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湯檜曽温泉•林屋旅館

上越線湯檜曽駅を降りて北へ向かうと、もうそこからは温泉街の始まりである。

ループトンネルの橋脚をくぐり200メートルほど歩けば林屋旅館に着く。

玄関。通りは国道291

古くは、江戸と越後を結ぶ清水街道も通じていた。

現在では、国道291号線となり、群馬県前橋市から、みなかみ町の谷川岳ロープウェイを抜け、マチガ沢、一ノ倉沢を通り、地図上では新潟県六日町の清水から柏崎市まで抜けている。

もちろん今は本格的な登山者でないと山越はできない。

往時は、ゆのひそ村とも呼ばれていて、番所もあったそう。

東西を山に囲まれ、通りには名宿、なかや旅館、永楽荘、紫明荘、湯の陣などか立ち、並行して利根川の支流である湯檜曽川が通る。まさに山紫水明の温泉地。

山々と眼下に湯檜曽川

昭和初期の林屋旅館。木造の三階建て。

昭和初期の林屋旅館

古くから文人墨客も訪れた。館内には与謝野晶子直筆の書もある。

与謝野晶子直筆の書


泉質は弱アルカリ性の単純温泉。分析表は名称「林屋の湯」。

ナトリウムと塩素、メタケイ酸の含有量が多く、とても温まる。湯上がりもサッパリと爽やか。

湯船は全面タイル張りで素晴らしい。

床や天井のタイルは昭和18年に作られた当時のままだそう。現在では左官職人の減少から、大変貴重なことが伺いしれる。

タイル張りの湯船
源泉がふんだんに掛け流し


もう一つの湯船

さてさて、与謝野晶子も入ったという湯船に浸かります。

極楽。
身体とこころに染み込みます。

これは、源泉直なのか、タイル張りによる効果なのかわかりませんが、冷え性で名高い私にはとても効果があります。

陽が差し込むひと時は、湯がエメラルドグリーンに見えるのだそう。

夜も更けて、外は暗く雪景色。冬ならではの景色です。

部屋からの眺め
貴重な昭和初期の温泉分析表

ああ、まだ居たい、また来たい、また来よう。

そんな林屋旅館さん、湯檜曽温泉でした。

湯檜曽温泉の紹介記事はこちらから。

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