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ITエンジニアの理想と現実【IT業界に飛び込む前に知っておきたいアレコレ①】

こんにちは、フリースタイルnote編集部です。
今回から、”IT業界歴11年 元エンジニア・現 採用責任者”の飯田が、「これからITエンジニアを目指す」という方に向けて、自身の経験からIT業界に飛び込む前に「ここを押さえておくと失敗や後悔を防げる」と思うことについての記事を何回かにわたって書いていこうと思います!

ITエンジニアに対するよくあるイメージ

「ITエンジニア」と聞いてどんなイメージがありますか?
スタバでMacを開いて、コーヒー飲みながらキーボードをカタカタしてるイメージ…なんていうのも中にはあるのではないでしょうか。

ほかにもよくある例としては、以下のようなものが挙げられます。
・高収入!
・手に職がついて、仕事に困らない
・体力が要らない
・時代の最先端
・人手不足で需要過多
・未経験でも、学歴なくてもなれる

先進的で働き方の自由度が高く、その上給料も高い。そんな夢のような職業にも関わらず、未経験でも勉強してスキルを身につければ誰でもなれる。
そんなイメージを持ってIT業界に挑戦する人は少なくありません。

しかし、すべてが同時に手に入る!と思っているとそうはいかないので注意が必要です。

なぜ技術がなくてもエンジニアとして採用されるのか?

一般的に、専門的な技術を必要とする職業というのは資格や免許を必要としたり、一定期間実習が必要だったりしますよね。
ITエンジニアは専門職にも関わらず、必須の免許や資格というものはありません。
また、弊社でも行っていますが、未経験者を積極的に採用しているIT企業というのは、調べてみると決して少なくありません。
なぜ専門的な技術を要する職種に、技術がなくても採用できるのでしょうか?単純に考えて、仕事にならなくないですか?
そこにはIT業界の構造が関係しています。

IT業界の闇?!多重下請け構造とは

IT業界では長年、図のようなピラミッド型の構造になっています。
テクノロジーの活用が進み、多様化したニーズに対応するために自社以外の技術を頼ることが広まったことが背景にあります。
また、プロジェクトには期間があり、フェーズによって必要な人員数も変動があるため、状況によって人を増減しやすいというのも、この構造が広まった理由の一つです。
一般的に下の階層に行くほど、求められる専門スキルは低くなり、利益も少なくなります。そのため、薄利多売のビジネスモデルになりやすいです。

技術がなくても企業の利益が上げられる

3次請け、4次請けなどの下請け企業は、人をどれだけ雇って送り込めるかで利益をあげている企業が多いです。
扱う案件は開発の下流工程が細分化された、専門スキルの必要ない内容のものが多く、企業側があえて人材を育成しなくても、人をたくさん送り込むことで利益を上げられ、事業として成り立つようになっています。

システム開発のおおまかな流れは①要件定義 ②設計 ③開発(コーディング) ④テスト ⑤リリース・運用保守となっています。
下流工程は③以降の工程のことを指し、比較すると、上流工程は「考えることを求められる工程」下流工程は「手を動かして作業する工程」と言えます。
どちらも大切な工程ですが、上流工程では幅広い視点や豊富な専門知識、さらにはヒアリング能力や提案力も要するため、経験豊富なエンジニアが求められます。

スキルレベルが高くなくても、体力があり、物覚えも良い若いうちは「作業者」として重宝されます。しかし、何もしなければ体力や集中力は年齢とともに衰えていきます。
年齢を重ねたときに専門性の高い技術力やスペシャリストとしての経歴を持ち合わせていない人はニーズがなくなっていきます。

そのため、人材を育成する気がなく、企業の利益を上げるためだけのリソースと考えている企業に入ってしまうと、若い貴重な時間をスキルアップできないまま過ごし、年齢を重ねたことで転職の選択肢も少なくなり、行き詰まることも起こりえます。
これが理想と現実のギャップを生んでいる理由の一つです。

他の企業よりも少し給料がよかったから…という理由だけで入社すると、理想に近い仕事に就いたつもりが、一番理想に近づけない仕事だった…ということもあるので注意が必要です。

まとめ

IT業界は市場拡大を続けている将来性のある業界です。まだ未経験からでもITエンジニアを目指せる今、挑戦を始めることはとても良い選択だと思います。
しかし、業界や職種の理解が不十分なまま飛び込むと、自分の目指す理想の姿にたどり着けない入口を選んでしまう可能性があります。

ITエンジニアを目指す人の一人でも多くが、戦略的にその夢を叶えられるように。教育を受けられる環境、成長できる環境かどうかを見極めましょう
具体的にどのようなポイントに気を付ければいいのかはまた別の記事で書きます!


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