猫ちゃん

短所があることで輝く瞬間

「長所は短所の裏返し」という言葉があるが、最近その言葉を思い出しては実感する瞬間がよくある。

私の短所は「考えすぎてしまう」ことだ。それは人間関係だったり仕事関係だったり日常生活でのことだったり、挙げたらキリがないくらいたくさんある。一時期病気なのではないかと思ってネットでいろいろ検索したり、本屋さんに足を運んで解決できるような書籍がないか探したこともあった。その結果、「もしかすると自分は”HSP”の可能性があるかもしれない」という結論に至った。”HSP”の特徴を知ってからというもの、以前よりは考えすぎないようにはなったと思うが、それでもまだマシになったくらいのものだ。

話が少しそれてしまったが、いろいろ考えすぎてしまうことで自分を雁字搦めにしている節はある。

しかし、その短所が私が今熱を注いでいることにプラスの感情で働いている。それは”音楽を聴くこと”だ。いま私は「King Gnu」というバンドにハマっている。日常生活に支障をきたしていると言っても過言ではないほどだ。(その点については少し問題があるのかもしれない…笑)

「King Gnu」の音楽はいろんな音を重ねて録るという手法で、一曲一曲を聴くたびに新しい発見があるのだが、イヤホンで大音量で音楽を聴くその時に、私の短所は長所に早変わりする。

耳に飛び込んできた音の雰囲気から風景や情景、シチュエーションなどが鮮明に目に浮かんでくるのだ。その曲が作られた背景を知らなくても、だ。それらが目に浮かんでくるその瞬間は私だけの世界を築くことができ、思う存分沈むことができる。周りの雑音などは何も聞こえない。とても気持ちが良く、ずっとこのまま私だけの世界に沈んでいたい、いっそのこと、このまま音楽の波に巻き込まれて消えてしまいたいとまで思ってしまう。

「このような気持ちになれるのは人よりも敏感に感じられる人の特権ではないか」

そう思うようになり、以前よりも少しだけ自分のことを好きになれたような気がする。まだ大変なことのほうが多いけれど、短所があることで輝く瞬間もあるのだ。そのことを忘れずにこれからもマイペースで生きていきたいと思う今日この頃だ。

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