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秋の夜長とフェイスマスク

私は昔から「色白でお肌綺麗!羨ましい」と言われ続けてきた。生まれつき美肌というやつを持ったラッキーな人間。それがどれほどの価値があるかなんて考えたこともなく、20代は化粧水もつけずに顔なんて洗いっぱなしな生活をしていた。もちろん、ファンデーションも塗らず、いきなり眉描いてしまうくらい。
日焼け止めなる商品は30歳過ぎて初めて塗った。
もちろん若い頃からシミ1つなく、なんて事は無い。
よく見ればうっすらとシミはあったし、色白いせいでソバカスもある。黒子もある。でも、女子力低くてめんどくがりのせいなので、化粧に凝ることもなく、また、周囲のオシャレでカッコいい大人たちが、化粧しなくてもいいじゃないと私のすっぴんを認めてくれ、いざという時は念入りに化粧してガラッと変わる様を面白がってくれた。
ひとつ大事なことを書き忘れた。
私は、小学校以来、海に行ったことが無いし、部活動で夏の炎天下に長い時間屋外にいたという経験もほとんど無い。
つまり、学生時代スポーツに打ち込んでもいないし、水着になって「夏をエンジョイ」ということをしていないのだ。大学生の時、彼と海でサンオイルを塗り合いました的な思い出が存在しない。いわゆる非リアというやつだ。
が、若い時の日焼けをしていないというのは美肌伝説の大事なキーワードだ。
そのおかげで肌は紫外線で消耗することなく、長い期間肌年齢20代を維持していた。
(若い頃の日焼けとファンデーションは肌を消耗させるという独自の研究結果を発表できると思ったこともある)

ところが、だ。

気づけはここ1年余り、肌の衰えが激しい。
アラフィフになってからどうも顔の皮膚の下がり具合が顕著で、顔の筋肉の衰えと肌の老化には絶対に因果関係があると思わずにはいられない。

30代からずーっと使っている無地良品の化粧水がある。

ここ5〜6年は「海洋深層水」を愛用していたが、その化粧水が浸透しないのだ。
・・・・・一体なのが起こったのだ、と自分の顔をマジマジと見てしまった。
鏡の中に、どこかで見たことのあるなんだかさえない女がいる。私ってこんなだっけ??手触りの良くないお肌に、口角が下がりはじめた唇。法令線はまだ無いけど、眉を上げる癖があるから額の筋はくっきり・・・

来た!ついに来たのだ!
(もっと早く気づけ!)

どうしよう??とりあえず、化粧水は「高保湿」タイプに変更。それからちょっと高めの美容クリームを追加。これはDHCでいいや。毎日、顔体操して、お風呂から出たらフェイスパックして。

1週間後。

う、うん、少し戻った?
(そう願いたい)

・・・そうでも無い。
(がっかり)

なんだか肌の奥が乾燥している。空気が乾燥している秋のせい??
手遅れなの??
もうダメなの??

低い女子力で考える。

老化と戦うなんて馬鹿げている。人は老いるのが当たり前。いつまでもキラキラと若いのは、美容整形に頼っている芸能人のみ。
わかっているんだけど。
見慣れない自分の姿に戸惑ってるだけ。
少ししたら多分、こんなものと思える。
そう思いながらフェイスマスクを被る女の秋の夜。

#女子力 #秋の夜 #美容 #アラフィフ #無印良品 #Muji

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