こころに沁みる曲vol.1
中学生や高校生の頃聞いていた曲を大人になってから聞いた時に、感じ方が違うことってよくある。
色んなことを経験してきたからだと思う。
共感や感情移入する力が高くなっていたり。
感情の種類が子供の頃より増えていたり。
大人になってからの方が沁みる曲が、私はたくさんある。
その中でも最近、あぁ〜と心にきたのが2曲ある。
1つ目は、平井堅の「いつか離れる日が来ても」
2008年リリースの曲なので、もう15年くらい前の曲になる。
それこそ私は中高生。
まだ恋なんてほぼしていないに等しかったし、ただ平井堅の素晴らしい歌声とメロディだけを楽しんでいた。
だか、ここ最近よく平井堅のアルバムを聞いていて、ランダムでこの曲が流れてきた。
懐かしい曲だなあと思うとともに、あれ、なんかすごいわかる、と共感した。
冒頭、
幸せで、好きすぎて、不安になる。
「考えすぎ」わかってるよ。
でもこういう気持ちになっちゃう時があるんだ。
だから声を聞くとすぐに涙が出てしまうのかもしれない。理由はわからないけれど。
平井堅の優しい歌声が、さらにこの歌詞の意味を強めてくる。
2つ目は、Saucy Dogの「怪物たちよ」だ。
最近、とても有名な方が亡くなった。
自殺。その理由は本人にしかわからないことだが、ネットや報道では、さまざまな憶測がたてられている。
私は、シンプルにその人が好きだった。
私が高校生?くらいにテレビに出てきた人で、そのキャラクターが、それがたとえテレビ用の姿だとしても、好きだった。
彼のその後を知っている人はわかるだろうが、彼は結婚をし、子どももできて、でもその後、自身のセクシュアリティを理由として離婚した。
その当時はもちろんのこと、きっと今でも、彼に対するひどい誹謗中傷の声があったであろうことは簡単に想像できる。
さて、「怪物たちよ」の歌詞の中にとても刺さる部分がある。
なにも付け加えることはない。この通りでしかないのだ。
それが直接だろうが、snsに書き込まれた言葉だろうが関係ない。
「言葉は時に武器になる」これもよく聞く言葉だ。
悲しいことに、この、どこの誰でも遠い誰かにメッセージを送れてしまう、
という便利さが、人を苦しめる原因にもなりうるこの時代。
私は子どもと関わる仕事をしている。
危ないことをわざとしたり、悪いことだとわかっていてルールを破る子もたくさんいる。
私はそんな子たちに対して、もちろん注意はするが本気で叱ったりキレたりはしない。
ただ、「死ね」という言葉を発した子には、発言を撤回するまで絶対に許さない。
それが、どんなに軽い気持ちだろうと、冗談だろうと、発してはいけない言葉だということを、子どものときに学んでほしいからだ。
あなたがそう言って、もし本当に相手が命を落としてしまったら、その責任を取れるのか。命はかえってこないものなんだ、何にも代わりはきかないものなんだ、と。
話が随分と暗くなってしまった。
平井堅の方を後で書くべきだったのかもしれない。
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