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まるさんかくしかく

明けましておめでとうございます。
明けましたけど今年はご挨拶なしで、のあなたは普通によろしくお願いします。

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これね、定規とかコンパス無しの時ってどう描きますか?

フリーフォームで描くと、とっても味のあるあなただけのまるさんかくしかくが生まれます。

かわいいですよね。ふにゃっとした線。見たら色を塗りたくなるようなかたちになる。周りに何か花や鳥や蝶、ひとを描き足したくもなります。
そのかたちととなりのかたちを重ねたくなるような温もりのあるかたちになる。
描かれていなくても、私にはそんな景色が浮かんでくる。あなただけのまるさんかくしかくというあなたの生むかたち。

一方で円、正三角形、正四角形に近づけたい時。
やはり定規コンパス、方眼紙も使わずに真っ白な画用紙に描きたいなら。

私の場合はたくさん点を打っていくと思います。
描きたいかたちに何個も打って、それを隣同士つなげて、結んで、すうっと。
或いは想定したかたちをスルーしてランダムに結んでかたちをうむ。
点さえあればランダムでも揺るぎないかたちになると思いませんか?

歪んだ線になったり形になるとき、私はその歪みが嫌なのではなく。仕上がったものに首を捻るのでもなく、力んでしまう自分に首を捻る。
おっかしいな…あれれ?と。
脱力して、スイスイできると気分がいい。
或いは緊迫感の中、呼吸を使って、全身を使って一発で描いてバチっと決まる。
これも爽快です。
自分のかたちもあなたのかたちも、それが渾身の傑作であるならば正であろうが歪だろうが私はすきです。愛おしい。それが個のかたちだからです。
私は受け取り損ねた自分のかたちも、あなたのかたちも時を超えて受け取る。この手に受け取りたいと感じられるものなら何度でも。
愛おしいと慈しめるかたちを集め、結ぶ。
まあ、あいも変わらず私は自分の匙加減の話をする訳ですが。

話をまた戻します。今年も盛大に散らかる私です。これを暮らしの中で私もあなたもしているなあ、と感じます。
私という点とあなたという点が結ばれて、いつのまにか新しいかたちが誕生している。
私は私という人間は一体どんなかたちだったかな?と疑問に感じる時もまた点をみる。そして点と点を結ぶ。
それ以外にも、かたちが浮かび上がるのは点を結ぶ前の時だってあると思いませんか?
見たものを結ぶ。
この方がすきだなあ、すすう、すいすいっと。
よく見かけるようで、どれとも似ていないまる。円。
こうなるとまるさんかくしかくの基本にして簡単なかたちよりもっとこれらを組み合わせたぞうの絵や車の絵だってお手の物。見たことのないいきものや、建物、何だって描けそうです。
何だってフリーフォームであなたと私の腕一本で描けると思いませんか?

綺麗なかたち、とはそもそも一体なんでしょうか。
ひとりひとりの感じる綺麗やかたちは似ていたり離れていたり。

表現をする時の第一言語は言葉だけではない。誰もが、言葉を渡す時それだけではないと思いませんか?

あなたはこれから何を誰に渡しますか?

あなたが、言葉にならないその想いを何に乗せ。どの色にして、なんのかたちでどこの誰に渡したい?
それはたったひとりに?たくさんの人に?

私はたったひとりのあなたに届くものはたくさんの人に届くと信じて今日をいきています。

受け取れる人、渡せる人はちゃんといる。必ずいる。

そんなことに思いを馳せる2024年の1月1日。
あなたは今何を感じていますか?あたたかくして、あたらしい1日を共にいきましょう。


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