谷川温泉ぶらり散歩
長い冬が終わり、ようやくみなかみにも春の気配が漂い始めてきました。
そんな春の日は気持ちも高揚し、夜明けと共に目が覚めて、特に歩いてプラプラっと散歩したくなります。
これは若山牧水の川の上流に憧れをもって詠んだうた「今日もまた心の鐘を打ち鳴らし 打ち鳴らしつつあくがれてゆく」目下そんな心境でしょうか。
水上駅から約1キロ、谷川温泉の信号を上がって、坂を上り切ると、急にこんな景色に出会えます。
しばらく進むと、左側に谷川岳マナイタグラの絶景ポイント。
地元の方が整備された谷川温泉の看板もあります。
右側には戦国時代に武将が上杉を訪ねて、越後に向かう際に使われたと言う伝説の井戸や、近年では文豪、太宰治も当地を訪れており、小説の姥捨では水上駅や周辺がモデルとして書かれています。小説の冒頭が石碑となり紹介されています。
さらに300メートルほど足を進めると、左側には谷川ポケットパーク。
ここは谷川岳の湧水が飲める採水ポイントでもあり、谷川岳マナイタグラの絶景ポイントです。
周辺には、牧水が大正時代に当地を訪れた際に詠んだうたが石碑となって紹介されています。
牧水は、川の源に憧れを持つ癖があったそうで、ここ谷川温泉の奥、富士浅間神社周辺でもこのようなうたを詠んでいます。
わがゆくは
山の窪なるひとつみち
冬日ひかりて凍りたるみち
唯我独尊、はたして、これまでして旅と酒を愛した心境はどこに、そして何を意識して原動力となったのでしょうか。
つづく。
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