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働く熟年の国 “ニッポン”

おはようございます、Frankです。

先ずはこちらをご覧ください――

――Seniors resolved to work past retirement age

ずいぶん前になりますが「働く熟年の国、ニッポン」と出した記事が The Japan Times Weekly(Dec.15, 2012)[現、The Japan Times/The New York Times Weekend Edition]に掲載されていました。

労働者の立場から見ても、定年延長に抵抗感の強い欧州とは対照的に、日本では初老を迎えても勤労意欲の高い人が多い。これから更にこの傾向に拍車がかかるでしょう。

resolved to は「~すると決意して」。young-at-heart「気持ちだけでも若くいたい」と思う熟年の想いが私自身、最近なんとなく分かるようになりました。これも、私が齢(よわい)を重ねた証なんでしょうね。

会社の組織で考えると、年寄りがいっぱいいると若返りや活性化、効率化という面では逆行してしまう。

その反面、若者だけの組織になると、イキイキと活気付いているけれど潤滑油がなく、精神面でお互いにギスギスしてしまう・・・そんなイメージが私には浮かびます。

というか、二十年前はそうでした。それが今はお互いに競争することを避け、表立って他人の意見に反対する若者が減ってきたように思います。

「無用な喧嘩はしない」「事を荒立てない」。精神的磨耗を強いられてきた<働く日本人>のイメージが、変わりつつあるのかもしれません。

経済的な理由で定年後も働く人が多いのも事実ですが、それが唯一の理由でもなさそうです。

ある調査によると「生きがいが欲しい」「社会と繋がっていたい」「健康でいたい」というデータが。

会社に年寄りが増えても、面と向かって歯向かう若者はいないかもしれませんが、制度が、システムが、熟年労働者の居場所を少なくし、末は組織としての体を成さなくなり、個人プレイ化していく。

――Seniors want to have something to live for, remain connected to
  society and maintain health.

熟年層は持ち続けたいのです・・・

――something to live for
――something to thrive on
――raison d’être
――life and passion

そう、「生きがい」を。

今の60代は以前より元気(vibrant)です。年金制度が崩壊した今、長く働いて、若者世代への負担を少しでも減らしたい――そんな願いもあるようです。

今若い人も、いずれは年をとり、同じ熟年になります。共存共栄しながら活き活きと生活できる社会作り、生きがいを失わない社会の構築を、一緒に考えたいものです。

今日のトピックの関連用語を一緒に憶えておきましょう。

・「労働力」workforce
・「年金」pension
・「元気である」vibrant
・「定年」mandatory [compulsory] retirement age
・「退職金」retirement benefit; severance pay [SEVP]

今日も一歩前進――Make it happen!

【出典】実践英語の達人 © All Rights Reserved

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#熟年の国ニッポン
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