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【新潟旅 1日目】清津峡渓谷トンネル散策

#20231007-259

2023年10月7日(土)
 新潟県十日町にある日本三大渓谷の一つ「清津峡きよつきょう」へ行ってきた。

 (ほかの二つは、富山県の黒部渓谷、三重県の大杉谷。)
 1996年に開坑したが、2018年に「大地の芸術祭」の作品としてリニューアル。新潟出身の知り合いによると、かつては入坑料金が安価だったそうだが、改修後は大人1,000円、小中学生400円となっている。むーくん(夫)が事前予約済。
 トンネル内のアート作品は、中国出身の建築家マ・ヤンソンと彼が設立した建築事務所「MADアーキテクツ」による。

清津峡の入口にある「お食事・喫茶 渓谷」

 時刻はまだ11時だが、温泉街にある「お食事・喫茶 渓谷」にて先に昼食を済ます。
 雨が降りそうな、降らなさそうな灰色の空で肌寒い。温かいお蕎麦一択だ! 熱いお茶をしみじみ美味しくいただく。

山菜そば

 トンネルは全長750m
 往復所要時間はパンフレットによると40~60分とある。子連れ(小学4年生の娘ノコ)で写真を撮りながら歩いて、50分かかったので案内通り。
 エントランス近くに1階はショップ、2階は足湯のある施設がある。いい泉質だと勧めれて階段を上ったが、ノコが硫黄臭に顔をしかめたため、足を入れず外へ戻る。以前、箱根の大涌谷おおわくだにに行ったときも硫黄臭の噴煙にノコが涙目で鼻をつまみ、大変だった。

緑がかったライトが照らすトンネル坑内。

 トンネルの通路は、青っぽいエリア、赤っぽいエリアと色が違い、雰囲気ががらりと変わる。
 第一見晴所から外を見ると、「柱状節理ちゅうじょうせつり」と呼ばれる柱状の岩肌がそびえる。パンフレットによると、マグマ等が冷えて収縮する際に冷えた面が六角形の柱の形に並んだ岩石の割れ目だという。六角形になるというのは、ミツバチの巣のハニカム構造ができる理由と同じ、引っ張られる力によるのだろうか。
 夏には埼玉県の長瀞にも行ったし、最近特徴のある岩肌を眺めることが続いている。

 第二見晴所には、2021年に新設されたアート作品「Flow」がある。
 天井、壁面、床面に黒と白のストライプが覆い、鏡のように仕上げられたドーム型のトイレーーこれもアート作品「見えない泡」に反射しておもしろい。

アート作品「Flow」と「見えない泡」。撮影:むーくん。

 第三見晴所にあるアート作品は「しずく」
 カーブを描いた壁面にが設置されている。

アート作品「しずく」。鏡を使って、むーくん撮影。

 壁面の裏側には赤いライトがあるらしく、ぼんやりと坑内を照らしている。鏡には外の景色や見上げる人々の姿が映りこむ。トンネルの先からは川の流れる音なのか、トンネルに入ってから降り出した雨の音なのか、かすかに水の音が聞こえてくる。

アート作品「ライトケープ(光の洞窟)」

 トンネルの最奥、パノラマステーションに到着。
 ここにあるアート作品は「ライトケープ(光の洞窟)」
 水盤が鏡のように床面いっぱいに広がる。トンネルの先に広がる渓谷の景色、そこへ向かう人々の姿も逆光のなかシルエットになって映り、上下逆転の世界が広がる。
 水盤はコの字型に浅い部分があり、作品と同じ空間を体験したい人はそこを歩いて行ける。浅いといってもスニーカーだと十分濡れる。渓谷の沢の水を引いているらしく、今はもちろん、多分夏でも冷たいだろう。
 むーくんとノコは足元を濡らしながら、渓谷の先まで進んだ。
 濡れることが苦手な私は水盤の手前で待つ。ビーチサンダルとタオルがあれば、いいかもしれない。

 大自然と非日常的空間が融合したおもしろい施設になっている。
 霧雨が時折降ったが、昼食中やトンネル内散策中で幸いなことに外を歩くときはやんでいた。
 初秋の山あいを流れるひんやりとした空気を胸いっぱい吸った。
 山は久し振り。

※ 新潟旅 2日目もよろしければ、お読みください。


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