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【日記】復帰戦(あるいは特定の職種について)

月曜、辛くて計画有給。一瞬だけ気分転換に外へ出たものの、ほとんど一日倒れていた。何もしたくないし誰にも会いたくなくて、だけどいざ誰とも会話をせず何もせずただ天井を眺めているだけだと社会から省かれてしまったような気になって余計辛かった(この感覚が日常生活の上で5本の指に入るほど苦手なので、体調不良であっても午後から出社したりだとか、極力欠勤はしないくらいだ)。

「過食をした」という事実が尾を引いていて落ち込む。最近は順調な方だったのに、まだまだ完治までは程遠いところにいるということだ。それと寝不足、慢性疲労、飢餓状態で外へ出向き飲酒をするというのは過食の起爆剤になるから極めて良くない。無理やりにでも仮眠するかイベントへ足を運ぶかしていたらまた違ったのだろうと思う。

ほとんど病床みたいな一日を過ごしていたからトイレットペーパーを切らしたことに気付かず深夜にコンビニまで歩いた。ティッシュも在庫を切らしてしまったし、生活必需品って本当一気になくなる。寝ようと思ったが全然眠れなくて結局2時すぎに寝た。

火曜、出社。昨日までと打って変わり、起きたら部屋の中がやたら寒い。色々と勘案した結果、一年前まで在籍していた店に、今の店と掛け持つ形で復帰することにした。LINEで連絡を入れてほどなくして当時の店長から返信があって、「大歓迎です!」と迎え入れてもらえたので、早速明日の祝日を使って出勤することにした。

夜、副業先へ。祝前日なので本当は飲みに出たかったが、週末のツケを払うために我慢。働いている限りは食べないので過食防止には都合が良い。指名客を一本受けて帰り、サラダチキンとホタテバー、それからキャベツを適当に焼いて卵でとじたものを夜な夜な食して1時すぎに寝た。

水曜、祝日。12時から復帰先の出勤を入れていたので10時頃起きる。レギュレーション覚えてるかな、と少し不安になりつつ。久々の下町。振り返れば、副業をしていなかったら訪れていなかった街は多い。店までのルートは足が覚えていた。階段を上がると自分が辞めた後に配属になったらしい女性スタッフに出迎えられ、予約管理が紙ベースから変わって電子アプリでの管理になったのを知らされて、アナログからの脱却〜!と呑気に感心した。

早速スタートから予約が入っていた。1人目は新規指名の客で自分が在籍していた頃から店のリピーターらしい。睫毛長いですね〜と適当に褒めたらアイヌの血筋なんだよと教えられた。復帰戦ということで最初こそぎこちなかったがすぐに感覚を取り戻して事なきを得た。

2人目は辞める前に鬼リピートしてくれていた年の近い本指。前日夜から予約を確保してくれていて、ドアを開けた瞬間「久しぶりやな〜!w」と出迎えられた。自分が辞めてからの1年間、亡霊のように色々な女の子を指名したものの、ピタッとハマる子には出会えず、さらにプライベートではアプリを介して出会った彼女に余儀なく婚約破棄をされて激動の1年だった、とのこと。プロポーズにかけた費用はその額52万、花束のバラは1本あたり1万円×12らしい。マジお疲れ…とねぎらいの言葉をかけるのが精一杯だったが、「〇〇(源氏名)が戻ってきてくれたことで全部救われたわ、ホンマに」と感慨深げな表情で伝えてくれた。この仕事は、誰かにとっては汚れ仕事ではあるけれど、自分みたいな誰かにとっては「必要とされている」ことをダイレクトに見出せる場所なのだ。当時の本指名はほとんどが自分の退店と同時に店自体を離れてしまったと思うので、またゼロから信頼関係を培っていくことになるけど、気負いしない程度に頑張ろうと思う。

短時間出勤だったので計2人分の接客を終えて復帰戦初日は終了。退勤後に外へ出ようとすると嘘みたいな曇天の雨模様で店の傘を借りて駅へ。山手線のドア脇にもたれかかりながら『代わりに読む人』完読。最寄駅に着く頃にはすっきりと晴れ、しかしながら突風が吹き荒れていて寒く、早足で臨時営業日のコーヒー屋へ。祝日の夕暮れにビールが飲みたかった。バテレのNZIPAは口当たりが軽く飲みやすい。うちゅうブルーイングのLEPTONも飲んだ。18時までだったが、18時半まで居座らせてもらい、スーパーで新玉葱、新じゃがいも 、春キャベツを買って帰宅した。

冬の盛りの頃はあまり入浴しなかったのに今日は突風を受けて体が冷えていたので久々に風呂の湯をためた。色んな店の色んな客からもらった入浴剤がいくつかあって、その中から桜のバスボムを取り出して投入した。しっかり温まってからは買ってきた野菜たちを適当に炒め、鬼辛パウダーを致死量振りかけてビールと一緒に食した。少しずつ消化しているヤング・ロイヤルズがちょうど面白い展開を迎えたところだ。ハートストッパーよりもあまり良くない意味での現代っ子感が唯一気になるけど、実際これがリアルなのかもな〜と思う。別れた報告をした時に、「今の男はナヨナヨした草食系ばっか」と健さんが言っていたのを思い出した。自分は真逆で、むしろ冒険家気質で、だからイギリスに行きたいんだと思う。寝しなに明日ライブだなと思ってオウガの「ロープ」のライブ映像を観てから0時頃に寝た。