やっと古民家改装らしくなりました

壊す 壊す 壊す 掃除 掃除 掃除・・・と今まで進んできましたが
やっと  "   作る " と言う作業もでてきました。

梁を入れる

それが柱を撤去するため梁を入れなおすという作業。
上写真 中央の人の後ろに見える柱を撤去するため、新たな梁を入れ
今まで柱で支えていた所を梁で支えます。
梁はやっと二人がかりでなんとか持ち上がる重さなので、作業となるとそう簡単な作業ではありません。 アドバイス頂いている地元大工さんや近所の外構屋さんにも入っていただき足場を組んで、皆で支えながらの作業。

古い梁を撤去

翌日は以前の梁の撤去と柱の撤去となり、この日は人手が無いので ロープとチェーンブロックでゆっくり作業。  
梁は集成材なの? と言われそうですが、ここは見た目より実を取りました。 集成材はゆがみもなく 強度ムラも少ない、 それに今回は柱を飛ばす距離も長いので材的に信頼も出来ます。 
更に大工さんと相談した結果 羽子板などの金物も使うことにしました。  本来は石場建て(古来の工法)で建てられた家ですが、大きな改装を数回受けている為、古来の工法には無い 筋交いなどが入っていたりして揺れに対する考え方が旧来とは違った家となっています。 この事からも揺れを
ゆがみでいなし強度を出すというより、しっかり固定する方法を選択したわけです。

今回は勉強する事ばかり・・特に強度に関する考え方を大工さんに
聞くたびにこうべが垂れます。 
藁ぶきも含め石場建て家屋を建て 曳家もやったことがある大工さんの存在は本当に貴重な存在となっています。


@石場建てとは 家の基礎となるコンクリートに金属で緊結するということはせず、石の上に直接柱を乗せるだけの構法

@曳屋とは建物を解体せずにそのまま移動する構法