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ことばのしずく |詩

明け方の夢に
降りてきた
いくつかの言葉
詩のようなフレーズ

目覚めたら
もう思い出せない

朝露の珠のように
つるるんと
落ちてきたけれど
閉じたまぶたの裏側で
蒸発してしまった

あたたかなさざ波だけ
この胸に残して

けど

それは
循環する水のように
空へ昇っていき

生まれたての
つやつやとした
新たな言葉のしずくとなって

いつか誰かの眠りのふち
祈りのように
春雨のように
またしづかに降るでしょか


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