植民地侵略()について

日本は東アジア東南アジア諸国を侵略したか?という問いがある。
まず、中華民国に対して言うならば、これはイエスといわざるを得ない。
確かに軍閥が割拠している体制であって統一国家の体を成しているとは言い難いものの、他国の侵略を受けている部分以外においては当時から独立国家であると解するのが妥当であろう。
朝鮮半島についてはどうであったか?
少なくとも侵略ではない。
当然、全ての大韓帝国民が大日本帝国からの併合を受ける事に賛同していた訳ではないのは当然である。
しかしながら、当時の大韓帝国は近代的な民主主義ではなく、国民は主権者では無かった。
その意味では大日本帝国も国民が主権者では無かった事になるが、仮にも選挙で民主的に施政者を選択していた点で民主的国家であったと言えよう。
閑話休題、そもそも国民が選択の権利がない中で、選択の権利のある李氏王朝が併合を選択したのだから、文句があるなら李氏王朝に言うべきである。
それか、それまでに民主化を出来なかった当時の朝鮮人を責めるべきである。
東南アジアについてはどうであったか?
これは東南アジア諸国に対する侵略は明確に無かったと言える。
まず、当時唯一の独立国家であるタイに対しては侵略をしていないのは公然の事実である。
その他の国に対しては?
答えは独立国はひとつも無かったのである。
では、大日本帝国のした事はなんだったのだろうか?
答えは、欧米帝国主義国家との植民地争奪戦である。
侵略があったとするなら、欧米の植民地に対する侵略であり、侵略されたのは宗主国であり、東南アジアではないのである。
欧米列強からの解放だなんてのはただの綺麗事である。
単純に、大日本帝国は自国の生き残りのために、当時の欧米列強の作った国際ルールに従って植民地争奪戦に参加しただけの話である。
もしも、大日本帝国の行動に文句を付けるのであれば、まずは独立国家又は少なくともどこの植民地にもなっていなかった東南アジアを植民地化した欧米を責めるべきだし、欧米の他国から欧米のどこかの国が植民地を奪ったならばそれを侵略として責めるべきだし、大日本帝国の敗戦後独立を求めた現地民たちに対して旧来の植民地を維持しようとして兵を差し向けた欧米諸国を責めるべきである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?