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祖父への後悔。

私は大学時代、祖父母と暮らしていた。
過保護な祖父と自由でいたい私。
そんな祖父と私は喧嘩ばかりしていた。
そんな祖父は私の成人式の日に亡くなった。
最期を見ることはなかったし、最後にした会話は喧嘩だったと思う。
そんな私の一生消えないであろう後悔を書こうと思う。

成人式のために実家に帰る

成人式の数日前に実家に帰ったわたしは、おじいちゃんの最後の瞬間に会えなかった。
実家に帰る日、体調を悪くしていたじじに行ってきますも言わなかった。
ちょっと体調悪いだけで、また帰ってきた時には元気になってるだろうって。
むしろちょっと体調悪くなったおじいちゃんの面倒みなきゃいけないんだろうなくらいに思ってた。
だからそのちょっと前に入院し始めたおじいちゃんのことも深く考えずに、成人式で久々にあった昔の友達と楽しんでいた。

成人式から急いで帰る

成人式が終わり、車でおじいちゃんのところに帰ってる時意識がなくなったって聞いた。
頭が真っ白になると言う感覚を初めて知った。

え、もう会えないってこと?
「成人式の写真見せてな」って言ってたよね?
嬉しそうにわたしの帰宅を待つおじいちゃんはもういないの?

後部座席でそんなことを考えながら、泣きながら、お父さんの運転で祖父母の家へ帰っていた。

病院で冷たくなったじじに触れた

病院でじじを見た時、本当に死んだんだと実感した。
泣きそうになって、「じじに触っとき。」って言われた時、触りたくないと思った。
冷たかったら、冷たかったら....本当の本当に死んでることを実感してしまう。
まだ受け入れられ状態じゃなかった。

周りに押し進められ、軽く触れた。

冷たかった。
じじは亡くなったんだ。

その後のお葬式やら何やらはずっと泣いていた。
勝手に涙が出て来るのだ、もういい加減泣きやめと思っても一生止まらないんじゃないかってぐらい出てくる。

そして、今でも時々ふと思い出して、後悔と寂しさとで涙が出てくる。

いつか人は死ぬ。
もっと会いに行けばよかった・話せばよかったって思わないように、会いたい人にはたくさん会いに行って、話す事にした。

小学生の頃すごく仲良くしてた友達がいて、高校生くらいから疎遠になってしまった子に連絡をとった。
ずっと会いたいと思っていたけど、今更連絡してもなと勇気が出なかったのだ。 

でも、つい先日後悔しないように会えるうちに会う約束をとった。
祖父のことと、今の仕事で生き方を考え直すきっかけがなけりゃ、一生会わなかったと思う。

同じ後悔を繰り返さないようにするよ。

後悔

何度後悔しても後悔しきれない、一生ついてくる。
おじいちゃんに会いたい。
未だに後ろめたくておじいちゃんの写真に面と向かってただいまとか言えない。
おじいちゃんをほったらかしにした。
あんなに可愛がってもらったのに。
酷いことした。酷い孫だ。
会いたい、じじに会いたい。

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