見出し画像

OUT OF FOCUS 観劇記録-1日目

 こんばんはsioです。寒すぎて朝も夜も関係なくなってしまいますね。寒さに耐えるのみ。
 さて昨日、2月9日から2月17日まで新宿「シアターサンモール」で上演中の舞台「OUT OF FOCUS」を観劇してまいりましたので禁則事項を除き、感想を書いていきたいと思います。
 禁則事項というのはネタバレ禁止! ネタバレ禁止です! 素晴らしい! ネタバレ禁止! 何度でも言いたい! ネタバレ禁止! 
 このOUT OF FOCUS(以下OOF)は公演のある情報はSNSで拡散しないように〜と終演後演者さんから直々に伝えられるのです。ネタバレ禁止と公式Twitterなどで書かれることはあっても、演者さんから直接ってなかなかないですよね。すごい。
 演劇は開幕したその瞬間から、ありとあらゆる媒体(ネットニュースや個人のTwitterなど)でどんどんと情報が拡散されていきます。もちろんそれを見て足を運ぶ舞台もありますが……先日舞台を初日で見て感じたあの衝撃……なんのクッション(事前情報)なく、心の準備もできていないまま与えられる衝撃と、展開に対するワクワクとした感情。私自身、最近は「時間がないから」とゲームをプレイする際も攻略本を見てしまいますが、幼い頃のように攻略本無しに自分で紙にかきつけながら夢中でゲームをしていた。そんなことを思い出す高揚感がそこにはありました。
 だからなるべくネタバレは踏みたくないし、相手にも踏ませたくないな〜と思っていたのですが、初日に行けない以上、まあ、ネタバレ込みで楽しむのもありでしょう〜なんて考えていた私のTLにはOOFのネタバレ禁止がゆき届きの情報統制されたように同じような内容のツイートがタイムラインには流れてくる。「とにかく面白かった、笑った」っと。面白いからみんなIQが2くらいになってしまっているに違いないんだ。どうもやばいものを見に来てしまったぞ……? と新宿御苑前に降り立った……のです。

 では、まずはシアターサンモールの感想。
 地下鉄丸ノ内線新宿御苑前駅から徒歩3分。周辺にはカフェも食事処も多く存在し、時間つぶしに事欠かない。立地が最高なシアターサンモール。
椅子はやや硬めで、お尻が薄い方は痛いかも。私はそんなに気になりませんでしたが、痛い〜って声をよく聞きます。
 お手洗いの個数もそこそこで、ロビーには椅子もある。スタッフさんは一人でも多く座れるようにと配慮してくださる! すごい!
 ただ、劇場に入る前に地下へと降りる階段がありますので、そこは要注意。同行していた友人は階段からちょっと落ちてしまったそうな。今の時期は滑るし、週末は天気も悪いようですのでお気をつけください。

 それではやっと! 本編の感想!

「OUT OF FOCUS」あらすじ
 とある田舎の山奥の廃墟。アイドルとの熱愛を報道されてしまった芸人が強面の男に縛られている。
 命の危機を感じ怯える芸人と、怒り狂う強面の男。しかしよく見るとあちこちにカメラが…??
 そして廃墟へと集まってくる様々な人たち。
 嘘と勘違いと人情が交差する、バカ騒ぎが始まる!!
(公式フライヤーより)

 私はこんなに揺れる舞台って初めて! 何で揺れるって観客の笑い声で揺れるんです。ドッと笑うと椅子がガタガタ。これも新型のアトラクションなのかもしれないな!? ってくらい揺れるんです。もう笑いが止まらない。
 アイドルとの熱愛により世間からバッシングを受けている芸人を救うべく企画されたドッキリ番組の撮影。が舞台上で繰り広げられていくのですが、出てくるキャラクターの誰もがクセが強い! 観客を岩と呼び岩に絡んできたり、ひたすら紙飛行機を飛ばしたり……もうどんどんしっちゃかめっちゃか馬鹿騒ぎになっていくのに、ふとした瞬間にガンッと身をつままされるような話が出てくるから、笑い疲れてぐったりなんてことはなく、前のめりに前のめりに見てしまいました。
 それではネタバレには配慮しつつ、各キャラクターについて話していきたいと思います!

 ドッキリ企画の仕掛け人ヤクザ役! 叶谷大志(畠山遼さん)
 売れない役者……というわけではなく、舞台では主演を務めることはあるものの、TVではサスペンスの死体役のみ……という俳優さん。生真面目で、胃が弱いけれど身長とオーラがある! 30歳までに売れなければ田舎に帰らなければならない29歳。応援してくれる祖母の為にもこのドッキリ番組をどうしても成功させたいのに、スタッフ側からの指示を受けるイヤモニを落としてしまい、パニックになってしまう──そんな叶谷さん。元々の生真面目さがヤクザを演じながらも出てしまう様子はついつい笑いながらも応援してしまうこと間違いなし!

 攻めて攻めて攻めまくる番組ディレクター! 火野大典(北村健人さん)
 今回のドッキリ番組のディレクター。もうギリギリまで攻めてなんとしても「誉れベジタブル」のスキャンダルを笑いに変えてあげたいと願う優しいお兄さん。優しいけれどこの人も様子がおかしい。企画のぶっ飛び方も勿論「ツチノコを探しながら徳川埋蔵金を掘り、UFOを1万円以内で呼ぶ」なんて企画、尖りすぎててとんでもないディレクター。常識人っぽいので、突然出てくるぶっ飛び発言で笑わせてくる。

 あざとかわいい番組AD犬飼ヒカル(正木郁さん)
 火野Dに憧れるアシスタントディレクター。何事にも一生懸命でニコニコ可愛いのですが、とにかくポンコツ。火野Dとの「犬飼! 〜はやったのか!?」「あっ!」の流れが多すぎる〜! でもニコニコ可愛いので許してしまう。愛されADくん。叶谷さんと連絡が取れなくなった〜と火野Dから連絡があった際に「あははは! 一大事じゃないですか〜!」と笑い飛ばしたり、突然泣き崩れたりする情緒不安定さがすごい。ヤバさを感じる。それでも可愛いので許してしまうのだ。

 どこまでいってもクズさが滲み出る安納ポテ男(柏木佑介さん)
 お笑いコンビ「誉ベジタブル」のクリーンじゃない方。今回アイドルとの熱愛スキャンダルを起こしてしまった張本人でドッキリを仕掛けられる側。過去にも何度もアイドルとスキャンダルを起こしており、流石にまずい〜という状況でも反省しきれていない、反省ポーズを示さない清々しいタイプのクズさん。口から生まれてきたタイプなのか火に油を注ぐのが上手い! ガチ恋勢との掛け合いは最高!

 髪の毛サラサラ! なんでもやります! 九条ねぎ丸(石井由多加さん)
 お笑いコンビ「誉ベジタブル」のクリーンな方。 子供が6人おり、家族のために頑張りますよ〜! と高感度高め。優しくAD犬飼に無茶振りをされても精一杯やってくれる努力家。一人で話すシーンがあるのですが、そのはちゃめちゃな設定でも面白く話せるテンポを作るのが上手い方。
 ドッキリの仕掛け人でコンビの危機を乗り越えようと頑張っている。

 目指せ聖地! 欲の権化の公務員! 二階堂昇(村田恒さん)
 ドッキリ番組の舞台、土井中村の公務員。土井中村を盛り上げてアイドルを呼ぶのが夢という野心家。ポテ男がスキャンダルを起こしたアイドルゆなたんの大ファンで、ガチ恋。全ての原動力はゆなたんのため! 岩(客)絡みが一番多く、天然発言をかましてくる。
 誠実そうな外見に反しなかなかいい性格をしている。すべてはゆなたんの為だもんね!
 ポテ男にキックをする際に足が長すぎてびっくりした。

 ここは宇宙……?お酒大好き酒井好人(岸本卓也)
 土井中村勤務の警察官、ドッキリの舞台となる廃工場で勤務をサボりよく酒盛りをしている。酔いが覚めた際はビシッとしているものの、基本だるーんとしており、よくわからない事を言う。二階堂とは知人。
 国家権力としての威厳はない。

 博多の男たい! 城ノ内厚司(向野章太郎さん)
 ポテ男の父。今回のスキャンダルを心配しておりドッキリ大成功の札を出す役として上京してきた。仕事は電気屋さんで、息子には電話帳にエレキマンと登録されている。
 博多弁で話す為、火野Dや犬飼ADとの意思の疎通に困難をきたすことがある。息子をとにかく心配しておりすぐドッキリ大成功の札を出そうとしてしまう。

 夢はホテル王! 古屋敷金成(髙木俊さん)
ドッキリの舞台となる廃工場の所有者。犬のラブを連れており溺愛している。収拾がつかなくなるメンバーに対してツッコミをいれるアグレッシブさがある一方、老いには逆らえず記憶力が怪しいところがある。
 ゆなたんのファンであり、ポテ男には怒りを抱いている。

 自然とともに生きている!? 権守 虎 (増田裕生さん)
 古屋敷の廃工場に住み着いている男。その正体は謎に包まれている。

 10人という大人数の座組みですが、誰もがうまく作用しあって笑いの連鎖爆発が起きています!
 連続2日の観劇となりますが、2日目も楽しんできたいと思います〜

 今日はここまで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?