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なぜフリーランス総合支援サービス「Freelance Basics」を始めたのか

はじめまして。ランサーズの根岸です。

2018/6末から、フリーランス総合支援サービス「Freelance Basics」を開始しました。まだまだ構想としては一合目にも満たなくてこれからなのですが、完成形(と思い込んでいるもの)を出すのですはなく、フリーランスの皆さんの意見をいただきながら一緒につくりあげていくために、積極的に出していきたいと考えています。(ありがたいことに多くのフリーランスの方に、一緒に作ろう!と言っていただいており勇気100倍です)

第一回目の投稿では、そもそもなぜこのサービスに着手したのかをお伝えしたいと思います。その後は、それぞれのサービスの意味や価値について話したいと考えていますが、それらを話す前に、そもそも根岸(投稿者・運営者)って誰?ということについてカンタンにご紹介させてください。

ひと言でいうと、僕は元フリーランスの端くれです。来た仕事は断ったら最後、二度と声をかけてもらえない不安からどんな内容でも全部受ける(ライティングじゃなくても受けてしまったw)という時代に始まりました。いつ仕事のオファーが来てもいいように電話臨戦態勢を崩さなかったため、フリーランスって全然フリー(自由)じゃない!って思っていました。

一定仕事をもらえるようになると、確定申告とか、契約とか、そういったことが全く分からず無暗に困惑したり。口約束で支払いサイトが想定と違って絶望を味わったり(ある出版社は当月払いという神様みたいなところもありました)。また、体が資本と思いつつも健康診断とか一切やっていませんででした。それから、もっとスキルアップしようという気持ちはあるものの、”単独”なのでどうしていいか分かっていなかったり。気が付いたら人と触れていない一週間だったり(納期に追われいるだけ?)。だいぶ以前の話ではあるものの、フリーランスのときにあらゆる”困った”に遭遇してきました。フリーライターだった僕は、時代的に紙媒体中心ではあったものの、フリーランスの困惑は実感値として体験してきました。そんな人間です。※別の観点ではこちら

Freelance Basicsをなぜ始めるのか

フリーランスの”困った”を解消し、誰もが自分らしく働ける(≒生きていける)社会をつくりたいからです。

価値観の多様化という社会や時代の空気感(元コピーライターとしては空気感というのはやはり大事で)や、働き方改革などの社会的な後押しもあり、個人が個人として活躍できる場はさらにひろがっていくと感じています。少し言い方を変えると、個人が個人としてイキイキできることが”フツー”になったほうがいいと考えています。

でも、フリーランスになると困難もあります。僕の実体験としても。

言葉を選ばずにいうと、やることによっては苦痛です。もう少し正確にいうと、嫌なものは嫌なんです。苦手だから。

もしも会社組織に属していると、それぞれが自分の得意や好きなことに集中できます。組織は役割分担が適切です。例えば営業なら、営業活動に集中できます。受注して契約書を巻く段階になると、管理部門の法務が登場。その道のスペシャリストが手掛けてくれます。例えばデザイナーなら、デザインの仕事に集中できます。デザインのために経費を使っても、最終的には経理担当が助けてくれます。会社組織は、それぞれの得意に集中できる役割分担ができているのです。

24時間得意に集中できる社会へ

では、フリーランスになるとどうか。全部自分でやれ、です。「フリーランスという道を選んだんだから当然でしょ」という考え方も聞きますし、一定そうだとも思うのですが、僕はテクノロジーを使えばそうではない、むしろ、さらに考え方を変えることで、個人が社会に好影響をもたらす幅が広がると信じています。

Freelance Basicsは、「得意じゃないところは得意な人に任せて、得意なところに時間を使い、得意によって社会に価値をもたらそうぜ」というコンセプトをベースに、”個人のバーチャル株式会社化”に育てていきたいと考えています。もっと平たく言うと、「好きなことに24時間使おうぜ」です。

好きなことしかしないという発想は時として、わがまま・エゴ・自分勝手ともとらえられがちです。でも、バーチャル株式会社化にすることで、全然違うパフォーマンスを発揮できると考えています。

自分が得意でないことが、得意な人が必ずどこかにいます。例えば法律関係が苦手なデザイナーだとしても、法律が得意な人がどこかにいるのです。一方、法律家がロゴマークをつくろうとしても難しいけど、デザインが得意な人がどこかにいるのです。

テクノロジーを活用すれば、それを有機的に組み合わせることができ、誰もが得意に集中できる状態をつくれる。すなわち「誰もが自分らしく働ける」を徹底的に実現できるのです。それぞれの個人が得意に使う時間を増やすことは、ひいては、社会に価値をもたらす量が増えるのです。近未来型ギルド社会といってもいいかもしれません。

Freelance Basicsで成し遂げたいこと

ここまで執筆して何ですが、元フリーランスとして思うのは、とはいえ収入の不安定さに対してつきまとう謎の不安が最大です。仕事があったとしても少し先の収入に対して漠然とした心配がぬぐえません。周辺業務の支援はたしかにニーズがありますが、やはり、収入不安には勝てないと思っています。実際に、アンケート調査でもそのような結果が出ており、元フリーランスの僕としても腹落ちします。

ですが、バーチャル株式会社を有機的に作り出せる状態を生み出すことで、誰もが自分らしく、誰もが自分の得意や好きにフォーカスしていきやすくなる。得意に使える時間を増やす=報酬を得る機会を増やす、になる。そしてそれは個々人の自己満足ではなく、最もバリューを発揮できる活動に時間を使うことは、つまり、社会にもたらす価値提供の最大化につなげていけるのです。

得意なことを真剣に取り組んで、それが社会や誰かに喜んでもらえるなら、そんなに楽しいことはないと思い込んでいますし、「みんなそれだけは一緒でしょ」と信じています。

バーチャル株式会社化を広げるために、Freelance Basicsを一緒にやってくれるフリーランスの方、あるいは、機能を提供いただける企業の方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください。働き方2.0はゆうに超えて、働き方3.0をつくりましょう。








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