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映画・僕のワンダフルライフ

犬は可愛い。ペットOKのマンションに引っ越せたとき、ブリーダーやらペットショップを回り、大喜びで犬を迎えた。17年後に悲しい別れが待っていることなど考えもせずに。その別れを経験して、犬の映画は見られなくなっていたのに、BS3で偶然見たこの映画は主人公が犬だった。

熱中症になりかけていたレトリバーが車中から助け出され、少年イーサンとその母エリザベスに大事に育てられる。イーサンが成長しアメフト部で活躍するようになり、ハンナという恋人もでき、幸せな毎日を送る。
この辺まで見ると、なんだか心がぞわぞわしてくる。年取ってきたベイリーがそろそろ死期を迎えるのではないか…もう見るのをやめようかと。
ところがストーリーは思いがけない展開を見せる。

年老いたベイリーはイーサンに看取られて死ぬのだが、画面が霧に包まれたと思ったら、子犬が登場!子犬はベイリーの記憶をすべて受けついだ、ベイリーの生まれ変わりなのだ!

今度はなんとメスのシェパード、自分の股間を覗いてみた子犬が
「あ、ない!今度は女の子?」と驚く表情が可愛い。
警察犬エリーとして大活躍するのだが、ある日誘拐された少女を助け、
飼い主のカルロスの危機を救ったが、犯人に撃たれてしまう。

また霧がモヤモヤ…で生まれ変わり、今度は足の短いコーギーのティノになる。女子大生マヤに可愛がられ、マヤの結婚相手のアルが飼っていた雌の大型犬ロキシーと楽しく生活する。ロキシーが病死し後を追うようにティノも亡くなる。

次はセントバーナードに生まれ変わる。ウエンディという女性が引き取っていくがパートナーから嫌がられ、散歩にも連れて行って貰えず虐待されたあげく、捨てられてしまう。

一人でさまよい歩いていると懐かしい匂いがすることに気づく。彼はやっとイーサンの実家に戻ってくることができたのだ。

そこで50歳になったイーサンと再会することができた彼だったが、イーサンはこの見知らぬ犬がベイリーの生まれ変わりだと気づく由もなく、この犬に相棒という意味のバディと名付け、飼うことに決める。

イーサンが独り身で寂しい思いをしていると感じ取ったバディは、匂いを頼りに大人になったかつての恋人ハンナを見つけ出し、再会させることに成功、イーサンとハンナは結婚して幸せになる。イーサンの幸せに喜びを感じているバディだったが、自分がベイリーの生まれ変わりであることを知ってほしいと思い始める。

そこでバディは、昔よく遊んだラグビーボールを見つけ出し、イーサンが子供の頃に一緒によく遊んだ、二人だけの特別なキャッチボール遊びを披露する。するとイーサンはバディが、ベイリーの生まれ変わりであることに気がつくのだった。運命の再会を喜ぶイーサンとベイリー。ここは涙、涙・・・

主人公の犬であるベイリーが何度も犬生を繰り返し、最後は主人公のイーサンの元に帰って来た。こんな奇跡が実際にあればどんなにうれしいだろう!結局ワンコは5回もこの映画の中で生まれ変わる。目まぐるしい。
けれど、楽しい。こんなふうに人間も生まれ変わっているのだとしたら・・・生まれて1年くらいは前の記憶が残っていても、徐々に忘れていくのだとしたら。

亡くなってしまった母は、親友Mさんかもしれない。私の前世は
大好きな、いわさきちひろさんかもしれない。そういえば小さいころ
絵ばかり描いていた。(いわさきさん、すみません)

そんなことをぼんやり考えていたら、父の私を呼ぶ声・・・
父はもしかしたら、沢村投手の生まれ変わりか?野球部でピッチャーだったそうだから。まさか。なんて白日夢はこれでおしまいです。

皆さんは誰の生まれ変わりだと思いますか?
古い記憶をたどってみてください。

           おわり

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