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Pyxelで作ったゲームをゲーム機で遊ぶ

レトロゲームエンジン「Pyxel」を愛用しています。

Pyxelで作ったゲームはWebアプリとして配布可能なのでアクセシビリティに優れ、さらにゲームパッドの入力をサポートしているのでゲーム機らしい操作感覚で遊ぶことができるのですが、私の場合PCにゲームパッドを接続していないので、キーボードでいつも操作しています。

まあUSB接続のゲームパッド買えばいいだろ、という話なんですが、どうせならPCではなくゲーム機で遊びたいなあと思って試してみました。

・・とかいうとなんだかマニアックな技を使い出しそうな予感がするかもしれませんが、私にそんな技術はなく、やったことは単に「Android系のゲーム機を用意して、ブラウザからPyxelアプリのWebサイトにアクセスする」だけです。
ですが絵的にはちょっと面白そうに見えると思うので、ざっと紹介していきます。

2024/4/18追記
この記事はお遊び的なものですが、その後本格的に中華ゲーム機でPyxelが遊べるようになりました。以下の記事参照。

「Android系のゲーム機」とは

いわゆる中華ゲーム機です。
あまり馴染みのない方は、Google検索でもしていただければ雰囲気掴めるかと思います。

大きくLinux系とAndroid系があるのですが、Linux系の中華ゲーム機だとブラウザのインストールなどどこまで自由にできるのか、などよくわからなかったので、ある程度勝手がわかるAndroid系で試しました。
Linux系でもいけるかもしれないし、そもそもPyxelにはLinux向けのexeファイルを作る機能もあるので、そっちのほうが正当かもしれないです。

私はAnberic社の「RG405V」という2023年9月発売のモデルを入手して試しました。中華ゲーム機に関してはド素人なので、これが良い選択なのか悪い選択なのかのはわかりません。

Pyxelとブラウザ(端末?)の相性問題

RG405VにはChromeがプリインストールされていました。
Android機である以上、おそらくほとんどの端末は同様だと思うのですが、実際にChromeでPyxelのWebアプリを開くとPyxel自体が起動してくれませんでした。

Chromeのバージョンが古いという警告が表示されていたので、バージョンアップすれば表示されるかなと考えたのですが、試そうとすると「最新のバージョンはこの端末に対応していない」とエラーが出てうまくいかず。
Chromeは無理そうでした。

そこで、いくつかPlayストアからブラウザをダウンロードして試しましたが、FirefoxだとPyxelは開くがなぜかコントローラを認識してくれなかったり、別のブラウザではChrome同様全くPyxelが動かなかったり。

最終的には「Opera Mini Webブラウザ」が一番マシと結論しましたが、これも100点ではなく、BGMが正常に再生されない(ノイズが入るというか聴くに堪えない音になってしまう)という問題があります。

画面サイズの問題

まあ、とりあえずは動きました。実際の画面は以下のような感じです。
(撮影が下手で反射したスマホが写ったりしていてお見苦しいですがご容赦を・・)

一見してわかるとおり、スクリーンの大きさに比べてゲーム画面がかなり小さいです。
この理由は、RG405Vの場合画面サイズが640 x 480なのですが、試したゲームの画面サイズが256 x 256だったので、うまく等倍拡大できずに256 x 256のまま画面中央に小さく収まってしまったためだろうと思います。

その後256 x 240のサイズの別のゲームを動かしたところ、こちらはぴったり画面の縦幅に収まるように表示されました。
ただ、あくまでこのゲーム機が640 x 480だったというだけで、ゲーム機によってサイズはまちまちなので、この点はある程度割り切るしかなさそうです。

・・というわけでいろいろ課題も多いですが、「自作ゲームをゲーム機で遊びたい!」という欲望を持つ人には比較的お手軽な選択肢の1つかなと思いますので、どなたかの参考になれば幸いです。

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