みなかみ18湯のこと
みなかみ18湯。みなさまは何と読みますか?
みなかみじゅうはっとう。と読みます。
平成17年(2005年)の広域合併により誕生した「みなかみ町」には、たくさんの温泉地がありました。
旧新治村には猿ヶ京三国温泉郷と呼ばれる温泉郷があり、その名の通り猿ヶ京温泉や法師温泉、湯宿温泉など。
旧月夜野町には上牧温泉や奈女沢などがあり、旧水上町には水上温泉郷と呼ばれる、湯ノ小屋温泉、宝川温泉、谷川温泉、水上温泉などなど8つの温泉地を擁しておりました。
さあ、広域での合併です。当時は温泉地を総称して呼ぶ際にどのような名前が相応しいか、温泉地のみなさまも統一した指針がなく、悩んでる状態がありました。もちろん、日本を代表する名だたる温泉地が数多くあるなか、町全体でのブランドとして打ち出していく必要性も高まり議論が重ねられました。
例えば、みなかみ温泉郷、奥利根温泉郷などなど、温泉大国群馬県でも1番の温泉地を誇る町です。最終的にその数の多さを感じる名前が良い、との見解になりました!
ほぼ同じタイミングです。群馬県の温泉に特化した文筆家、小暮淳先生をはじめとした編纂チームが立ち上がり、地元紙である上毛新聞社から町の温泉旅館をもれなく紹介する書籍の発刊が検討されました。
その名も、みなかみ18湯。
もちろん、新しい名前を検討する議論の場にも候補として挙がりました。
みなかみ18湯!良いではないですか。
心配は温泉地が増減した場合です。
議論では、18温泉地の数が変わっても、18の数字の意味は語呂が良く、日本的には私の18番や数がたくさんある象徴的な意味も感じられることから、最終的に全温泉地のみなさまの合意が得られ、めでたく名前が決まりました。
現在お休み中の温泉地もありますが、しっかりと大切な名前として守って行きたいと思います。
名付け親の小暮淳先生は、日本で最初の「温泉大使」として、「みなかみ温泉大使」としてみなかみ町観光協会から任命され、みなかみ18湯のみならず、県内各所の温泉とそれに纏わる文化を紹介され活躍されています。
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