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【日記】アマクサハンター2024

木曜、午前出社。もう本当に最近やたら夢にうなされていてきつい。今日は苦手な食事のシチュエーションの一つである「夕方17時頃に鍋」が具現化されて出てきて最悪だった。夕飯は基本いつも21時以降に摂るので、昼と夜の間の夕方という時間帯にがっつり食べなくてはいけないというイレギュラーなイベントがあるというだけでもすでに苦痛だし、水分をとにかく消化しにくい胃下垂持ちなので、鍋料理はできるだけ避けながら生きている節があり、起きると恐怖心と暑さで寝汗をかいていた。

出社して仕事。有給消化で午後休。4時間ってあっという間だなと思う。SNS関係のタスクをこなして動画の編集を少ししていたら終わった。14時に退勤して副業先へ。電車に乗る前にマックでずっと気になっていたあずき抹茶シェイク?を買ったら、思っていたよりも値段が張ってびっくりした。フラペチーノの価格帯だよそれは。だったら普通のマックシェイクで良かったな。慣れた手つきで外人観光客とも関係なくどんどん注文を捌きまくるお年をめしたクルーのおじさんの仕事ぶりが清々しくてかっこよかった。

出勤からほどなくして指名予約を受けた。ダンディーで遊んでそうな感じのサラリーマンで、仕事をサボって来たんだと言って、昼過ぎからさくらんぼ味の缶チューハイをあけていた。昼からお酒いいですねと言うと飲む?と聞かれ、隣にあったほろよいのさくらんぼ味を手渡してくれた。甘いチューハイも全然好きでよく飲むのでラッキーだった。ニュースエブリーを一緒に観た。京都に熊が出たニュースが流れていて、物騒だね、と話した。

21時すぎに退勤して、22時頃帰宅した。セブンの揚げ鶏、レタスサンド、ストックの納豆。納豆に何か洋の要素を足そうとすると何が来ても変な組み合わせになる。冷やしてあった金麦をあけ、『薬屋のひとりごと』を流し見して、1時頃に寝た。

金曜、有給。副業先へ出向くが平日にオフィス街で遊ぼうとする客などおらず、夕方に退勤した。アマクサソナーの新作・SOTEがケグで繋がっていたのをインスタで見ていたので、その足で「馬場食」こと高田馬場ビール食堂に向かう。日が暮れる前の店内はカウンターに自分だけと、テーブルに賑やかな(おそらく)会社のつどい。そのつどいは平均年齢が結構上めで、「〇〇さん、こんなの飲んだら倒れちゃうからやめな」などと楽しそうに会話していた。話の内容をBGMに飲むSOTEは大人のファンタオレンジ。あまくて酸っぱくてジューシーな柑橘味が口いっぱいに広がる。パイントグラスを一瞬で飲み干して会計した。少数精鋭のお店なので、いつも同じ男性がビールを注いでくれるのだけど、さすがにスムージーサワーばかり飲んでいるせいか、いよいよ帰りしなに「スムージーだとうちゅうの新作もいくつかボトルで入ってますので」と言われてしまった。乗り換えを挟むのでたまにしか行かないが、食事もおいしくて海外ビールも豊富に揃えているので、勝手にWateringHoleに次ぐ新宿のオアシスだと思っている。良店。

最寄駅に戻って「肉と麦」で飲みなおす。明日から開催されるアマクサソナーのタップテイクオーバー前で、10TAPのうち6〜7TAPがすでに撃ち抜かれた状態になっていた。ひみつビールのセッションIPAを飲む。日向夏の爽やかな苦味が初夏のような日に心地よい。明日のタップリストを眺めて、SOTE繋がるんかい!と腰を抜かした。繋がらないだろうなと思ったから馬場食で飲んだのに。モデルの仕事もしているらしい超絶美女のスタッフ・リナちゃんと歓談して、会計。コーヒー屋に寄りたかったが、今週はケンさんが地元の九州に帰っていて(あの人は自由気ままでインプットのためにあちこち出向く)、土日のみのイレギュラー営業らしい。ここ一週間、やたらジャンクなものが食べたくて、まあ平日のほとんどをサラダチキンなどで過ごしているから当然の反動なのだけど、明日のイベントフードで同じものが出るのを知っていて、モスバーガーでスパイシーモスを買う。PAS TASTAがCM曲(スイカゲームのリミックス)を提供していたあまおうのシェーキのフライヤーが掲示されていて、なんか嬉しくなった。うちは毎年クリスマスの夜には、教会で特別礼拝を終えてからモスバーガーでモスチキンパックと不二家のホールケーキを買って食べるのが恒例だった。もうどちらも潰れてしまった。

スーパーでじゃがいもやなすを買って、家で揚げ焼きにした。嘘フライドポテト。青のりをまぶして食べる。久々に激辛スパイスを振ったら無限にビールが飲めそうだった。けど、店で飲んでいたのもあってそこそこ早めに酩酊し、0時頃に寝た。

土曜、朝起きて副業先へ。案の定ではあれどお腹が張っている。長く指名してくれている仲の良い客が来て、かわいいかわいいと褒めそやされた。痩せた?と聞かれて、たしかにそうかもと思った。体重の数値は先月先々月に比べ少し増えたのだけど、鏡越しに見るとどうも以前より骨ばっている。嬉しさと、「これをキープしなくてはいけない」という新たな強迫観念と両方あって、緊張感が走る。部屋を出ようとしたら、「疲れたでしょ」と言って珍しくレッドブルを差し入れに渡してくれた。どういう風の吹き回しなんだ。

スタッフの精算が遅く控えめに貧乏ゆすりをして、18時半ごろに退勤して、19時にAちゃんと落ち合い、アマクサソナーのタップテイクオーバー会場である肉麦へ。行くと縁側にフローズンのマシンが置かれていて、「縁日だ!!!」と勝手にテンションが上がる。イベント時は会計制ではなくチケット制なので、まず10枚分チケットを購入して、フローズン・スムージーサワーで乾杯。これがビールなんて本当に危険だから法律とかで取り締まった方がいい。

クッキクリームの余韻が残る「MAZERU MAZERU」はアマクサソナーの中でもトリッキーな名作。ヘッドブルワーである「大魔王」こと荒木社長に声をかけられ、すぐさま熱い熱いハグをかわした、いや、大魔王との体格差と力の強さで腕が肋骨に入りそうなほど強く、周囲の常連さん方に「星野が潰れる!」と心配された。愛。

フジロックぶりにお会いした荒木さんは本当におおらかな心の持ち主で、肉麦オーナーの伊藤さん曰く「業界関係者からは『派手なことやればいいと思ってる』ってあんまりよく思わない人もいる」と聞いていたが、能登の震災の時には進んで現地へ出向き終日炊き出しを行なったりしていて、ビール作りだけではなくて人間としてもリスペクトできる真摯であたたかい人だ。東京と熊本の距離だし、全国各地に大勢ファンがいるというのに、「星野ちゃん、海外行くんでしょう?おれ実は結構インスタ見てんのよ」と自分のことをしっかり覚えていてくれていたのも嬉しかった。もともとシードル(ハードサイダー)が好きだったのもあって、正直、アマクサソナーに出会っていなければこんなにクラフトビールに没入することはなかった。だから来年以降、アマクサをはじめとした多くの推しブルワリーのビールとしばらく距離を置かなければいけないのは、かなり寂しい。

Aちゃんと「前回のTeenage Brewingのときはハイアルが仇になって4杯程度しか飲めなかったけど、今回は全制覇する」と宣告して、だいぶ健闘し、合間に休憩がてらフローズンを飲んだりして、結果として8杯飲んだ。ABVが前回の半分、平均4〜5%なのでわりかしすいすいと湯水を吸うように飲めた。肉麦のシェフが振る舞うイベントフードのナチョスもチーズバーガーもボリューミーで大変おいしかったが、もっとお腹すかせてくればよかった…というところだけが唯一心残りだった。とはいえ、二日連続のハンバーガーは背徳的においしく感じられた。

イベントでしか会えない人も、肉麦の常連客も交えながら色々な人と会話して、Aちゃんの終電前に店を出ようとしたら、すでに出来上がっているであろう大魔王から路上で二度目の熱烈ハグを受ける。「東京で一番アマクサ飲んでる自覚あります」と言ったら「いや、俺もそう思う!」と笑って返してくれた。ヘッドブルワーのお墨付きファン。だってフジロックの会場でわざわざ飲みに行くぐらいですから。酔っ払った大魔王がいつまでも「飲んでくれてありがとう」と感謝の言葉を伝えてくれるので、Aちゃんの終電が危うくなって、途中で長い長い!wとシャットダウンし、見送られながら帰路をたどった。Aちゃんと駅前で別れてから帰宅。だいぶ飲んではいたけど至って正常だった。それくらい楽しくて充実したイベントだったのだ、大好きなブルワリーのタップテイクというのは。そのまま0時半頃に寝た。

日曜、昼に起きてまず今週初のコーヒー屋へ。スムージーサワーを散々飲んだ翌日のスムージーはうちゅうブルーイングで。相変わらずの初夏の陽気にどろりとした甘味がしみる。別に来なくてもよかったのだけど、今週一度も出向かずして次の一週間を乗り越えられる気がしないと思って、タイムアタックで来た。本当に、自分にとって唯一のマインドセットできる空間だと思う。

昼すぎに本指名の客と待ち合わせて谷中銀座へ。曇天ときどき雨という微妙な天候にもかかわらずすごい人混みで、年明けに付き合ってた子と来たときは寒くてしかたなかったな〜と思い返すなどした。紙芝居やベーゴマを横目に色々な店に入って、カップルしか並んでないジェラート屋に入り、アーモンドミルクのジェラートを食べた。優しい甘さでしゃりしゃりして美味しい。また少し歩いて、猫に遭遇したりしながら、ずっと来てみたかった「ビアパブイシイ」で休憩。夕方なのにほぼ満席で賑わっていた。常連と観光客が半々ぐらいだと思う。内装、特に二階が図書室のような狭くも静謐な空間で居心地良かった。観光地なので営業時間も短いかと思ったらそんなことはないらしい。見るからにガリガリ食感のフライドポテトも食べたいし、今度は一人で来よう。鬼伝説のシャープな苦味、あまり得意ではないけど美味しいことには美味しい。話の流れで、GW(もう来週というか今週)、福利厚生でもらった旅行券があるからどこか行こうと言われ、日本随一の建築美術を誇る白井屋ホテルに泊まることになった。あまりお金のことは口を出さないようにしているが、一泊¥65,000の超高級ホテル(部屋のグレードも一番ランクが高いのにしてくれた)。他であれば絶対にお客と旅行なんか行かないけど、隣歩いてて恥ずかしくない容姿の人だし、むしろかねてから色々な場所へ連れて行ってくれて嬉しいので、ぜひ行きましょうと言った。


18時までのコース時間だったが、話し込んでいたら18時半頃になって、メトロに乗って途中駅で解散した。新宿駅のパン屋でサンドイッチを買って、家に帰ってからシャワーを浴び、どっさりとした疲労とともにソファへ横たわった。やっぱり無意識に気を遣いすぎているのが心労に繋がっているのだと思う。まあ立場上、そうして当たり前なのだけど。22時頃に薬を飲んで寝てしまった。

月曜、腹痛で朝起きれず、昼に出社。正味、昼に出社して18時頃退勤、みたいなスタイルがこと本職においてはちょうどいいと感じる。夜、副業先へ出向いたら、昨日の本指名が「旅程の相談したいからお店行くよ」と言っていて、本当に来た。僕本当にヤバいやつだよねと言っていたから、素直にヤバいと思うと返した。冗談。ホテルが前橋にあるので、昭和庁と名犬牧場に行きたいと言った。財布持っていかなくていいのかな。終電で帰宅するも寝付けず、深夜にTHREE THE HARDWAREの最新回を観たりして、3時頃寝た。