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我が家のハンターカブ整備履歴/フリクションプレート交換

我が家にやってきてかれこれ20年になるハンターカブ、フリクションプレートを交換したのは2010年春の事。

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今から15年ほど前、バイク雑誌の懸賞でMILITEC1(エンジン添加剤、現在は正規代理店は無いようだが・・)なるものを当選してしまったので使わねば・・・と思ってハンターカブにせっせと入れていた。クラッチの滑りはそれからしばらくしてから徐々に進んできた。それが添加剤投入によるものなのかフリクションプレートの磨耗によるものなのか分からなかったが、結局滑り始めてから交換するまで4年ほどかかることになる。

のそ症状は・・・
エンジン冷間時は良いのだが温まってくると滑る滑る・・・。発進時アクセルを大きく開けると滑る滑る・・・。速度が乗れはなんとかなる。そして一番問題なのはエンジン再始動時(温間)。カブ系エンジンの構造上クラッチが食いついていないとキックペダルを踏み降ろした力がクランク軸に伝わらない。クラッチを滑らさないように注意して(?)キックペダルを踏む。そんなことを繰り返していた。
再始動時スカスカキックに嫌気がさして交換に踏み切った。

交換時の走行距離は25,000km。

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フリクションプレート(3枚)を交換する。
言ってしまえば、バラして新しいフリクションプレートを組み付けて元どおりにするだけだ。

キックスターター側のカバーを開けるとクラッチユニットにアクセスできる。元どおりにするためにはカバー用新品ガスケットを用意しておく必要がある。
あとカバー固定ネジはプラスネジなんで、サイズの合ったしっかり力のかけられるドライバーが必要だ。

エンジンオイルを抜いて、アンダーガード、キックペダル、ステップを外してカバーを取り外すとクラッチユニットが現れる。

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写真右側、手前に張り出しているのがクラッチユニット。

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皿ネジ2箇所でとまっているカバーを外すとユニットを固定しているナットが現れる。ロックナット手前側、スラッジがたまる場所なんで綺麗に掃除する。

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中央のロックナットを専用工具で外すとユニットがごろりと外れる。ドリブンギヤも一緒に外してエンジン内部を掃除。

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右下に見える長方形の穴にオイルストレーナが入っている(外しているのでない)。ばらした時に綺麗に掃除しておく。

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クラッチユニットを裏返してバラしてフリクションプレート交換。

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この時クラッチスプリングも交換したかったのだが、ユニットのトラスネジ(プラス4箇所)が回らずに断念、次の機会となって早11年、未だ未交換。ショックドライバー必要だ。


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フリクションプレート滑りの原因はなんだったのか?
摩耗ではなくてクラッチ素材の硬化(変質?)が原因だった。やはり添加剤がよくなかったのか・・・?

フリクションプレート3枚を新品に入れ替え元どおりに組み立てる。ギヤ、クラッチユニットを元の場所に組み付ける。
クランクカバーを取り付ける前に、キックペダルを仮組みしてキックしてみる。ちゃんとクランクが回ればOK。スカスカだったらクラッチユニット組み間違いの可能性あり。

カバーなど諸々組み付けを行い、エンジンオイルを規定量入れる。後ほどカバーおへそのネジ調整してクラッチ繋がるポイントを確認する。

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交換から11年、走行距離は13,000km 問題なく動いているね。

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