された幻影（映画みたいなもの）だから、他人を変えようと頑張らなくていい。
自分の意識と波動が変われば、それに応じて現実も（人も）変わるから。

と、いう意味です。
この間、私が過去にｎｏｔｅにおすすめした『神の使者』などの本を読んだ方が、ようやく分かってきたとコメントをくださいましたが、本当に宇宙の法則はシンプルですよ。

宇宙の法則と、今もまだ続いているヒエラルキー構造に基づくこの世の法則は全然違います。

宇宙の法則は普遍的で万人に適応されますが、この世の法則は時と場合に応じていかようにでも変わりますよね。

例えば最近、日本経済が拡大発展の一途をたどっていた頃にできた第３号被保険者制度廃止の件が話題です。
あれは国としてますます経済発展したいから、24時間働いてくれる企業戦士を増やしたくてできた制度だと思うのですよ。

家事労働(家事、育児、介護、子供の養育全般)を妻が全部引き受けてくれたら、夫は仕事だけしていられます。男性は生理も妊娠もないから、ある意味ステイブルに働けるし、企業戦士は寝ないで働くのが当たり前みたいな風潮もありましたでしょう？

寝てない自慢の男性、多かったですもん。なぜ、それが自慢になるんだ！意味わからん。

組織の兵隊となって200％頑張ってくれる人が欲しかったから、会社員の妻（専業主婦）だけを優遇する制度を設けたのでしょう。

この制度の影響は大きかったはずです。80～90年代は「女の子は三高（稼ぎがいい、学歴が高い、背が高い）の男性をみつけて寿退社して専業主婦になるのが幸せ」という刷り込みがすごかったですもの。疑うことなくそれを信じていた人も多かったし。

私が社会に出たのはバブルが終わってからなので、バブル期は味わっていませんが、不況になってからもかなーり長い間「三高と結婚して専業主婦が勝ち組」と、言われてたなー。

まあ実際、当時は「人生の損得」を考えれば、女性は会社員の妻（専業主婦）になるのが、一番無難でお得だったかもしれません。

でも、時代は変わり、今は女性も独身、既婚に関わらずガンガン働いてくれ〜でしょ？企業は終身雇用を維持するのさえ厳しいのに、第３号被保険者分の保険料を厚生年金側で負担するなんてムリっす……となってきて、国も企業も制度を廃止したい（そしてたぶん廃止される）。

つまり、世の制度とか「〇〇が当たり前」みたいな風潮は、その程度のもの。民衆を管理（支配）する側の都合で、いかようにも変えられてしまい、「これが普通。これが当たり前」という価値観さえ、ガラッと変わってしまいます。

なので、誰かから何を勧められようとも、「これが正解だ、王道だ」と喧伝されようとも、自分にはしっくりこないのなら、いちいち真に受けないというか、スルーでいいと思うんですよね。

セッションをしていて感じるのですが、親や先生に言われてきたことや、上司や周りの人から勧められたり、決めつけられたことに素直に従い続けて、本来の自分（自分らしい幸せな在り方）から大きく離れてしまった人が多いです。

で、そういう人たちはだいたい皆「いい人」なんですよ。

自分にはしっくりこないことを言われた時に「違う」「あたしはそう思わない」と突っぱねたりせず、相手の気分を害さないように従順に受け止め続け、そのうち自分が何者かも、自分が何を感じているのかもよく分からなくなってしまい、「私は自分で自分を幸せにできる」なんて到底思えなくなってしまう。そして、ますます無力感を感じて、依存する……という悪循環。

本来は「自分の足で立つ力、自分を幸せにする力、望む人生をつくる力」が十分あるのに、それを信じられないのは悲しいな……。

かくいう私も20代後半までは、羊の皮をかぶってる日がありました。従順でいる方がラクな場面も多かったですし。でも「従った結果、ぜんぜん自分はHappyじゃないんだけど⁉」ってことが続くと、従う気は失せます。そして、だんだん「それをした結果、私にはどんないいことがあります？」と尋ねるようになり、今に至ります。（自分に都合よく従わせたいだけの人は、こう聞かれると論理が破綻する）

従順って、支配したい側には都合がよくても、自分にとってはデメリットの方が多い性質じゃないかな。
100％従順でいていい相手はハイヤーセルフだけだと思います。

というわけで、誰かor何かに従うってことは「多少の不満があっても従う方が自分にメリットがあるからか、相手を尊重したいから」で、もはやそのメリットも、うれしそうな相手を見る喜びも感じられないのなら、従う意味ってあるでしょうか？

その時こそが、黙って踵を返して「本来の自分」に戻るタイミングなんじゃないかと思います。