難しかった梁増し作業

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今回は 日の出BASEの梁増し作業の報告をさせていただきます。

仕上がり状態 既に旧梁を刻んだ写真しかありませんでした
束の上に乗るのが小屋梁

この部分昔の建物にありがちな太い梁に溝を掘った鴨居になった梁で 現代人が生活するには高さがとても低く、特にこの部分は小上りも作るので更に高さが必要となり部分的に削って高さを上げる事としました。
しかしただ単純に梁を削るのは強度的に問題があるので4寸角(12㎝角)3.6mの材木を柱に半掛けでこの梁に抱かせる形で載せます。
(写真ではすでに4寸木材が乗っています)

柱に材木をかける時は5分(1.5㎝)ほど切り込みを入れて差し込みますが
他にも交差する部分があり、このように半分ほど柱を刻みました。

この作業はまずジャッキで上に乗る小屋梁を支え、束を外し、差し込み部分を加工した4寸の材木を差し込むことから始まります。
簡単に書いていますが4m近い材木を㎜単位でぎりぎりの寸法で差し込むので何度も木材の調整が必要となります。
太く長い材木が本当に重いので作業を繰り返す度に体力を削られました。
そうしてやっと乗った材木を今度は12㎜のコーススクリューボルトを使い
上から4か所留め 新たに束をたて直し上の小屋梁を支えた後 ジャッキを外します。

梁を削り落としたサイズが見て取れます

さらに下になった古い梁を両側から丸のこでラインを入れ レシプロソーで切り落としていき・・  電動カンナとサンダーで整えていきます。

そしてこの部分 古い部分も含めバーナーで焼いた後 真鍮製のブラシで磨きます。

途中まで磨いた所ですが焦げて黒くなった部分が古い材木となじむ茶色い、やれた感じの状態になりました。

これらの作業をすると刻んだ木材の粉、更に焼いた木材の煤を頭からかぶり顔は真っ黒けw。
この作業は下向き作業とは違い 高く上げた工具の重みで非常に疲れます。
本当にくたくたに疲れた二日間の作業となりました。

続く・・・