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古典文学お手軽読本その6 竹取物語編

はじめに


 竹取物語は、日本最古の物語と言われています。作者は分からないと言われています。でも、出てくる5人の求婚者は実在の人物なので、その当時のその人物のことをよく知っている人が原案のようなものを創作して、その後色々な人の手が加えられて現在の形になったのだと思われます。
 その原案を作ったのは、あの柿本人麻呂では無いか? などと最近思うようになりました。実在の人物の宮廷に近いところにいた人であること。梅原猛さんや万葉集の記述では、晩年流刑にされて岩見国に流され死んだらしいことが言われています。これは、竹取物語の記述をみた藤原不比等の怒りを買って流されたのでは? などと勝手に想像しています。

1.現代語訳


◎『ビギナーズクラシック 竹取物語(全)』
 角川書店:編 KADOKAWA 角川ソフィア文庫
(竹取物語は、よく分からないまとまりのなさがまた、謎なんですね。用語の説明や登場人物の説明もあって読みやすいです。)

◎『現代語訳 竹取物語』
 川端康成:著 新潮社 新潮文庫
(竹取物語は、本当は実際に起こった話なのでは? と思わせるような訳になっています。後ろの解説もかなり詳しいです。)

◎『竹取物語』
 星 新一:著 角川書店 角川文庫
(いろいろ考えて、訳しています。竹取物語だから、竹冠の文字が登場人物の名前に関わっているとか、視点が文学者と少し違う気がします。章ごとに「ちょっと一息」というコーナーがあって、解説的なものが入っていて面白いです。ただ、この本昭和62年初版発行で、普通の本屋さんで売っているのを見たことが無いので、古本屋さんを探した方が手に入りやすいかもしれません。←これを投稿した後、藤沢の有隣堂で新刊の文庫本として売っているのを、見かけました。まだ、普通に手に入るようです。)

◎『大庭みな子の竹取物語/ 伊勢物語』わたしの古典シリーズ③
 大庭みな子:著 集英社 集英社文庫
(竹取物語は、普通に訳しています。読みやすいです。)

2.漫画


◎『マンガ古典文学 竹取物語』
 池田理代子:著 小学館 小学館文庫
(原作に則って、漫画にしています。ただ、欄外の注と、最後の解説の活字が小さいです。節約しすぎです。後、月からの使者が空飛ぶ円盤でやってくるところが、もう一工夫欲しかったなと思いました。まあ、よしとしましょう。)


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